今年も磐梯朝日国立公園の昆虫類採集許可を環境省から取っていたのだが、忙しくてまったく行くことができないでいた。
なんとかしたい、ということで、今日、郡山のS.Yさんと吾妻山へ行ってみた。
スカイラインが間もなく冬期閉鎖となってしまうため、もう後がない。
さて、一昨年はやはり許可を得て鎌沼や五色沼を調査したが、もうひとつやっていなかった大きな沼が桶沼。
こちらは浄土平駐車場から近くで行きやすい。
桶沼はすり鉢状の沼で、美しい水をたたえていた。
浄土平駐車場付近は強風でものすごく寒かったが、沼のほとりはまったく風がない。
調査を始めると、ホシガラスがお出迎え。
近くで見ると思ったより大きい。
ここの沼のイメージは一切経山の下にある五色沼と似ている。
沼にはこの寒さにもかかわらず、チャイロシマチビゲンゴロウが多い。
しかし、ほとんどがこの種で、他の水生昆虫はごくわずかだ。
すでに越冬体制にはいってしまっている種も多いのかもしれない。
この後、針葉樹林帯で朽木調査をするもたいした成果はなし。
浄土平湿原も木道から手の届く池塘は凍っている。
さすがに時期が遅すぎたようだ。
来年、また調査ができることを祈って帰路についたのだった。

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