18日(水)は職場の
年休を取り
田植え作業に従事した。
女房も同じく
年休を取った。先週時点での
天気予報によれば、この日は天気が良く絶好の
田植え日和が予想されたので、一緒に休むことにしていたもの。
温度が低い時、
風が強い時、
雨が降っている時は
田植えをやることは少ない。このような条件下では
苗の活着がよくないからである。
朝食前に
30a区画の圃場の田植えをおこなった。前回同様、苗には十分に
水をやることにした。土が
柔らかいところは
植え付けもうまくいくが、
水が少なくやや
硬いところは、植え付けが思わしくないようだ。前回の記事で
「苗の植え付けはうまくいかない(苗が刺さらない)ところがあるが、大勢には影響ないだろうと作業を続けた。水を掛けた時に、苗が浮いてしまう心配がないわけではない」と書いた。その後、水田を見て回ったが、苗が寝ているものや水面に浮いているもの、いわゆる
浮き苗が目に付いた。
遠くにある
20a区画の
変形田(台形)は代掻きも田植えも苦労した。
圃場の高さが
均平でなかったので、
植え代掻きが思うように出来なかったことが背景にある。水を入れた時に、1枚の圃場で
高低差があり、水が掛かるところと掛からないところがあったのでは、
植え代掻きがやりずらいことは想像に難くない。こうなれば、
田植えに
影響が出ることは必至。
土の硬さ加減で苗が挿さらないところや挿さりづらい箇所が発生する。
前回の記事の最後の
写真説明で、
「苗がうまく植え付けにならない理由は他にもあったが、次の機会に明らかにしたい。経験不足で基本的な調節を理解していなかった」と書いた。 なんと
植付深さ調節レバーがあったのだ。ほとんど田植えが終わりになったころに気が付いたのだが、時遅しの感がある。苗が長い場合や、やや硬い圃場では
「標準」、
「深い」にすれば、植え付けがうまくいったはずだ。いや
「標準」になっていれば、それほど問題にはならなかったはず。なんと
「やや浅い」に
レバーが入っていたことに気付かなかったのである。今まで
親父が
オペレーターを担当していたので、
植付深さ調節などの操作の
知識不足がもたらした結果であり、
来年に向けての
課題と対策と捉えるしかない。
最後にまた
トラブルが待っていた。最後の一回りになって、植え付けができない状態になってしまったのだ。何度も
植え付け部を上げ下げをしたが、原因が見つからず、
業者に電話を入れ、すぐに
専属の担当者に来てもらった。担当者は順序良く
チェックしていき、最後に
原因を突き止めた。足下にある
株数調節レバーがしっかりと
「45株」に入っていなかったのである。何度も田植機への
乗り降りを繰り返しているうちに、
長靴が
レバーに触れて、わずかにずれてしまっていたらしい。
車でいえば、チェンジレバーが
ニュートラルの状態だと言えば、お分かり頂けるだろう。それにしても、
エンピロのような
素人にはここまでは気が付かなかった。
かなり
浮き苗があったので、その後、圃場の中を歩いて
植え直しを施した。筆者の場合、普段から植え直しはやらないことにしている。
欠株があっても、その
回りの株の出来がよくなり減収につながらないことが立証されているからに他ならない。しかし、今回の場合は事を異にするレベルであり、やれるだけのことはやっておきたい気持ちが強かった。まさに、
「人事を尽くして天命を待つ」心境である。

箱処理剤を散布する女房。

筋にポールを合わせ進んでいく。

田植機で植え付けできなかった部分は
角植えをする。

計算されたように苗が間に合った。10aあたり
18枚で30a区画圃場は
54枚。

植え代掻きがうまくいかなかった圃場。
凸凹(でこぼこ)が多い。

軽トラックから苗箱を降ろす
陸回し役の女房。空き箱が落下しないように、空き箱を縦に立てて
あおりを作る。
田植機が旋回したところは、泥土が盛り上がってしまっている。代掻きはやや浅めにした方が無難。

田植えが終われば
パイプライン取水口から圃場に通水する。

除草剤散布に備えて、苗が隠れるほどのに
湛水状態にする。

風が強く浮き藁が隅に集まる。
浮き藁は
レーキ(熊手)で除去する。ハローの
均平板(整地板)の下には
レーキが付いている。これは藁を沈めるためのもの。

隅に集まった浮き藁とゴミ。
「植付深さ調節」でレバーが
やや浅いのまま田植えをしていた。
圃場の状態や
苗の長さによって切り替えをしなければならないが、
経験不足で
頭の切り替えができなかった。
「標準」の
赤ラインに設定してあれば問題はなかったのだが。

最後に来て
トラブル発生。植え付け部が作動しなくなり、素人のエンピロは見当がつかず業者に連絡をした。業者の担当者が
株数調節レバーに足が接触し、レバーの位置がやや
ずれていたのを発見した。さすがプロである。

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