昨日
2日(土)は
水田の溝切りを行なった。
アメシロ退治を終えて朝食を済ませ、
午前10時から
溝切りに取り掛かることにした。車庫から
歩行用溝切り機を出してエンジンを掛けたが、
一発始動で問題なし。
毎年燃料を完全に抜き取って格納するという、それなりの
施しをしているので想定内である。
6年前、前年の
混合油を入れたままにしておいたため、
劣化した混合油の成分がフロート内に付着し
目詰まりを起こし、油が流れない状態になっていた。
業者に
修理をしてもらって以来、今では
学習能力が働き、
溝切りが終わった後はタンクを空にしてキャブレターの目詰まりを防御している。
休日に溝切りをやろうとすると、数日前から水田の
水抜きをしておかなければならない。
3日前の
29日(水)に水抜きは済ませておいた。休日に合わせて
圃場をちょうど良い堅さにする加減が必要である。自分で言うのもなんだが、
水抜きの
タイミングが良かったせいか、大半の圃場がちょうどよい状態になっていた。水がなく土が柔らかく
ぬかるんで歩くのが困難な状態に保つのがベストと言えよう。
他の
専業農家は
「乗用溝切り機」を使用しているが、我が家は
中古で購入した
「歩行用溝切機」を使っている。
運動と健康のため、更に慰労の
ビールを美味しく飲むためと割り切るしかない。ブログ仲間で新潟県在住の
カカロットさんも
「歩行用溝切り機」を使っているので慰めにも励みにもなる。きょうは
気温が高かったが、
風が少しあって溝切り作業には好都合だった。それでもかなりの
汗をかいたので、
熱中症対策としての
飲料水を準備しておいた。女房がある
専業農家の方から
「旦那に歩行用溝切りなのさせていんなよ。ぶっ倒れてしまうぞ。バイク型の新しい物を買ってやれ」と言われたらしい。健康増進の運動のためと思えば苦にならないので、今のものを来年以降も使う予定でいる。まあ
中古品を物色してみるのも悪くはないか。
溝切りの方法は何通りもあるかとは思うが、筆者の溝切りの方法を紹介したい。まず
30a圃場(100m×30m)の
畦畔回り(2列目と3列目の間あたり)を
1周する。次に中ほどを
2往復する。これだけで水田のぬかるみの中を
660m歩くことになる。通常の
ウォーキングとは全く
疲労度合が違う。この日は
午後4時から午後の部の作業を開始して、予定された30a区画圃場4枚と5aの圃場1枚の計
125aの溝切りを終えた。1km離れた圃場20aは
砂地なので溝切りはやらないことにしている。終わってから溝切り機の
洗浄に移り、最後はパイプ車庫に
格納して今年の役目を終えた。
何故に水田に
溝切りが
必要なのか、いかなる
効果があるのか今まで何度も紹介している。拙ブログの
検索ワードで、この1ヶ月間は
「溝切り」に関するものが実に多い。何らかの形でお役に立てていると思えば幸甚の至りである。
復習の意味で書き記して置きたい。
1 土壌への
酸素補給を行い根の老化を防ぎ、
根の伸長と
葉の光合成を促進する。
2
無効分げつを抑制し、穂揃いや稔実が良くなり
倒状を防止する。
3 落水が短時間にでき、
中干しによる表層亀裂で
透水性が良くなる。
4
足場が固くなり、稲刈り等の作業が容易になる。
我が家で1番期待しているのは「4」である。今年も溝切り作業が終わってから、
溝切り機を
水洗いし、燃料タンクとフロート、キャブレターに残っていた
混合油を完全に抜き取っておいた。溝切り機は来年まで
車庫の中で長い眠りにつくが、来年また一発でエンジンが掛かることは間違いない。
夕食時には溝切り作業の慰労を兼ねて
ビールを頂いた。
エンピロの
“エンジンの掛かり具合”もよい。その後、
日本酒、
芋焼酎も頂き、
“3酒混合”となったが、
“エンスト”することはなかった。ちなみに
エンストは
「engine stall(エンジン ストール)」の略であり、
「エンジン ストップ」の略ではない。

溝切りをやる3日前に
落水(水抜き)を実施した。

今年もエンジン一発始動。」

撮影しようとしたところ、溝切機が倒れてしまったw

枕部分で溝が交差するところは水が流れるように手直しが必要。そして
尻水口に流れるようにしなければならない。

圃場の水抜き加減もうまくいき、
V字型の溝がきれいについた。
ヒエと思われるものも一部見られるが、
除草剤の効果で今年は非常にヒエやホタルイなどの雑草が少ない。

畝からはみ出している苗やヒエは長靴で踏み潰して歩いた。

近くで
乗用溝切機を使って溝切りをしている姿が目に入った。

ピンボケになったが、イナゴが大発生していた。そのために葉の食害が散見される。

名前はわからないが蝶を見つけ撮影した。

ぬかるむ田んぼの中を黙々と歩く。足跡を見ればよくわかる。

ビフォー 洗浄前

アフター 洗浄後

タンク内の燃料を抜き取る。最後はフロート内の燃料がなくなりエンジンが止まるまで掛け続ける。

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