ベネッセコーポレーションの
個人情報漏えい問題が
ニュースで連日報じられている。
ベネッセは
7月9日、
「こどもちゃれんじ」や
「進研ゼミ」などの通信教育サービスを利用する顧客の個人情報
約760万件が漏えいしたことを発表した。
ベネッセのみに登録していた個人情報向けにダイレクトメール(DM)が届いたりセールス電話が掛かって来るとの問い合わせが急増したことにより発覚したらしい。
760万件の
個人情報流出は
不正アクセスによるものではなく、
内部者の関与だったようで、ショックは大きかった。原因が不正アクセスではなく、なんと
関連会社の従業員による転売によるものだったのだ。
ベネッセの顧客データベースを保守管理するグループ会社が再委託している企業の顧客データへのアクセス権限をもつ従業員が転売したらしい。この顧客データが
Pや
Bなど
複数の名簿業者間で転売されたというから呆れかえる。一旦漏えいすれば、どんどん
転売されるということだ。そもそも
「名簿業者」なる会社が存在すること自体
野放し状態と言ってもいいだろう。ネットで情報が氾濫する昨今、個人情報満載の
名簿が貴重だということは誰にでもわかること。データが盗まれたものなのか、どのようにして入手したものかを確認をせずに、それを販売すること自体
犯罪と言われても仕方がないのではないだろうか。
ジャストシステムは公式サイトで、2014年5月に「名簿業者」の
B社から
257万件余りのデータを
購入したことを発表した。購入時に
「データの出所が明らかになっていない状況」で契約していたことや、6月にそのデータを利用して
ダイレクトメールを発送したことなどを明らかにしている。また、ジャストシステムは
「利用したデータがベネッセから流出したデータだという事実は確認できていない」とし、
「ベネッセから流出した情報だと認識したうえで利用したという事実は一切ない」と説明しているが、
「怪しいもの」という認識がなかったのかという
疑問が生じる。
さて
本題に移ろう。
残業で
午後9時30分過ぎに自宅に戻ったところ、我が家に
ダイレクトメールが届いていた。
「ベネッセコーポレーション」からのお知らせである。内容は想定内であったが、
「個人情報漏れに対するお詫び」であった。残業で疲れているところへの
追い打ちである。ニュースで話題になった時から、
筆者は
「たぶんオレと娘の個人情報も流出しただろうな」と
女房に話していたのだ。キャラクターの
しまじろうが気に入って
「こどもちゃれんじ」をやっていたことがあった。娘が小学校高学年になってからは止めてしまったが、その後も
「進研ゼミ」の勧誘のために
DMを送り続けてきた。
今となっては筆者と娘のデータが
悪用されないことを祈るばかりである。盗まれた個人情報を
転売するような
「データらめ」なことがあってはならない。余談だが、
ベネッセが個人情報保護に真っ向から取り組んでいく姿勢を見せているが、
「真剣ゼミ」と
改名するという話は聞いていない。恐らく
トラのキャラクターである
しまじろうも怒っているはず。
「データを盗むとはよこしまな奴だ!」

ベネッセから届いたDM「お詫び状」。

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