ちょっと前に、大学の昆虫研究会のOBたちが作った昆虫同好会の会誌が届いた。
そこには、正月の沖縄でのウミアメンボ採集記が掲載されていた。
ウミアメンボ・・・
海を生息地としている数少ない昆虫のひとつ。
沖合に生息する種や沿岸にいる種とかいろいろだけど、強い風が吹いた時に、砂浜に打ち上げら、それを採集するという。
茨城のHさんからも、以前、台風のあとに、茨城の海岸で、ウミアメンボを採集したという話を聞いたことがある。
福島でも、条件が揃えば、採集可能なのだ。
そんな折、土曜日から猛烈な強風・・・・
これはっ!!ひょっとしたら!!
そんな思いで、今日、相馬に出かけてみた。
今日も風は強い・・・期待が高まる。
まずは、松川浦の大洲・・・
砂浜に降りたって見て、最初の失敗に気が付いた。
延々と続くテトラポットと六脚ブロック・・・
これじゃあ、砂浜には流れ着かないよ・・・
所々、テトラが途切れている所があり、そこに行ってみる。
・・・・何もいない・・・
肌に冷たく突き刺さる風・・・・・
ここで、2つめの失敗に気が付く。
風は北から吹いている。
つまり、陸から海に向かって吹いている・・・・
ということは、南の沖合にいるアメンボが流れる訳がないのだ・・・
よく調べもせずに来てしまったことに、悔やんでも仕方がない・・・
そこで、篩を使っての海浜性昆虫の採集に切り替えた。
すぐに採れたのが、アリジゴク・・・ウスバカゲロウの幼虫・・・
まだ若齢で小さい。頭部が黒いので、普通のウスバカゲロウではなさそうだ。
暇だからといって付いてきた次男の手のひらに乗せて撮影。
そして、得意げに、
「アリジゴクは、前には歩けないんだよ」
と言うやいなや、普通の虫のように前にトコトコと歩き出した。
「前に歩いているよ」
面目丸つぶれである・・・
調べてみれば、前に歩くことができないのは、いわゆる「蟻地獄」となる巣を作る種だけで、巣を作らない種は、普通に前に歩くとのこと。
いやはや、相手が息子で良かった・・・かな?
次は、砂の色とそっくりなハマヒョウタンゴミムシダマシ。
砂の上に置いて撮影したけど、デジカメの小さな画面ではどこに虫がいるのかわからなかった。
まさに保護色だね。
今回はダメだったウミアメンボ・・・次は、海からの風が吹いた時を狙ってみよう!

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