17日(土)、
18日(日)は
田植えを行なった。
17日は朝食前に、
水遣りをせずに
水稲育苗箱専用殺虫殺菌剤の
「Dr.オリゼダントツ」を育苗箱に散布した。
10kg袋なので、昨年は
オリジナル計量カップを作って散布したが、今年は以前使っていた
「箱処理剤散布器」を親父が見つけてきたようだ。
親父が
前々日一人で田植えをやったときに、
「箱処理剤」を散布しないまま田植えを行ってしまった。気がついて親父に報告したので、さすがに
翌日は
「箱処理剤」を散布したらしい。箱処理剤を施さないで田植えをしてしまった圃場は、後で田んぼに入って
オリゼメート粒剤などを散布しなければならない。箱処理剤を散布しなかった圃場は
25aだけだったので、まだいいとするしかあるまい。
親父の性分で、
休日まで待っていられずに田植えを始めてしまうのだが、
ひとりで作業を始めると、必ずといっていいほどミスが出る。会社や職場で
チェック機能・チェック体制というものを取り入れているのと同じで、
ひとりではミスが出た場合、チェック機能が働かない。
17日(土)は、親父と女房と
3人で田植えをした。朝
雨模様で
風も吹いていたので様子を見て、
午前9時過ぎに作業開始することにした。朝食前に
60箱ほどの
箱処理剤の散布を施しておいた。あとは苗箱を
軽トラックに積んで運ぶだけである。この日の
オペレーターは
親父。
「陸(おか)回し」がいるので順調に進む。
昼食をとった後は
午後1時30分から作業を開始した。先ずは
苗運びから始まる。今度は
女房も一緒に軽トラックに積んだので思いのほか楽であった。
田植えで1番の重労働は苗運びだろう。
午後も順調に進んでいたのだが、
午後3時ごろにちょっとした
ハプニングが起き
ロスタイムが生じてしまったが、
午後4時15分から作業が
再開した。
午後6時ごろにこの日の作業を終了した。後は
28a程度を残すだけとなった。途中で株数を
50株(坪あたり)から
45株に変更はしたものの苗が足りないようだ…。
翌日
18日(日)は女房と
2人で田植えを行った。作業前からコシヒカリの
苗が不足することが予測されていたが、取りあえず植えられるだけ植えることにした。ちょうど専業農家の
Iさんの姿が見えたので、Iさんのハウスに向かい、わけを話して
18箱譲り受けた。
播種作業の時に、うまく播種できなかった苗箱が発生して、ある程度不足することが予想され、
Iさんから
「足りないときは、ウチの苗を使っていいから」と言われていたのである。
苗を分けて頂いて
田植えを再開し、午前中に本年度の田植えが
完了した。
苗不足はエンピロの
計算(配分)ミスもあったのだが、
来年は予備に
20枚以上多く播種することにした。今年の収穫時期までの推移を見守ってからになるが、来年は最初から
コシヒカリの株数を
45株にする手もありそうだ。ただし、
「ひとめぼれ」はコシヒカリと違い、分げつが進まないので疎植は難しい。
ヒトの体も
健康のためには
「粗食」がいいが、
田植えも
「疎植」の時代に入っている。
【5月17日撮影】

水稲育苗箱専用殺虫殺菌剤
「Dr.オリゼダントツ」と散布器。イモチ病とイネミズゾウムシの発生を予防する。1袋(10kg)35,000円以上する。

1箱あたり50g散布する。散布器の先が壊れていてうまく散布できなかった。葉が濡れていると、薬剤が下に落ちない。土が乾いていたので、苗運び(苗箱を立てて運搬)の時にかなりこぼれてしまった。

苗箱運搬台は1回に60枚(5台×12枚)運ぶことができる。

苗箱は6枚単位で並べておく。

オペレーターの親父。途中で苗を補給する。

ちょっとトラブルがあったパイプライン。

苗が足りなくなってきて株数を45株にした。

こちらは50株で植えてきた圃場。

古い箱には紙を敷く。根が穴に入らないので剥がしやすい。紙は使い捨てではなく何年も使える。

ダイヤカットの新しい箱は紙を敷く必要がない。剥がしやすく水持ちもよい。

空箱を運ぶ時は、箱を立てて「あおり」を作り箱の落下を防ぐ。
【5月18日撮影】

前日から圃場に置いたままの苗箱に水をやろうと、ジョウロに水を汲む女房。

ラインに沿って植えていく。なかなかまっすぐにはいかない。へそ曲がりだから?

苗を譲って頂いたお陰で無事田植えが完了。残った苗は補植用に圃場に置いてきた。

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