28日、朝8時半に約束通りW女史が民宿に来てくれた。
町内に人脈が多数ある女史は、事前にいろいろと沼の場所を調べておいてくれた。
なぜ沼か・・・というと、来月、海獣さんやS.Yさんらと町内でゲンゴロウ調査を予定しているからた。
さて、彼女が案内してくれた沼は・・・・
山の中のこんな感じ・・・・
いいようなんだけど、増水しているようで、なんとも手が付けられない・・・
こちらは、市街地に近い場所の沼・・・
ここは、コツブゲンゴロウが多く、イトトンボのヤゴもうじゃうじゃいた。
他にも数カ所案内してくれたけど、私の力では、たいしたゲンゴロウも採れず(悲)。
やはり、プロが来なきゃだめだね。
W女史はさらに10月までにいろいろと調べておいてくれるという。
ところで、この日、案内された沼の中で、水田の一部に作られた小さな沼があった。
ここに行った時に、休耕田で、飛距離の長いイナゴを発見。
採集してみてビックリ!!
先日、香川県で初めて手にしたハネナガイナゴそのものだったのだ!!
ハネナガイナゴは福島県未記録。
東北でも数は少ないはず。
よく見ると、この辺の水田にいるのは、ほとんどがハネナガイナゴ。
確か新潟県では記録があったはずだから、新潟県から入ってきているのかもしれないね。
ハネナガイナゴは先ほどの写真で、市街地の沼周辺にもたくさんいた。
午後からは、駒止湿原に行ってみた。
ここは、超小型のコバネイナゴの確認が目的。
7月下旬に行った時は、まだ幼虫だったので、なんとしても、成虫を見たいと思っていた。
木道をかなり歩いて、やっと交尾中のペアを発見!
ち・ちいさい!!
特にオスの小ささにはビックリ!!
見た感じでは、15oをちょっと超えたくらいかな?
メスの翅もかなり短い。
駒止湿原は採集禁止だから、来年、是非許可を取って、詳しく調べたいもんだね。
午後3時過ぎには、W女史に案内されて、旧南郷村のTさんの農園へ。
Tさんは、頭骨の標本を多数もっており、昆虫の標本もある。
農園は広く、カラーなどの花を栽培。多くの人たちが宿泊できる建物もある。
休耕田を利用した沼は、変化をつけて6種類もあり、そこには、アマゴイルリトンボやオオトラフトンボなど、多数の虫たちが住み着いている。
生き物好きにとっては、楽園のような場所。
今回、Tさんには、毎年たくさんいるというチャイロスズメバチを見せてもらった。
巣もあり、樹液には、飛来している。落ち葉の上にじっとしていたオスも発見!
チャイロスズメバチのオスは見るのは初めてなので、1頭いただいた。
Tさんも、
「俺も標本にしよう」
と酢エチの入った殺虫管に入れていた。
今回も多くの人たちと出会え、中身の濃い2日間でした。

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