いま
東京電力では
計画停電(節電)を実施している。
計画停電(節電)は電力需要が供給量を上回ると予想される際に、
送電の停止を
予告したうえで停電することである。これまでにも、夏季に需要が供給量を大きく上回る見込みがあるときに何度も予告されてきていたが、いずれにおいても計画停電の実施は免れてきた。 【参照】−はてなキーワード−
少しさかのぼると、
2006年12月に
政府が
全国的な計画停電に踏み切ったことがある。
ダムの水量不足で発電量が減ったという理由で、都市部で1日30分の停電が始まった。その後、停電時間が延ばされ、
2007年の
夏には首都周辺で1日約6時間になった。【参照】−コトバンク−
ところが、
2011年3月11日に発生した
「東北地方太平洋沖地震」(東北関東大震災)の影響で発電所の多くが被害を受けたことにより、
供給量が大きく不足するため、
3月14日に
東京電力で初めて実施された。当初は
東京都、
神奈川県など
1都8県を市や区などで
5つのグループに分け、14日については午前6時20分から午後10時までの間、
3時間ずつ実施することになっていたが、実際には午後5時〜午後6時30分に
第5グループのごく一部でしか実施されなかった。しかし、第5グループにも
千葉県旭市など、被災地となった地域が含まれていたため、3月15日〜4月30日(予定)までの実施に際しては
被災地となっている地域が含まれないよう配慮するとのこと。6時から22時までの
16時間を6時〜10時、9時〜13時、12時〜16時、15時〜19時、18時〜22時の
5つのグループに分け、各グループともそれぞれの時間帯のうち
3時間程度の停電を行うらしい。【参照】−はてなキーワード−
今夜の
テレビ報道番組では
グループの
一部変更や
細分化(5地区)が報じられていたが、詳しくわからないので、この場では内容については省略させて頂くことにしたい。
いずれにしても、
東京を中心とする
関東地方の電力を一時的に停めるのだから、莫大な
影響を及ぼすことはいまさら説明するまでもいない。なかには、停電になって
人命にかかわる影響が出る
建物・施設等もあるだろう。命を預かる
病院などは、どのように対応するのだろうかと考えると恐ろしくなってしまう。また、
信号が止まってしまったら、
交通事故が多発するのではと思うと、本当に実施して差し支えないのかと疑問が生じても不思議ではない。実際に
死亡事故も出ているようである。
官公庁や
オフィスビル、
大手企業が自主的に期間を設け、
自主停電や
自主節電を行なったくらいでは、果たしてチャポンとも言わないのだろうか。
国や
都道府県、
自治体が自主節電に努力するよう呼びかけ、様子を見る余裕はないものか。自主節電が意味をなさないレベルであったなら、その時点で
計画停電に移行してもいいのではと考える。
東北電力でも東京電力と同様の理由で実施予定があるという。
我が
職場でも、長い間
節電に努めている。
昼休み時間は
全消灯である。やや暗いなかでの
昼食タイムは、美味しい弁当も味気ないものになってしまう嫌いはあるが、ずっと我慢してきた。さらに、
今回の大地震が起きる3日前には天井の蛍光灯を一部外し虫食い状態にした。虫食い状態といっても、
通路など影響が少ない部分を外しているので、整然とまでは行かないが
美観を損ねないように配慮され、
デスク事務への影響は最小限に止められている。全体の
3割以上の
蛍光灯が外されている。繰り返しになるが、地震が起きたから実施したのではない。できるところから地道に実行してきたのである。
受験勉強では
「傾向と対策」を活用してきたが、まずは
「蛍光灯対策」の実践であろう。
●関連サイト
「計画停電、対象エリアとスケジュール(Yahoo!特設サイト)」

勤務先の節電対策。全体の3割程度の蛍光灯を取り外した。

0