年中行事である
「江払い(えはらい)」が
5月3日の
午前8時から行われた。
5月5日(こどもの日)から
5月3日に変更されて
9年目。
「子どもの日は家族で出掛けたい」という地域のこどもを抱える
家庭や
PTAなどからの要望に応えたものだが、
限界集落と呼ばれて久しい我が集落にとっては大勢に影響はない。ただし、
今では我が集落は限界集落路線から脱却していることをお断りしておきたい。
「江払い」とは
生活用水と
農業用水の
堀さらい・草払いのことで、当地区の他に同じ堰・用水を利用している地区で一斉に行われる。
GW期間ではあるが、この日に行楽・レジャーに出かける人はほとんどいない。
「農地・水・環境保全」に伴う自集落の
環境保全会は6年前に解散し、しかも、現在は
「多面的機能交付金支払事業」と名称が変更になっているが、この江払いは、環境保全の一環としてやっている事業なので、
記事カテゴリは
「農地・水・環境保全」をそのまま使わせて頂いている。我が地区は昨年から、この
「多面的機能交付金支払事業」に
加入することになった。
各自が準備する
アイテム(用具)は前もって通知されている。今回は
フォークを準備して自宅から
1.5km離れた作業開始地点に向かった。
午前8時に区役員の
WEさんが挨拶した後、作業が開始となる。
区長、
区長代理は
上流での作業に従事している。
草刈機部隊による側溝脇法面の草刈を始め、
草刈カマ、
フォーク、
スコップ部隊、と、それぞれの役割分担がある。総勢
28戸だが、役務を免除された
高齢の女性らは
慰労会の会場準備・料理準備に回っている。
作業開始前に水が流れていない場所で
コイらしき魚を見つけ、水のある場所に運んでいたメンバーがいたが、
写真に収めることはできなかった。今年も側溝の水が流れていないほど水が少なかった。もう少し水が流れていた方が草が流れるので作業しやすい。途中
3回ほど
ヘビに出くわした。もちろんお約束で写真に収めたが、ヘビが嫌いな方はスルーして頂きたい。1匹は無残にも
草刈機で尻尾の方を切られていたが、幸いにも生きていた。
今年も昨年とほぼ同じく作業工程は
2km強だが、今年は集落内から
3コースに分かれた。
エンピロは指示により今まで立ち入っていない
新しい箇所の堀さらいに従事した。休憩をはさんで
午前11時には予定された作業が全て終わった。絶対的に
スコップ隊が少ないが、下流ではスコップが必要な箇所が多いので
検討課題としたい。
午前11時15分からは、
観桜会(花見)を兼ねた
慰労会が
集落公民館で行われた。花見とは言え、桜はほぼ散ってしまったが、
「花より団子」で特に影響はない。
EM区長の挨拶の後、
IY農事組合長の
乾杯の音頭で宴会に入った。女性陣が作ってくれた
肉汁や区役員が取り寄せた
刺身や
オードブルを頂きながら歓談が続いた。今年も恒例となっている
OCさんの
謡曲の披露がなかった。毎年
観桜会に
花を添えるのだが、高齢いや
恒例の出し物として披露して頂いてもよいだろう。延々とトーク・会話をしながら、
午後1時15分を回ったところで
小走りが
後片付けに入った。昨年に比べれば3時間早めの
お開きとなった。筆者の場合、早めに退席しようとしていたので好都合であった。
昨年は、翌朝に
水稲育苗ハウスに行って
ショックを受けたことは記憶に新しい。
強風(東風)のために、開けておいたハウスの
苗箱が
乾燥し、60箱ほどの苗が萎れてしまっていたのだ。
自分だけがアルコールを補給し、水稲苗に水分を補給しなかったことが、
重いツケとなった。今年は
同じ轍(てつ)を踏むまいと、早い段階で
ビニールハウスに行って苗の状態を
確認してきた。ある程度の
学習能力はあったと安心したw 乾いた箱に
水遣りを施してきたが、今年は全く問題はなかった。今のところ
水稲苗は
順調に生育している。

区役員の挨拶と指示により作業が開始となる。

草刈機、カマ、フォーク、スコップと続く。

側溝の縁(へり)の草を刈るカマ隊

江払いではトカゲなど様々な生き物と遭遇する。

休憩を取る。

集落に入ってからは3コースに分かれる。

タンポポが目に付くようになってきたが、この時期が1番春を感じる。

集落内の芝桜が鮮やか。

今年新たに設けたコース。木の枝が伸びてしまっているが、伐採はパスせざるを得ない。

今年はヘビに3回出くわした。

区長が御礼の挨拶をした後、農事組合長の乾杯の音頭で慰労会に入る。

カンパーイ!

女性陣が作った肉汁

参加者が引けた後、区役員と小走りは後片付けが残っている。今年はやけにお開きが早かった。

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