北海道を代表する樹木『
白樺』
見た目にとてもインパクトのある白い樹皮は、森や木々に興味のないひとにも聞き覚えのある名前でしょう
北海道には『カバノキ科』で、外見がよく似ているシラカンバ・ウダイカンバ・ダケカンバの3種があります
『
シラカンバ』は普通はシラカバと呼ばれています。低地に多く荒れた土地でも耐える力強さを持っています
『
ウダイカンバ』は普通マカバと呼ばれています。シラカンバより一段標高の高いところに多く、樹皮が油分を多く持っているため『鵜飼の漁火』によく使用されたことから名前がきているらしいです
『
ダケカンバ』はこのなかで一番気象条件の厳しい高山帯に多く、大雪山域では標高約1500m〜1800mにかけてダケカンバ帯を形成します
森で混雑して自生することも多いので、まあどれを見ても『カンバの木』って呼んでいれば間違いないですね
このシラカバの木、北海道だけではなく、
カヌーにも縁の深い木なんです
一般的に日本でカヌーと呼ばれている舟は2種類で、カヤックとカナディアンカヌーがあります。日本では両者をひとくくりにカヌーと呼ぶことが多いのですが、今回は後者のカナディアンカヌーのお話・・・
もともとは北米インディアン達が狩猟や生活の一部として使用していたのが、このカナディアンカヌーです
丸太をくり貫いて作ったカヌーなどもありますが、やはりその優美な姿と機能美からも『
バーチバークカヌー』が有名です
現在のカヌーはほとんどがプラスチックやFRPなどを使用した、ある意味メンテナンスフリーな便利なものばかりです。しかし、北米大陸をバッファローを追って北米インディアン達が駆けていたころのカヌーは、『
カンバの木の樹皮』『
杉の木』『
松脂(まつやに)』などを使用した『バーチバークカヌー』が一般的だったのです
杉の木で作ったフレームにカンバの木の樹皮を巻きつけて、隙間に松脂を塗ってカヌーにしたものを『バーチバークカヌー』と呼びます
制作を依頼すると100万円以上もしてしまうこのカヌー
よっぽど造るのが大変なんでしょうねぇ〜
ウッドカヌービルダーの知人が言っていました
『
プラスチックのカヌーは丈夫だけど、壊れたらそれっきり。だけど、天然の木で作ったカヌーは壊れたところの部品だけ交換すれば、何世代にも渡って乗れるんだよ』
ボクも何時の日か『天然素材』のカヌーオーナーになりたいなと思っています
バーチバークカヌーに乗って、静寂の湖を漕ぎ進む初老の自分を妄想しながら、今日はシラカバを眺めてしまいました
妄想は自由で安上がりですからね・・・
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