下田を後にして、我々は今回の予定見学地である
石廊崎(いろうざき)を目指した。石廊崎方面は
30年ぐらい前に訪れて以来となる。駐車場から
30分ほど歩いたが、こんなに歩いたのかと思うほどの距離があった。30年も経つと記憶も曖昧になってくる。当時近くの
ジャングルパークに入った記憶があるが、既に
休園になっていた。廃れ具合から判断するに、かなりの年月が経過しているようである。休園ではなく
廃園と言った方が相応しいだろう。廃墟と化した建物が残っており、
跡地利用はないものかと、ふと思ってしまった。
石廊崎灯台がこんなに小さいとは思わなかった。筆者は先端まで歩いて
祠(ほこら)に参拝してきたが、ダキさんは以前訪問したことがあるという理由で途中で引き返した。
南伊豆と言えば、南国のイメージがあるが、この日は
風が冷たく感じた。見学を終えて、あとは宿泊先の
戸田温泉の
宿を目指すのみである。時間がどのくらい掛かるか見当がつかない。ナビを目的地設定したところ、
2時間掛かりそうである。南伊豆の県道はくねくねして思いの他時間が掛かる。
松崎までが異様に長く感じた。松崎の手前からダキさんに代わって筆者が
ドライバーを務めた。
ダキさんは助手席ですぐに
爆睡となった。
西伊豆は
昨年7月にも訪問してるので、道路や景色に覚えがある。堂ヶ島では昨年食事をとった
寿司屋(瀬浜寿司)も見えたが、今回は素通りさせて頂いた。
5時過ぎには回りが暗くなって
雨が降り出した。見学が終わってからのことで、これと言って特に影響はない。途中ダキさんの
携帯にホテルから
電話が入った。
午後5時ごろ到着予定だったので心配してのことだろう。到着したのが
午後6時過ぎ。戸田(へだ)温泉の旅館
「味わいの宿 ときわや」は立派な作りであった。フロント横の
大太鼓で出迎えてくれるのがうれしい。係の女性の案内で部屋に案内された。部屋の入口を入るとすぐに
リビングテーブルがある。
「おぃおぃここで食事かよ」と誰もが思った。係の方に確認すると、食事場所は別なところであることが分かって一同一安心。部屋に入ると十分な広さがある。さらに
風呂場(内風呂)を覗いてみると、大きな
展望風呂になっている。こんな部屋を見たことがない。まさに
「貴賓室」と呼ぶに相応しい。
浴衣に着替えて
食事場所に向かった。時間が遅くなったので風呂は後回しにすることにした。
座敷に入るなり、料理の数と
大きなかカニと
刺身の舟盛りに驚いた。全員すぐに撮影が始まったことは推して知るべし。
係の女性が何と福島県に住んでいらっしゃったことがある方だった。年齢はとうに60歳は過ぎているようにお見受けしたが、
同郷のよしみで話しが弾んでしまった。筆者はいくら歳上でも、
仲居さんを
「おねえさん」と呼ぶことにしている。
カニは
戸田温泉でしか味わうことができない
「タカアシガニ」。もちろん初めて食するものだが、彼女がカニを
解体して、
身の出し方の
手本を見せる。
ダキさんはこの方法を既に心得ているので、大変上手である。関節の近くを折るだけだという。関節を折ってしまっては失敗するので注意が必要とのこと。
関節の手前3cmぐらいのところを2箇所(両方)折るのがコツらしい。
エビは何種類もあった。
テナガエビ、
ボタンエビ、
サクラエビ、
ホンエビなどいろんな料理が出てきた。
刺身の舟盛りも豪華で、どこから手を付けていいのか分からないくらいであった。
本ワサビも自分で摩り下ろすのがうれしい。その他の料理もたくさんあって、食べ切れないくらいであった。残しては失礼かと思い、ほとんど平らげてしまった。肴がいっぱいでビールも酒も美味しい。
カニみそが入った甲羅に
アツ燗を入れて頂いた。
アツ燗は温(ぬる)いと生臭くなってしまうので、熱くすることがポイントとのこと。
部屋に戻って
温泉に浸かったあと、
2次会を
リビングルームで行なった。ダキさんが
差し入れとして準備した
ツマミや
カップめんをテーブルに並べ出した。お気に入りの
カップめんに少し手を加えてバージョンアップさせるのが腕の見せ所。お腹もいっぱいだったが、全員で美味しく頂いた。2次会は延々と続いていたが、筆者は明日の運転のために、
午後11頃一足先に床についたが、残りの
3人は、かなり遅くまで起きていたらしい。特に
ダキさんと
しか〜しさんは、
内風呂に浸かりながら
2時過ぎまで
徹話会をしていたらしい。

石廊崎に向かう途中、石廊崎湾を眺める。水の色がきれいに見えた。

石廊崎灯台そのものは小さい印象がある。

荒波が岩に打ち寄せる。

石廊崎の突端には祠(ほこら)が祀(まつ)られてる。

石廊崎ジャングルパークは休園となっている。建物が廃墟になっていた。

「味わいの宿 ときわや」は客を大太鼓で出迎える。

ロビーの中にあった生簀(いけす)にはタカアシガニとイセエビが飼われていた。

部屋のリビングルームにはテーブルが備えられている。もちろん小キッチンも装備。貴賓室と言ってよい。

気品を感じる和室。姿見の鏡が心憎い。

内風呂は大きな展望風呂となっている。子どもが入りやすいような手すりも付いている。家族連れには最高の部屋である。

戸田温泉でしか出せないタカアシガニ。

豪華な舟盛り。魚介類も種類がたくさんあった。

夕食のお膳

ホンエビを直火で焼いて食べる。
昼夜を問わず必ず乾杯の写真が出てくる。
モスラーさんと乾杯するエンピロ(右)

手際良くカニを解体する仲居さん。
せっかくなので、カニ解体の動画をアップしました。
アホ面をしてカニの身をすするエンピロ。
カニみその入った甲羅にアツ燗を入れてカニ酒を飲むダキさん。

カニ出汁のスープを作る仲居さん。これがまた絶妙であった。

エンピロに割り当てられたカニの足。

部屋に届けられたデザートのフルーツ盛り合わせ。パイナップル、リンゴ(王林)、グレープフルーツ。
食べ物などの珍しいものに必ずカメラを向けるメンバー。被写体はデザートのフルーツ盛り合わせ。

ダキさんが差し入れたワインとエンピロが差し入れた芋焼酎「貴匠蔵(きしょうぐら)」

ダキさんのオリジナルカップめん。ニンニクのすりおろし、長ネギ、温泉玉子を加える。

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