友人からクスサンの卵を欲しいと頼まれた。
確かアリタケさんの山で昨年秋に見たような気がしたので行ってみることにした。
花粉が気になったので、短時間ですませることに。
まず、お目当てのクリの木ですぐに卵を発見、採集。
次は、昨年、天蚕用に植えたエゾノキヌヤナギの様子を見てみた。
アリタケさんから、あまり成長が良くないと聞いていたので、気になってたんだよね。
20本くらい1列に植えたんだけど、行ってみると、あらら・・・
枯れちゃってたり、倒れてたりと、ひどい状態だね。
株元や枝の分かれ目を見ると、写真のような木屑がいっぱい。
これは、コウモリガの幼虫の仕業に違いない。
1本1本確認すると、すべての木にコウモリガが入っている。
コウモリガは英語で「ゴースト・モス」という。確かに、胴体が太くて長く、翅も前翅と後翅の付け根が離れているなど、気味が悪い。
しかも、メス成虫は夜に草原を飛びながら適当?にばらばらと卵を産み落とすそうな・・・
想像しただけで、薄気味悪い。
孵化した幼虫は、またまた適当?にその辺の草の茎に入り込み食害。少し成長すると、外に出て、今度はその辺の木に適当に入り込む・・・
なんともアバウトな一生のようだけど、たまたま行き着いた木が食樹ならいいけど、食べられない木だったらアウトだね。
その分、卵の数はかなりあるから、いいのかもね。
くやしいので、ヤナギの木を切って幼虫を探してみた。
木の真ん中にはきれいに穴があいている。
何回目かに切った時に、幼虫の頭が出た。
まずまずの大きさだ。
今度は逆の根の方から少しずつ切って、幼虫をお尻の方からつつくと、
むにゅむにゅと、出てきたっ!
うねうねと動き、これまた気持ち悪いね。
帰り際、アリタケさんの家に寄って、コウモリガの幼虫を見せると、
「う〜ん、これに冬虫夏草が生えればなぁ」
おっと、そこかい?さすが視点が違うね。

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