この写真は2008年10月4日に撮影したネキトンボ。
場所は相馬市松川浦、大洲公園の千鳥が池だ。
大洲公園は、大洲海岸生活環境保全林として「ふくしま緑の百景」にも指定されていた。
私が初めてここを訪れたのは1986年。このすぐ近くでヒヌマイトトンボを発見した時だ。その後、この池にタイリクアカネやコノシメトンボが生息し、東北では珍しいアオモンイトトンボやムスジイトトンボも多産することがわかった。周囲にヨシが生え、池の水面には浮葉植物がある非常に環境の良い池であった。
その後、ブラックバスの侵入によりトンボ類は姿を消してしまったが、この写真のようにネキトンボが飛来したりしていた。
2012年3月19日。休みを取ってS.Yさん、海獣さん、FREEさんらと、震災後初めて大洲公園を訪れた・・・・・
が・・・・公園はなくなっていた・・・
ガレキの整理も終わり、何もない広々とした場所・・・・
「緑の百景」だったはずだが、木は1本も残っていない。
公園があった痕跡は、千鳥が池が水溜まりのように残っていることと駐車場があったと思われる場所に、トイレの基礎があったことと、離れた場所にトイレの屋根の部分が落ちていたこと。
池は塩分を含んでおり、S.Yさんがいくらすくっても何も入らなかった。
自然の復興はまだまだである・・・

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