今回の旅行は、
タビックス福島栃木メルシーツァー「京都大原三千院と奈良・大和路3日間」のコース。今回のツアー参加者は全部で
25人。
夫婦5組10人の団体(代表Tさん組)、
夫婦3組、女性2人組、我々
九十会メンバー7人である。我がグループは、
会長のMさん、
副会長のKさん、
会計のOAさん、それに
OIさん、
Wさん、
Tさんと
エンピロ。いずれも
レギュラーメンバーだが、もう一人のレギュラー
Sさんは先月末に肉親に
不幸があり、止むなく
キャンセルとなってしまった。
旅程については
11月24日付け記事に
概略を掲載したが、
3日間を
4、5回に分けて
リポートしたい。
第1日 11月24日(土)
2年前、6年前の
北海道旅行を始め、過去に
雨に当たったことのない我々は、まず旅先で
雨が降ることはあり得ないと
豪語していた。しかし、
天気予報によれば、あいにく
26日(月)の
関西方面は
雨模様とのこと。
エンピロも
折りたたみ傘をそっとバッグに忍ばせておいた。
午前7時に全員が集合し、
OIさんの車に、M会長、OAさんが乗り込み、
エンピロの車にK副会長、Wさん、Tさんが乗り
福島空港へと向かった。途中、
磐越道五百川Pに入り、10分間
トイレ休憩を取り、自販機のホッとコーヒーを飲んで一息つく。2年前にOIさんが、
郡山ジャンクションで
東北道に入らず
いわき方面へ直進してしまったことを話題に出す。今年はハプニングもなく
8時20分に福島空港へ到着した。
集合時間の
9時15分にはツァー客が全員揃った。
男性添乗員の
Cさんの説明を受けたが、メンバーからは
女性の方がいいとの声が漏れる。このところ、気の利いた
若い女性の添乗員が続いたからに他ならない。出発は
10時15分の予定で、それまでに手荷物を預けてロビーで待機することにした。2階の
出発ロビーで
若い男女6名と会話をする機会に恵まれた。
エンピロはメンバーが若いので、てっきり
学生と思ってしまったが、そのグループは旅行に行くのではなく、
空港のスケッチをするのだという。聞くところによれば、
空港関連の仕事をしていて、
震災復興を兼ねた
ボランティアで
空港に文字を書いたりするらしい。その腕前を拝見することはできないが、いろいろと
歓談させて頂いた。驚くほど気さくに話しかけてくれるのだが実に心地よい。
エンピロは持ち前の
会津弁と
ギャグを披露した。
手帳にすかさず
メモを取るところに、日頃の
仕事ぶりと
几帳面さ、
感性の豊かさが伝わる。せっかくの機会なので、怪しいものではないことの証明代わりに
「エンピロ」の
HN(ハンドルネーム)を紹介した。数人が
スマホを取り出して、すぐに
ネット検索して
拙ブログを閲覧したのは言うまでもない。
飛行機
ANA3174は
10時15分定刻に出発した。小さい飛行機なので頭が座席上の荷物入れにぶつかりそうである。
伊丹空港に行くまでに
富士山や
南アルプスや
中央アルプスが目に入ってきた。晴れで
雲が少なくないと富士山は拝めないが、はっきりと視界に入った。残念ながら座席が反対側だったので富士山を写真に収めることはできなかった。伊丹空港には予定通り
11時30分に到着。ここから
観光バスで一路奈良の
法隆寺(斑鳩の里)に向かう。
法隆寺は
高校の修学旅行以来となるが、境内も広く見学はなかなかいい
運動になった。今更ではあるが、
法隆寺は
日本初の
世界遺産に登録されたものである。しかも
世界最古の木造建築で重みを感じる。
正岡子規が歌った
「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」の句が掛かれた
石碑が池のほとりに立っていたが、
ガイドから俳句に歌われた句は本来は法隆寺ではなく
東大寺だったと推測されると聞かされた。柿好きの子規が法隆寺を参詣した当日は
雨天であったため、澄んだ空気の中で
鐘の音が聞こえるのはおかしいといことで、この句は実際の出来事を詠んだものではなく、
法隆寺に関するフィクションの句であると考えられるらしい。なお当時の子規の
病状などから考えて、実際に法隆寺を参詣したこと自体が疑問視されるという。このことは初めて知ったことで、
目からウロコの
ネタものとして付しておきたい。
聖霊院で参拝を終えて
百済観音に向かう途中に
ハプニングが起きた。我が
M会長が参拝をした時に
財布を落としたことに気付いたのである。
添乗員と
Mさんがすぐに引き返していったが、大半の人が、財布だけに恐らく出てこないだろうと思っていた。やがて添乗員の
「ありました!」の声が届くや否や
「ウォー!」という
歓声と拍手が同時に境内に鳴り響いた。
正直な方が寺の係に届けてくれたのだという。
Mさんは
「ありました。みなさんご心配をお掛けしました」と
礼をしながら
満面の喜びを見せた。Mさんは届けてくれた方に
気持ちとして
謝礼をしてきたという。筆者はこのような
不測の事態に備えて、旅行に行く場合は危険分散を図るために財布を3つに小分けしている。仮に卑しい人が
ネコババをしたとしても、
「悪銭身につかず」のとおり、
ご利益があるはずもなく、いずれ身上を潰す羽目になるのは想定内だろう。
エンピロが
「サイフとワイフは失くさないようにしないと」と
ギャグを飛ばし笑いが起きた。
その後、我々一行は
橿原(かしはら)市にある
橿原神宮で参拝し、予定通りこの日の旅程を終え宿泊先のホテルと向かった。
福島空港で出会った6人組のメンバー。空港のスケッチに来たという。
さわやかメンバーと一緒に写真に収まり、Vサインで応えるエンピロ。

飛行機の中から八ヶ岳方面を見降ろす。南アルプスも間近に見えた。

法隆寺に入る前に昼食。日頃から美味しいコメを食べて口が肥えているので、食味の劣るコメに一同ショック。
ガイドの先導で法隆寺に向かうツアー客。

法隆寺中門。

法隆寺五重塔。三大五重塔のひとつで最古の塔。法隆寺五重塔が1番古い。ちなみに
興福寺(奈良)の五重塔は1番美しいと言われる。また、
東寺(京都)は1番高いと言われる。

正岡子規の「柿食えば鐘がなるなり法隆寺」の句が書かれた石碑。法隆寺で鐘を聞いたのはフィクション?
サイフが見つかり、笑顔がはじけるMさん(右)とメンバー。

格子の隙間から撮影。

東院伽藍へ向かう途中で撮影。

今では懐かしい夢殿。聖徳太子の1万円札の透かしに描かれていた。
橿原神宮の入り口で記念撮影。

初めて参拝をした橿原神宮。どことなく伊勢神宮を思わせる境内であった。
橿原神宮境内では結婚式が行なわれていた。
橿原神宮のキャラクターとツーショット。鳥のような
「ゆるキャラ」は、橿原神宮にゆかりのある
八咫烏(やたがらす)の
キャラクターのようだ。男の子が青、女の子が赤(リボン付き)とか。名前はわからない。

0