3月2日、今年初めて海獣さんとともに松川浦を訪れた。
朝からの暴風で、岩子付近の道路は物凄い砂埃。
ここは今話題の中国か?と思わせるほど。
どうして?とよく見ると、水田のところに土砂が山積みされておりそれが強風で舞い上がっていたのだ。
除塩のために使うのか、それとも除染の土なのかはわからないが、迷惑なものだ。
さて、許可書を見せて橋のたもとのゲートを通り、ヤンマの多産地だったヨシ原へ。
昨年は草がぼうぼうだった遊歩道がきれいになっている。
こんなところ、何の目的で?
ちょっと不安になる。
倒木は相変わらずそのままだが、それでも湿った場所にあった倒木をひっくり返したらネアカヨシヤンマの幼虫が見つかった。
頑張って増えてくれ、そう祈らずにはいられない。
浦の中では、ノリの養殖が再開されている。
まだ出荷はできないが、種をつないでおかないとダメらしい。
ノリ棚の景色を見ていると、震災前の美しい松川浦を見ているようだ。
それでも、鵜ノ尾岬トンネル入口にあった駐車場のトイレを見ると現実に引き戻される。
あの日のまま・・・そのままの残骸である。

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