昨日は
区(集落)の
内割(ないわり)が行なわれた。
内割とは区、農事組合、寺の各種団体への負担金を収めるための納入通知書の作成及び配布である。
集落公民館に
午後3時集合となっている。筆者は
「小走り(こばしり)」と呼ばれる配達役である。いわゆる
“使いぱしり”というやつか。昔は確か
隣組を
「隣報班(りんぽうはん)」?と呼んでいたと記憶する。だが、
ネットではこのような
単語はどこにも見当たらない。
yukiさんのコメントで
「隣保班(りんぽはん)」であることが判明した。
同じ小走りの
OYさんと配布後の
慰労会のための
買い出しに出かけた。
区、
公民館、
農事組合、
寺から予算が設けられていて、
総計26,000円が支出される。この範囲内で極力
繰越金を残さないように買い物をするのだが、
電卓を叩きながらの買い物となった。予算を余らすのは簡単ではあるが、
小走りが極力
残金を残さないように買い物をしてくる
“伝統”がある。酒、ビール、寿司、刺身、焼き鳥、漬け物などの他に、
いも汁用の肉や
洗いサトイモ、
シメジを買い求めるが、なかなか全額使おうとするのは難しい。結局スーパー2軒を回って
100円弱を余して買い物は終了したが、
1時間を要した。
もう一人の
小走りである
Iさん(女性)に、大根、白菜、ゴボウ、ニンジンを
提供してもらい、
いも汁の準備はほぼできている。既に煮込んであり、後は肉とサトイモ、シメジをい入れるだけとなっている。具がたくさん入りいい具合に仕上がったようだ。
味見をさせて頂いたが、実に美味しい。さすがは
調理士である。
小走りが
「納入通知書」を各戸に
配布を済ましてから
慰労会に入る。この慰労会は
「小走りの慰労」という名目があり、
小走り3人は上座に座ることになっている。だが、小走りが
買い出しから
宴会の準備まで全て
“お膳立て”をして
宴会に入るのだから、不思議と言えば
不思議なものである。何十年も
伝統行事として行なって来てはいるが、首をかしげるのは筆者だけではなかろう。
午後5時近くになってようやく
宴会に突入した。筆者は普段
日本酒を飲まないが、話題性のある
「会津の八重」という珍しい
酒を買ってきたので少し頂いた。、
2時間ぐらい歓談して
お開きとなったが、食べ物がかなり残っている。筆者は残った
いも汁を
鍋ごと持ち帰った。家に帰って
翌朝温めて頂いたが、家族全員
「美味しい」と声を出して食べていた。残った分は
夕食にも頂いたが、さらに美味しくなっていた。絶妙なる味付けに感嘆の声が上がるのは無理もない。
なお、小走りの仕事は、
年末に自治体発行の広報紙などの
文書を配布する務めが残っている。さらに
正月2日に行なわれる
初区会での
新年会の準備が最後の
おつとめとなる。

スーパーで、寿司、刺身、から揚げやサラダなどを段ボールに詰めて買い出しをしてきた。

野菜を煮込んだところに洗いサトイモ(冷凍物)を入れた。

肉はしょうゆで炒めてから鍋に入れる。

大量に作ったいも汁。
挨拶する区長(中央)
乾杯の音頭をとる農事組合長。
公民館役員が欠席のため9人のみの参加。

美味しく仕上がったいも汁。
「会津の八重」(名倉山酒造)なるネーミングの酒を買ってきた。まろやかな味わいであった。
最後は全員で後片付けとなる。

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