20日(金)は、地元
幼稚園の
卒園式に
来賓として出席してきた。開式は
午前10時だが、午前中は
職場の休みを取ったので、時間的には余裕での出席となった。今年も
卒園児と
年中組の
イスが用意されているだけで、
年少組のイスがない。一昨年までは、年少組が式の後半の部で入場していたが、昨年から
年少組は参加しないことになった。説明するまでもないが、
年少組は人の話に耳を傾けることができず、すぐに飽きてガヤガヤが始まってしまうからに他ならない。それにしても
主催者側の思い切った
決断であった。
午前10時に、卒園する
32名(男子22名 女子10名)の園児が担任の先生に先導されて入場してきた。
開式に続いて、
園歌斉唱、教頭からの
園事報告と続き、教育目標、基本方針、今年度の重点目標など
園経営の概要が報告された。
続いて、園長が園児一人ひとりに
卒園証書を授与した。卒園証書を受け取った
園児は卒園証書を会場に向けて掲げ
「大きくなったら○○○になりたいです」と大きな声で宣言する。卒園式への出席も4回目になるので、筆者はこの気の利いた
演出を楽しみにしている。そして後ろで立って待っている
親に
「ありがとう」と言いながら
卒園証書を手渡す。ここで感激のあまり
涙ぐむ母親の姿があっても無理はない。卒園証書を受け取りながら子どもの
頭を撫でる親が半分以上はいただろう。
卒園児は将来何になりたいかについては、今年も全員の
メモをとったので紹介しよう。今年は
警察官が
7人でダントツ。昨年警察官とトップを分け合った
ケーキ屋(パティシエ含む)は
3人で
2位だった。
車屋と
サッカー選手が同じく
3人で
2位タイであった。サッカー選手は昨年ゼロだったが一気に3人に増えた。サッカーをやっていた
親の影響が大きいのかもしれない。
人の命と安全を守る警察官7名、消防士2名、看護師1名がいたことがうれしい。
親の職業である
大工、
美容師がいたことは感動に値する。昨年
科学者1名(女児)いたが、今年はゼロであった。世間を騒がした
小保方晴子研究員の影響は大きい。
保育士が
2名いたが、毎日世話になっている
幼稚園の先生を見ていれば、自分もなりたいとあこがれるのは無理もない。今年も残念がら、
「嵐(アラシ)」、
「エグザイル」と言ったところが登場しなかったのは物足りない?
その後、
園長式辞、
首長の来賓祝辞と続いた。
保護者会長の
Mさんは来賓祝辞で
「少年は手を離しても目を離すな」という言葉を引用した。つまり、
「少年は友達との付き合いによって社会性が育つ時期であり、ここではしっかりと手を離し、活動範囲を広げてやろう。ただし、いろんな危険があるので、目を離してはいけない」ということである。
そして
年中組の
入場となるが、開式から
45分ほど経過している。挨拶が終わってからの入場は想定内。年中組は、ざわつくことなくよく我慢できている。毎年思うことだが、卒園する
年長組は最後まで落ち着いていて、さすがは
“最上級生”だけのことはある。3年間通い、著しい成長を見せたことに、先生方、保護者ばかりか来賓も驚きを禁じ得ない。
卒園式もいよいよ大詰め。いつもながら
「お別れのことば」は涙を誘う。いわゆる
「呼びかけ」であるが、練習の成果を見事に披露した。タイミングよく
ピアノ演奏が始まると、全員で
「思い出のアルバム」を歌う。いつもながら目にハンカチをやる母親の姿が目に入る。娘が卒園するときにこの歌を聞いて、
エンピロも涙が止まらなかったことは今でも
語り草となっている。続いて
「大切なたからもの」を歌う。
そして本日のメイン曲である
「さよなら ぼくたちの幼稚園」の合唱が始まると、何人もの涙ぐむ母親の姿が目に付く。たくましく、頼もしく成長した我が子の姿に感極まるのは当然だろう。最後に、
保護者代表の
Oさんが
「まほうのことば(魔法のあいさつ)」を引き合いに、園児に向かって
「『ありがとう』ということばを忘れなければ、みなさんの夢は叶うはずです」と声を掛けて
謝辞を述べ卒園式が終了した。そして、いつまでも鳴りやまぬ拍手の中、卒園児が退場して行った。
卒園式は
1時間強で終了した。今年も最高の感動を与えて戴いた。なお、卒園児は
4月6日、2つの
小学校の
入学式でピカピカの
1年生に変身する。

担任の先生に先導されて入場する卒園児。

来賓も拍手で迎える。

園長から一人ひとりに卒園証書が渡される。

「大きくなったら○○○になりたいです」と元気に宣言する卒園児。

わが子から卒園証書を受け取る親。これだけでも感動ものだろう。

今期で退任される園長もこれが最後の式辞となる。「一生懸命勉強と運動をして、心と体を強くしてください」と呼びかけた。

「少年は手を離しても目を離すな」と挨拶する保護者会長のMさん。

来賓紹介では卒園児が振り返って眺めていた。

卒園児と「お別れのことば」でやり取りをする年中児。

一生懸命に「さよなら ぼくたちの幼稚園」を歌う卒園児。

感極まり目にハンカチをやる母親が目立った。
「まほうのことば」を引き合いに、
「ありがとう」のことばを忘れないようにと卒園児に話しかけるOさん。東日本大震災の時に
「魔法のあいさつ」の歌は何十回と聞いたことだろう。ぽぽぽ〜ん

0