昨日、南相馬市からの帰り道。
あの震災の時、私がいた鹿島区から真野ダムを経由して飯舘村へ出る林道を通ろうとしたが、
「崖崩れで通行止め」
の看板に断念。
それならば、というわけで、その近くにある植ノ畑林道を通ることにした。
こちらは八木沢峠に出る林道。
ここは途中にムカシトンボの生息地があるのでよく知っている道だ。
車を進めると、林道の分岐点に
「通行止め」
の看板が倒れていた。しかも、分岐点の真ん中に倒れていてどちらの道が通行止めなのかわからない。
まあ、この場合、本道が通行止めということはないだろう・・・
勝手に決めて、「本道」を進む。
少し行くと、また看板が・・・
何々・・・・
「この周辺は○○年○月の調査で放射線量が3マイクロシーベルト以上であるため、森の中には入らないように・・・・」
この看板はスルー・・・・
しかし・・・・
カーブの先に見えてきたのは、崖崩れ・・・・
何とか車は通れる。
恐る恐る通る・・・
その後は、至る所で木が道路に倒れていたり、路面には至るところに大きな亀裂が入っていて、そこからは雑草が生えていた。
ツタなどのツル性植物は舗装道路にもかなり覆い被さってきている。
まさに廃道寸前である。
そして、あと少しで八木沢峠、というところで、大きな崖崩れ!!
車を降りて幅を計ってみる。
ぎりぎりだ。
軽トラらしき車が通った跡はあるが、普通車は通れるか?
右側はなんとか土盛りしてあるが、その先は崖である。
もうすでに10キロ以上林道を走っているので、戻るに戻れない。
意を決して、通る・・・・
ドキドキしながらも何とか通過・・・
ふう・・・・
それにしても、震災から1年以上が経過し、その後の台風による大風などにより痛んだ林道。
手を付けた様子はまったくない。
各地で道路の補修が進む中で、取り残された場所であった。

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