13日(日)は宿泊先の旅館からタクシーで
結婚式の会場である
「河文(かわぶん)」へ向かった。河文は名古屋市内でも屈指の由緒ある
高級老舗料亭。建物の一部が市の
有形文化財にも指定されており、古くから
文豪や
政財界の大物の集まるところとして知られている。早い段階で
招待状を頂いてはいたが、
親父が預かっていたので直前まで会場すら知らずにいた。
結婚式に
エンピロが
親父の名代で出席させて頂くことになり、当日近くに
ネット検索して想像とは全くと言っていいほど違っていたのには驚いた。一般的に結婚式となれば、
専門の結婚式場や
ホテルなどでの披露宴が普通だろう。
招待客は近い
親族だけであり、両家ともに新郎新婦の
勤務先の人や
友人は誰も招待していない。両家合わせて
総勢22名と全くの
身内だけの結婚式である。
人前結婚式なので、挙式前に参列者が
立会人として用意された色紙に
署名をする。
新郎の姪っ子である
Nちゃんも自分の名前を書いているのを眺めていたが、
小学校2年生の書いた字とは思えないほどの
達筆には驚かされた。
午前11時に式が始まった。
箏の音色が流れるなか新郎と新婦が
入場してきたが、緊張どころか
余裕の表情である。しかし、緊張が走ったのはここからであった。進行役である
MCが
マイクを手に話し始めたが、何と
音声が流れないではないか。想定外の
ハプニングに参列者はやや焦ったが、
10分ほどの
ロスタイムの後に何とか復旧した。
参列者が並んで
紅白の長い紐に
結婚指輪を通して送って行く。最後に指輪を新郎新婦に運ぶという設定なのだが、この演出は初めて経験となる。先述の
Nちゃんが指輪の
引き渡し役という大役を務めた。新郎新婦が
誓約書に署名した後、新郎新婦の
両親が
立会人(保証人)として署名した。式は滞りなく進み終了した。続いて、
午前11時50分からは会場を移して
結婚披露宴となる。
新郎が
挨拶をした後、
新婦の父親の
乾杯の発声で宴会に入った。結婚披露宴では出席者全員による
自己紹介があった。
エンピロは
ブログを立ちあげていることを話した。
「個人情報は一切出していないが、結婚式の内容は後日アップしたい」と
PRを兼ねて挨拶した。
料理が次から次へと運ばれて来る。体裁のよい料理に舌鼓を打ちながら頂く。
ビールと
ワインの他に
マンゴージュースを頂いたが、これがまた果汁100%で実に美味しい。仕上げは
「鰻御飯」が出てきた。名古屋と言えば
「ひつまぶし」が有名。ただし、ひつまぶしは本来
登録商標名であり、勝手に使用してはいけない約束になっている。しかし、相当の年数も経てば、
許容範囲になってくるケースが多い。
献立表に
「鰻御飯」と表示するあたりは、さすが
河文と言ったところだろう。
新婦のご両親や妹さんへの
メッセージは目頭が熱くなるものがある。時には優しく時には厳しく育ててくれた両親への
感謝の気持ちがよく伝わる。新郎は筆者から見ても
自慢の
従兄弟であり、幸せにしてくれることは間違いのないところである。
福山雅治を思わせる
超イケメンなのだが、
モザイクを掛けるのがもったいないほどだ。
ウエディングケーキ入刀の後に恒例の
「口開けの儀」があり、両家の両親、新郎新婦全員が交互にケーキを食べさせた。顔に
クリームが付くほどの
やらせはなかったが、微笑ましい
演出に会場からは笑いが広がる。
「もっと過激にやらないとつまらないよなあ」などと
クレームが付くことはないだろう。最後は
新郎が両家を代表して延々と
8分30秒に渡って感謝を込めて
挨拶をした。心のこもった立派な挨拶に参列者からは大きな
拍手が起きた。生涯に一度でも
河文に入ることができたことに感謝したい。
●関連サイト
河文HP

河文の脇には早咲きの桜が咲いていた。

有形文化財に指定されている河文の玄関。

約200年前の雛人形が飾られている。河文の歴史を感じる。

風情ある中庭。

カウンター付の酒房(BAR)。金持ちでないと入れない? ボトルは万単位だろう。

新郎の両親と叔母が装いも新たに勢ぞろい。

立会人署名を終え、余裕のサインを出すNちゃん。

新郎新婦の入場を待つ新婦側親族。

紅白の紐に指輪を通して送るセレモニーは初めてお目に掛かった。

使者を務めたNちゃんから指輪が渡され、指輪の交換が行われた。

回りの人気者になったSくん。

献立表と席札。

気になるメニュー

エンピロ(左)も加わり新郎新婦入場前に新郎側親族の記念撮影。

新郎姉家族と一緒に。

新郎新婦が
お色直しを済ませ入場。

MCがテーブルを回り自己紹介する新婦妹夫妻。なんと2週間前に挙式を済ませたばかりという。

新郎新婦を囲んで新婦側の従兄従姉家族が記念撮影。

テーブルには桜などの花が飾られた。会津へのみやげに持ち帰った。

鮑塩蒸し。

メニュー表には
「鰻御飯」と書いてある。

正式名称は忘れたが、新郎新婦、両親のそれぞれの
「口開けの儀」では大笑いが起きた。

ウェディングケーキ入刀。二人の笑顔が輝いている。

ウェディングケーキのお福分けを頂き、にっこりのエンピロ。

ウェディングケーキの他にたくさんのケーキ・和菓子が用意された。お代わりしたかったが、このくらいで遠慮したw

両家を代表して新郎が挨拶。心のこもった立派な挨拶に感動。

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