エンピロのネタ箱２

　きょうは午後１時３０分から宮総代４人で地元の神社本殿の掃除を行った。元朝参りに備えて本殿の拭き掃除と電灯取り付けを行ったもので、宮総代としてはこれからも恒例行事となる。神社に電源はなく、毎年ＥＫさんの発電機と電球用配線（電球含む）を借用している。ＥＫさんは以前宮総代の時に発電機を購入して、電球用配線を作ったという。正直なところ、神社に電源がないことは不便極まりない。宮総代の中では「いつまでも借りていないで、神社で予算を取り購入した方がいいのでは」と話題になった。筆者も大いに賛成で、総代会で議題に出して承認をもらいたいところである。なお、総代会は４つの集落から成り立っているが、賛同が得られるかどうかはわからない。お宮だけに参道が付き物だから、賛同を得たいところである。

　午後２時３０分からは、境内及び参道の除雪を実施した。これには集落の回り番で２名の方の作業協力を頂いた。昨日からみぞれ混じりの重い雪が降っていて、参道の雪がかなり柔らかくなっていた。２８日に注連縄飾りを行った時は、氷点下８℃で雪が固くなっていて、スコップが雪に刺さらないくらいであったのだ。この神社には参道が２つある。ずっと我が地区の総代が神社掃除を引き継いでいる。掃除はともかく、片方の参道の除雪は隣集落の総代が実施してもいいかと思うのだが、とりあえず、両方の参道の雪片付けを行った。「情けは人の為ならず」を信条としている身には何ら苦痛を感じるものではない。

　余談になるが、神社の総代と境内と来れば、早大と慶大の早慶戦を思い起こしてしまう。ジンジャエールを飲みながら隣の集落とエール交換を行う予定はない。なお、我々総代は午後１１時４５分に神社に集合する。参拝した後、元朝参りに来られた参拝客にお神酒を振舞う予定である。


ＥＫさんから借りてきた発電機と配線。


本殿内の拭き掃除をする総代。


ゴザを敷いてろうそくを立てる。ろうそくは１箱８本入りで１本足りなくなる。使ったもので代用したが、総代のＯさんは「鉛筆は１ダースで１２本入りだったよな」とボケる。


火入れ式を行ったが、無事に点灯。


裏側の参道にも配線を施した。


参道の除雪を行う協力員。


ついでに隣集落の参道の除雪も行った。

　２８日の夕方に餅をついた。耳にタコができるくらい話題にしてきてはいるが、ここ会津では２８日か３０日にモチをつくことになっている。どこの家も２９日だけは餅つきをやらないのだが、これにはちゃんとした理由がある。２９日についた餅は「苦餅（くもち）」といって縁起が良くないとされている。「苦を持つ」ということを嫌って、先人は常に縁起を担いでいるようだ。ギャグ（ダジャレ）好きのエンピロにとっては親しみを覚えてならない。ただ、「２９（福：ふく）」という語呂合わせはできなかったのかという疑問も残る。ついた餅は丸めて３０日か３１日に神棚に供える。

　モチ丸めとなれば、昨年は娘の出番があった。ずっと娘の割り当てとしておいていたのだが、今年は不在。エンピロはどうもモチ丸めが不得手なのか、丸めたモチにヒビが入ってしまう。正直なところ、ちぎり方次第で丸めモチの良し悪しが決まってしまうのかも。片栗粉のまぶし具合も影響しているはず。今年は娘に代わってエンピロが担当した。

　ついた餅は２升。食べたモチのメニューであるが、「納豆モチ」、「つゆモチ」、「あんこモチ」の３点セットと定番。親父が大量に小豆（あずき）を栽培したので、女房はあんこを作った。ただし、手間が掛かるので「つぶあん」にしたらしい。あとは３１日に神棚や仏壇に供えるだけとなった。

　ところがである。エンピロの役目と思っていたのだが、きょう親父が丸め餅を見つけてきて、神棚、仏壇、台所に飾ってしまった。餅をつくだけでなく、モチを飾るのも２９日を避けたはずなのだが。まだ親父には話していないが「なあに、２９日に餅つくのが悪いだけで、飾んのは、さすけねえ」という返事が返ってくるのは想定内である。



２升用餅つき機。


エンピロがモチ丸めを担当。左の伸し餅は正月に切って食べる。


大小２２個を準備した。


納豆モチ


特製つゆもち


神棚にはモチを２９日に飾った。「２９（ふく：福）」が舞い込むこと間違いなし？


用意した飾り餅が足りないと、親父が買い求めてきた「鏡餅」

　きょう２８日（日）は午前９時から神社の注連縄（しめなわ）作りと取り付けを行った。今年から筆者は「宮総代」の役職に就いている。任期は８年で先が長い。４年前、エンピロは回り番での手伝いにあたったことがあるが、宮総代としてのしめ縄作りは初めてとなる。１２月９日の決算総会を欠席していたので、きょうしめ縄作りをやること知らずにいたが、ＩＴさんから連絡を受け、ＩＴさん宅に急きょ駆け付けた。同じく今年から宮総代になったＯさんの姿が見えないので、Ｏさん宅に行ったところ午前１０時開始と勘違いしていたらしい。きょうのスタッフはＩＴさん、Ｗさん、Ｏさん、エンピロの宮総代４人と、割当手伝いのＳＴさん、ＥＭさんの計６名。しめ縄作りはＩＴさん宅の農作業場で行われた。

　しめ縄の中身となる芯の作成から始まる。芯は藁（わら）やひもで藁を束ねて縛りながら繋げていく。端の方は細く中ほどはやや太く作るところがポイント。その前にＷさんと一緒に神社本殿に行って、しめ縄の長さを確認してきた。前回の注連縄がかなりたるんでいるので、長すぎる嫌いはあったが、４．３ｍあったので、今年も同じ長さにすることにした。また、在庫の玉縄が３分の太さなので、Ｗさんと一緒に急きょホームセンターに買いに行った。しかし、２．５分の玉縄が販売されていないので、仕方なく２分の玉縄を３つ買い求めた。２分の縄は細く芯に巻き付けるのに相当の時間を費やした。長さも４ｍ弱で十分だったようで、相当のロスが出てしまったが、ここは次回の課題としたい。

　エンピロのように経験不足のスタッフがいると、なかなか作業が捗らない。３本目は学習能力がついてきたこともあり、前の２本と比べると時間短縮が見られた。しめ縄は３本を縒って作るのだが、経験の長いＳＴさんの指導で仕上げた。

　軽トラックにしめ縄を載せて神社へ向かい、しめ縄を何とか本殿前に飾り付けた。鳥居には細くて簡単なしめ縄飾りを取り付けた。注連縄に下げる平仄（ひょうそく）の作り方すらわからない。経験を積んで早く覚えたいものである。一連の作業を終えて家に戻ったのが午後１時３０分。その後、ＩＴさん宅で昼食会（慰労会）を催した。準備されたお酒でそれぞれの労をねぎらった。

　なお、デジカメに作業の様子を収録したが、少しでも役に立つことを願いたい。

【訂正】平仄（ひょうそく）ではなく、幣束（へいそく）が正しいようだ。訂正させて頂くこととしたい。



最初に藁を繋げて芯を作る。太さ加減が難しい。


玉縄を買ってきたが、二分の太さしかなかった。本来は２．５分の縄が欲しかったのだが、あいにく在庫なし。余談だがＰＭ２．５は要らない。


芯に縄を巻き付ける。芯を回しながら巻いていくのだが、これが容易ではない。腕が痛くなった。


３本を縒ってしめ縄を作る。


ようやく完成。


古いしめ縄を外して、本殿にしめ縄を取り付ける。


前回の長さと同じにしたために、たるんでしまった。次会の課題としたい。しめ縄にぶら下がっている「ぼんぼつこ」の名前がわからない。検索したところ「〆の子（しめのこ）」というらしい。


鳥居に細いしめ縄を取り付ける。


完成。この日の冷え込みは今季最低気温（マイナス１２℃）を記録し、日中になっても樹氷が消えなかった。


しめ縄に下げるギザギザの紙を「平仄（ひょうそく）」と呼ぶ。ネットによれば「紙垂（しで）」ともいうらしい。


最後は昼食を兼ねた慰労会。開始は午後１時４０分くらいになっていた。


冷え込みが厳しく、日中になっても樹氷が見られた。年に何回もあるわけではない。

　２６日（金）は職場のボウリングクラブの定例会が開催された。今年最後の大会なので、終わってからは忘年会を兼ねた納会が準備されている。会員１１名のうち参加者が１０名と久しぶりに賑やかな大会となった。当初２ボックス（４レーン）しか割り当てられていなかったため、レーンを移動して３ボックス（６レーン）を確保してもらった。大会後の納会が予定されているため、早く切り上げなければならないからに他ならない。ハンデが大きいメンバーもいて、優勝の予想は付けにくい。

　センターコートの９、１０レーン（前大会上位者）には、ＳＺさん、ＳＪさん、ＧＨさん、ＳＫさん、右側の１１、１２レーンにＩＴさん、エンピロ、ＨＡさんが入った。左側の７、８レーンには大会参加回数が少ないＷＭさん、ＨＮさん、ＮＭさんが揃った。エンピロも３ヶ月ぶりの出場となる。

　第１ゲームから上位のハイレベルな戦いと下位の低レベルの二極化になった。ＳＫさんが２１１点を出し、ＨＡさんの１９０点、ＧＨさんの１８６点と続く。ＮＭさんは１６９点だが、ハンデ（５４点）を含めると２２３点となり、ＳＫさんの２２５点（ハンデ１４点）、ＨＡさんの２２４点（ハンデ３４）に続いて３位に付ける。エンピロは１３６点と振るわず。

　２ゲーム目に入ってもＳＫさんの勢いは止まらず、２３５点というハイスコアを出した。ＧＨさんも２０９点で追い上げる。ＮＭさんも１５７点でいい位置に付ける。ＨＡさんも１７７点で優勝争いに残っている。２ゲームを終わって、ＳＫさんが４７４点、ＧＨさんが４４７点、ＨＡさんが４３５点、ＮＭさんが４３４点と続く。エンピロも何とか１７９点と奮起。１ゲームが１２９点と振るわなかったＳＪさんも１７８点と盛り返した。ハンデが１番少ないＩＴさんは１８４点を出したが、かなり上位には離されている。ＳＺさん、ＷＭさん、ＨＮさんはスコアが伸びない。

　３ゲーム目はＳＫさんとＮＭさんの優勝争いになった。ＮＭさんが６つ連続ストライクを出して２１３点の高スコアをマーク。ＳＫさんを追い詰めたが、ＳＫさんが２２８点を出し第一人者の貫録を見せた。安定したスコアを出したＧＨさんが３位、ＨＡさんは１２２点と大崩れをして４位に脱落してしまった。最後に１９５点を出したＩＴさんが５位に浮上した。ＳＪさん、ＷＭさんに僅差で抜かれたエンピロは８位に甘んじてしまった。ＳＪさんとは３点、ＷＭさんとはトータル１点差。ハウスボールのＨＮさんが最後に１８６点の高スコアを出してブービー賞を獲得。ＳＺさんが最終ゲームが振るわず最下位となった。　

　ボウリング場に車を置いて、忘年会の会場となる居酒屋「猿丸」まで歩いて行った。筆者はこの店は２度目となる。飲み放題付きで４，０００円〜４，５００円のコース料理となっている。宴会に入る前に成績発表が行なわれた。ＳＫさんが３ゲーム全てが２００点以上でスクラッチトータル６７５点をマークしての優勝となった。この懇親会は成績順によって席が決まることになっている。優勝者は「王様」になって、希望する料理のオーダーをすることができるが、コース料理なので他の料理の注文はおにぎりのみで他にはなかった。優勝したＳＫ会長が乾杯の音頭をと取った。ＳＫさんの要望で記念写真を撮ることにした。店員を呼んでエンピロのデジカメで撮影してもらったが、なかなかよく撮れて満足。

この店のウリ（特徴）は、普通ビールや日本酒、焼酎が飲み放題では出て来ないグレードの高いものがあることである。エンピロは初めて利用した時にメニュー表をみて目を疑った。ビールはプレミアムモルツが飲み放題、さらに会津を代表する銘酒が揃っているのである。写楽、会津娘、会津中将、泉川、国権、男山、奈良萬などが勢ぞろい。さらに新潟県の久保田千寿、八海山なども揃っている。大半のメンバーがおちょこを手に日本酒飲みまくりとなった。メンバーは信じられないと言わんばかりに酒を味わっていた。それぞれの酒に特徴があり味わいも違うが、満足しきりであった。普段ビールがメインだが、エンピロもこの日ばかりは日本酒を相当いただいた。

　スポーツ後の飲み会は楽しいものだが、ボウリングやその他の話題で終始和やかに宴会は続いた。午後１０時過ぎにお開きとなった。大半は２次会会場に向かったが、エンピロはＨＮさんと一緒に馴染みの「ＰＢ」に向かった。いつもお世話になっているので、年末の挨拶を兼ねて行くことにしたもの。途中で運転代行を早めに予約したが、混雑していて１時間以上待ちとのこと。　ところが、キャンセルが入ったらしく、代行が思いのほか早く向かえに来た。慌てて帰り支度をして帰ることになった。車の中では熟睡していて、運転手に「到着しましたよ」と起こされて目が覚めた。

　 【１２月定例会成績表】
　名前の後の（　）の数字はハンデ。成績はグロス（ハンデ込み） 成績の（　）内はスクラッチ（ハンデなし）

優勝 　ＳＫ（14）７１７（６７５）　アベ２３９．０（２２５．０）
準優勝 ＮＭ（54）７０１（５３９）　アベ２３３．６（１７９．６）
３位　ＧＨ（26） ６６２（５８４）　アベ２２０．６（１９４．６）
４位　ＨＡ（34） ５９１（４８９）　アベ１９７．０（１６３．０）
５位　ＩＴ（12） ５７８（５４２）　アベ１８６．０（１８０．６）

６位　ＳＪ（22） ５３０（４６４）　アベ１７６．６（１５４．６）
７位　ＷＭ（53） ５２８（３６９）　アベ１７６．０（１２３．０）
８位エンピロ（26）５２７（４４９）　アベ１７５．６（１４９．６）

９位ＨＮ（38）（ブービー）５１４（４００）　アベ１７１．３（１３３．３）

10位ＳＺ（27）（ブービーメーカー）４６９（３８８）　アベ１５６．３（１２９．３）


　ハイシリーズ（３Ｇ）　　 　ＳＫ ６７５ピン
ハイゲーム　（１Ｇ）　　 　ＳＫ ２３５ピン












忘年会会場で行われた表彰式。２位になったＮＭさん。


集合写真。左側の手前がエンピロ。


まずは生ビールで乾杯。


料理は全部で９種類ほどが出された。











飲み放題のメニュー表。会津の銘酒が勢ぞろい。日本酒好きには堪らない。


おちょこではない。器はグラスに近い。


徳利で何種類オーダーしただろうか。

　２５日はクリスマス。前日のクリスマスイブはビールと刺身を頂いただけで、特にお祝いをやらなかった。きょうは大人だけでささやかにケーキを食べた。ミルはケーキを食べることはない。

　外にはイルミネーション、中にはクリスマスのガラスケースを飾った。娘は来年元旦に帰省する予定。

　我々夫婦はこのところ体重が増えてイエローカード。ミルも同様で体がぷくぷくしている。新米を食べるようになってから、食欲が増えたことも要因。忘年会続きで飲食の機会が多かったことも災いしている。クリスマスも何喰わぬ顔でケーキを食べて満足している。我々を「喰い澄ますデブ」と呼ぶ。








ガラスケース飾りは楽でいい。


ビールで乾杯！


酒と鶏ガラスープで蒸した白菜。最後にごま油と塩コショウで味付け。


三島町特産のキムチ漬け。質素なおかずで我慢。


スーパーで買ってきた安価なケーキ。


エンピロが食べたチョコプリンアラモード。

　２３日の朝は前夜から降り積もった雪を片付けた。除雪作業は珍しいことではないが、雪が降ると、余計な手間暇が掛かるだけで何の得にもならない。親父が朝早くからトラクターを出して除雪をしているのに、部屋にいて知らない振りをしているわけにはいかない。筆者はスコップやスノーダンプで補助作業にあたることにした。

　家の横の道路は、自治体の除雪車（ブルドーザー）がやって来て、雪を掻き分けながらあっという間に通り過ぎていく。除雪車が来る前に、親父はトラクターで道路まで除雪していた。次に親父が家の前の雪を片付けている時であった。トラクターが車庫に寄り過ぎているので、エンピロが親父に向かって「ぶつがっつまあ！」と声を掛けたが、時すでに遅し。トラクターは「ガツガツ」と音を立てながら車庫の壁を擦（こす）ってしまった。化粧板（トタン板）が傷つき剥がれてしまったが、親父は何事もなかったかのように作業を続ける。今回に限ったことではないが、親父は何か失敗をしても「ああ、やってしまった」などと顔や声にに出すことはない。

　何を言っても始まらないので、エンピロが金槌（かなづち）とタオルを持ってきて補修に取り掛かった。タオルを使うのは、化粧板の表面を傷つけないように金づちで叩くためである。我ながら思いの外うまく修復できたので、女房に見てもらった。擦って傷付いてしまった部分は復元できないが、角の抑え材の変形はほとんど目立たない。今回の鈑金補修はＤＩＹ（Do It Yourself)のひとつとしておきたい。


トラクターのキャリアで庭の雪を片付ける親父。


ブルドーザーが除雪していくと側溝に雪が溜まり氾濫する。


ヤバイ！と思った瞬間にトラクターが車庫に接触。


トラクターが接触して車庫の壁が破損。





ほとんど目立たなく補修完了。

　２１日（日）に飼い犬のミルをトリミングのため美容室に預けた。店はおなじみの会津坂下町にある「ビコリン」。２週間前から予約を入れて、女房が午前中に預けて来たのだが、午後４時３０分に引き取りの予定となっていた。午後女房と買い物をしてから、午後４時３０分ジャストに店に到着した。

　店に入ると、まだミルはトリミング中であり、仕上がりにはまだ時間が掛かるようだ。他の犬ならば、トリミングを終えてからケージに入っていても、おとなしくしくしているのだが、ミルの場合、回りの犬が気になりケージの中で騒ぐため、セットした毛が乱れてしまう。そのために、仕上がりと同時に引き取りに来てもらうように依頼されている。女性のトリマー２人がかりで、一生懸命に作業をしている。じっとしていない犬だけに相当手こずっているはずに違いない。２人は引き取りに来た我々の姿が目に入り、仕上げ段階に入り慌ただしくなっていた。我々に対して回りの犬が吠えると、ミルも反応して騒ぐので、一旦外に出て待機することにした。

　ようやくトリミングの全過程が終わり、手渡されたミルを携行用ケージに入れることにした。この時期はクリスマスバージョンのリボンを付けてもらうのだが、今回は正月バージョンらしき耳飾りだ。ミルが久しぶりにおめかしをしてきれいになった。ただ、リボンがいつもよりも緩い感じがする。娘が帰ってくる正月までに、果たしてリボンが取れないでいるだろうかと心配になる。本日心配していたことが現実となってしまった。ミルは来年１月７日で満８歳の誕生日を迎える。人間で言えば、おおよそ４８歳。久しぶりにシャンプーしてきたので、４９歳（しじゅう臭い）とは言われないだろう。

　

じっとしていられない犬だけに、トリマーにとっては招かざる客？


我が家に帰ってきて落ち着くミル。正月用耳飾り（リボン）が目立つ。


このところ栄養過多で太ってしまったミル。太りすぎは我々夫婦も同じ悩み。これからダイエットに挑戦？


耳飾りはいつまで持つのだろうか…。残念ながら２３日に取れてしまった。


取れてしまったリボン。確かに帯のような？豪華な正月用耳飾り。


エンピロが外れたリボン（左耳）を見つけ、何とか取り付けてやった。

　２０日（土）は、ある病院で友人を見舞ってきた。その帰り、病院のゲート式駐車場で精算するため発券機・精算機に駐車券を入れた。表示は２００円。ズボンの後ろポケットに入っているサイフから小銭を出すために、いったん車の外に出て、２００円を入れて車に乗り駐車場を後にした。入院している友人の輪島関は想定外の元気さで一安心した。車にぶつかり頭を強打したにもかかわらず、意識もはっきりしていて、どこも骨折しなかったとは、さすが、高校時代「重戦車」と呼ばれていただけのことはある。同乗のダキさん、イワンコロフさんと輪島関の話題をしながらプチ忘年会会場である「ぼろ蔵」に向かった。ダキさんが待ち合わせのキヨピーさんに「予定よりも早く到着しそうだ。ぼろ蔵に早めに向かってくれ」と電話を入れた。

　午後５時３０分、「ぼろ蔵」に到着して車から降りようとしたときに、ズボンの後ろポケットに財布がないことに気付いた。店から懐中電灯を借りてきて、車内を隅々まで探したが見つからない。イワンさんが「病院の駐車場に行ってみよう。もしかして、そこで落としたのかもしれない」と話し掛けてくれ、再度病院の駐車場に向かった。今の世の中、他人に拾われてしまったら、まず戻っては来ないと考えた方がよいだろう。エンピロ自身も２００円を入れたときに、ズボンのポケットから財布が落ちてしまったことの他には考えられなかった。車内では、警察への遺失物の届け出、カード会社への連絡など、様々なことが頭をよぎった。

　午後６時過ぎに到着して精算機の下を眺めると、なんと財布が落ちたままになっているではないか。２人で「信じられない。奇跡的だ！」と声をあげた。イワンさんが「きょうはついているよな。日頃の行いがいいんだな」と声を掛ける。エンピロも「神様が救ってくれた」と感謝をした。イワンさんはダキさんとキヨピーさんに財布があった旨を電話報告した。正直なところ、財布が見つからなかった場合、忘年会どころではなかった。　到着すると、すぐに店のカウンターに座った。みんなに騒ぎを起こしたことを詫び、店のママを始めメンバーに忘年会が予定通りできたことに感謝した。病院の駐車場を出て、引き返すまでの約５０分の間に財布は誰の目にも留まらなかったことになる。土曜日の夕方で見舞客の数も少なく、駐車場の利用客が少なかったことが幸いした。

　プチ忘年会の方だが、ダキさんが４人分の席を予約してくれておいたものと思っていた。ところが予約をしていたわけではなく、たまたま４人分の席が空いていたとのこと。我々が到着する前に他の客が来たらしいが、席が埋まっている旨を伝え、お帰り頂いたとのこと。エンピロは財布を手に記念写真に収まりながら仲間と乾杯をした。

　隣の席にいた２人連れの客の女性が、我々の会話を聞いて吹き出しながら笑っていた。エンピロは無事に財布が見つかって上機嫌。日頃得意の饒舌ぶりが始まる。「普段からサイフとワイフは大切にしないとなあ。失くしたら戻って来ねぞ」と話すと、女性（みっちゃん）は腹を抱えて大笑い。もちろん、その女性と連れのご主人とは初対面である。ご主人とはどこかで顔を合わせている気がしないでもない。ママに聞いたところ、そのカップルは「ぼろ蔵」に来られたのは初めてのことらしい。筆者にしてみれば、夫婦でカウンターに座り酒を飲んだ記憶がほとんどない。この日は夫婦円満の秘訣を見せつけられた思いであった。機会があれば、女房とカウンターで一杯やってもいいと思うが、我が家では毎日のように夕食時や湯上りに一杯交わしている。


５０分過ぎても、そのままになっていて無事に戻ったサイフ。


予定通りプチ忘年会が開催でき乾杯。


サイフを片手に、「ワイフもほろかないように（なくさないように）しないと」と笑うエンピロ。


ぼろ蔵のメニュー表。


コマイの一夜干し。ダキさんから、コマイは「氷下魚」と書くと教えてもらった。農家だけに「古米」を連想してしまった。


喜んで帰られた夫婦円満のご夫妻。


雀荘に移動。今年の打ち収め。


ここ「国古（くにこ）」のラーメンが美味しい。


忘年会のピークで、運転代行もこの日は２時間待ち。タクシーもなかなかつかめない。

　１８日（木）は宿泊での忘年会があり参加してきた。前回は新年会だったが、今年は職場の都合により忘年会となった。これは仕事上の忘年会で、余程の理由がない限り出席しないわけにいかない。忘年会、新年会の時期は出費が多く、正直なところ会費１３，０００円は痛い。会場は東山温泉の「御宿東鳳」。携帯電話、メガネ、時計の３点セットは部屋に置いていったので、今回は忘れ物の心配はない。必ずと言っていいほど、宴会場などに何かを置き忘れてくる習慣がある。必ず携行するデジカメは忘れないように細心の注意を払っている。

　この忘年会は我々が“男芸者”を務める「接客忘年会」に近い。相手方と酌をしながら懇談する機会はほとんど年に１回と言ってよい。とは言うものの、せっかくの忘年会であるから、楽しんだ者が勝ちであることは確かだ。３年前から、芸妓（げいぎ・げいこ）いわゆる芸者をあげている。参加者の大半は高齢者で、若いコンパニオンでは話しが合わないというのが大きな理由。相手方主導での宴会であることは想像がつくはず。エンピロは芸者であろうとコンパニオンでもこだわりはない。以前も話題に出したが、芸妓は今まで「置き屋」に所属されているのが主流だったものが、今は「置き屋」と呼ばれるものは１つしかないとのこと。

　きょうの参加者は３１人ほどで、先方は５名、当方は４名の欠席者がいたことになる。最近なく出席率が高かったようだ。我々は「男芸者」として酌をしながら接客の役目を十分に果たした。限られた時間内に全員に酌をして歩くのは極めて困難ではあるが、相手方のほぼ全員と歓談させて頂いた。宴会は２時間飲み放題で、芸妓４名は基本の９０分。この日は残念ながらお気に入りである藤あやこ似の美人のＴさんがいない。Ｔさんは先約があり、別のところでの業務と相成ったらしい。今回は年配の芸者しかいなかった。

　今回は２次会会場を設定した。参加者の中には「のどに自慢」のある方がたくさんいて、賑やかに行われた。職員のＨさんとＫさんのデュエット「あずさ２号」を久しぶりに聞かせて頂いた。素晴らしいハーモニーで会場からは大きな拍手が起きた。別グループの宿泊客の女性が感動して拍手をしていたのが印象的だった。エンピロと言えば、途中でソファーに横になり眠りについてしまったらしい。

　このホテルの楽しみは何といっても「朝食バイキング」だろう。筆者の一押しのバイキングである。質・量・メニューどれをとっても全国トップクラスと言ってよい。何と言っても、「朝ラー」、「朝カレー」、「もち」がある。エンピロはおにぎりとラーメン、あんこもち、ミニドッグも頂いた。同室のメンバーがエンピロの食欲に驚くばかり。さらに、帰り際に、持ち帰り用コーヒーを頂いて会場を後にした。


料理は最初に食べないと、酌に回るので食べる機会を逸してしまう。


鍋料理の具材。






カニは２本ほど頂いた。


出席できなかった先方のＨさんからの差し入れ。地元の五百万石で作った「会津の春」という酒。どこの酒蔵で製造したのか聞き逃してしまった。


芸者なので、踊りを披露。


職員がマイク係を依頼させられたｗ


芸者の出しものに目をやるメンバー。


酌をしながら歓談が続く。


中締めの後も宴会は続く。


２次会会場。


「あずさ２号」を熱唱するＨさんとＫさん。会場からは割れんばかりの拍手が鳴り響く。


朝食バイキング。


これも平らげた。


大好きなあんこもち。


ホテルから眺めた会津若松市内。


縁起物の起き上がり小法師が各部屋に置いてある。

　同じ読みで使い分けする漢字がある。「堅い」、「固い」、「硬い」の３つは、どう使っていいのか悩むことがあることだろう。そのような場合、反対語を考えてみると理解できる。反対語は「堅い」⇔「脆（もろ）い」、「固い」⇔「緩（ゆる）い」、「硬い」⇔「軟らかい」となる。そうすると、「守りの堅い要塞」、「固く結ばれたヒモ」、「硬いダイヤモンド」というふうに使用例が浮かんでくる。

　「口がかたい」を例に出せば、口は、ヒモのように「固く」結ばれるというイメージが浮かびそうだが、ここは、秘密を「守る」という意味を強めるため、「堅い」を使う。「彼は（鉄壁の要塞のように）口が堅い」と覚えるとよい。

　普段は口数（くちかず）が多いエンピロだが、プライベートや重要なことに関しては、かなり「口が堅い」ことで有名。個人情報保護、コンプライアンスが叫ばれる昨今では、口は堅いことが求められる。

　余談になるが、 申込金・寄付金・出資金などは口数（くちすう）が多いに越したことはない。