庭に置きっぱなしのヤママユ採卵カゴからも孵化が始まった。
昨夜、すでにカゴの回りに何匹もの孵化幼虫がいたから、今朝あたりはうじゃうじゃだろう。
シャーレーに入れるのも骨が折れるだろうな・・・・
と思いつつ、朝、庭に出ると・・・・・
あれれ?
幼虫の姿が見えない。
わずかに、1,2頭がうろうろしているだけ。
おかしいな?
そうおもいつつ、午前中にまた孵化するだろう・・・・
と、午後、またカゴを覗いてみる。
・・・・やはり・・・あまりいない。
不思議に思いながら、シャーレーに幼虫を入れていると・・・・
い・いやがった!!
こいつかっ!犯人は!!
ニホンアマガエルがカゴに3匹も居座っていたのだ。
こいつなんかは、お腹がパンパン・・・
満腹か?そうなのか?
食べたんだな?
「ふぁー、もうお腹一杯で動けない・・・」
そんな声が聞こえそうだ。
そこで・・・・・
ちょっとかわいそうだが、本当にヤママユ幼虫を食べたかどうか確かめることにした。
職場でもやった「強制嘔吐法」である。
ピンセットで口を開け、胃を反転させる。
胃の内容物を採取後、カエルは自分で胃を元に戻すことができるので、ダメージはそれほどないようだ。
トウキョウダルマガエルは比較的簡単だが、アマガエルはなかなか反転しない。
やっとのことで取り出した胃の内容物が・・・これっ!
ああ、もうこれだけで、幼虫を食べていることがわかる。
ほぐしてみると・・・5頭入っていた。
どれくらいで消化するかわからないが、3匹もカエルがいたのだから、ずいぶんと食べたのだろうね。
りょうぜん天蚕の会の飼育林でも、アマガエルが侵入して幼虫を食べてしまうと嘆いていた。
田んぼでは害虫を食べてくれるいいヤツだけど、場所が変わると悪者にもなってしまうんだね。

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