今日も例のキャベツ畑で調査。農薬を散布したあとの効果を見るため、生き残っている害虫の数を調べるのです。サポートは今回もタカちゃん。
圃場にはちらほらノシメトンボやウスバキトンボが飛び始まっています。
ノシメトンボの連結をタカちゃんが見つけたので、トンボの交尾について説明してあげました。
「トンボのオスは、生殖器と交尾器が別になっているんだよ。生殖器はしっぽの先。交尾器はお腹の付け根。だから、交尾前にオスはしっぽを曲げて生殖器から交尾器に精子を移さなきゃならないんだ」
「へー、そうなんだ。なんか虫の先生って感じや」
今までなんだと思っていたのかしら?
「じゃぁ、体の硬いトンボなんていたりするんですか?」
「へっ?」
「いててっ、俺、体堅くてしっぽ曲がらないから精子移せないよ、なんて」
「!・・・・」
今日は午前中から絶好調のタカちゃん。どうやったら、こういう発想ができるんだろう。
「でも、小学生なんかに教えたりしていると、こんな質問よく出ますよね?」
出ません!タカちゃんが初めてですってば。
さて、肝心の調査の方は・・
モンシロチョウやコナガの幼虫はみんな死んでいたのですが、死んでいる青虫にゴミムシの幼虫らしきものがくっついているところを発見。
そういえば、前回の農薬散布前にも青虫を食べるゴミムシ幼虫を見かけたけど、死んだ幼虫も食べるのか・・・
そんなことを思いながら、ゴミムシ幼虫に触ってみたら、あらら、こちらも死んでいました。
青虫を捕食中に農薬がかかり、そのまま死んでしまったのかもしれません。
タカちゃんが、
「なんだか寄り添うように死んでいますね・・・」
うん、ほんとうだね。
害虫ばかりでなく、益虫も殺してしまう・・・
あらためて農薬のあり方を考えさせられました。


0