12日は先日、ヤンマタケを自ら採集し気をよくした海獣さんからのお誘いで、いわき市内でヤンマタケの観察会。
参加者はアリタケさん、ハルモモさん、S.Yさん、S.Yさんの娘さんのMちゃん、そして地元いわき市からは、キノコフィギュアの造型師でもあるSさん、海獣さん、海獣さんの職場からはかつてしばしば梁川の観察会にも来てくれていたTさん、女性陣ではM嬢とTU嬢と私の総勢10名。
あらかじめ海獣さんが眼をつけていてくれた沢沿いを歩く・・・・
私はみんなから離れて小さな沢へ入ってみると・・・
スズメガタケを発見!!
しかも、かなりでかい!
頭部の口の形からヤガ科・・・なかでもアケビコノハのような感じがする。大きさもそのくらはある。
気をよくしてみんなのもとへ・・
すると、なにやら一カ所に集まっている。
ヤンマタケ発見か?
残念ながら、ヤンマタケではなく、クモの冬虫夏草・・・ギベルラタケであった。
それでも、数はかなりあり、さらに、スズメガタケの仲間もみつかった。
このあたりが坪なのかもしれない。
写真は木の幹についていたギベルラタケ。
花のような形で美しいね。
この沢沿いにはアオキがたくさんあり、この葉の裏にクモの冬虫夏草がたくさんあることがわかった。
こうなると、これまで木の枝を中心に探していたのが、自然と葉の裏も見るようになる。
視線をいろんなところに向けなくてはならず、なかなか大変である。
今回は冬虫夏草採りが初めての人も多かったが、皆自分で見つけることができた。
「私は動くものでなくては見つけることができない」
と始まる前から、採れない宣言をして予防線を張っていたTさんも、日頃から培われた鋭い観察眼でいくつも冬虫夏草を発見。
こちらの写真はTさんが見つけたクモの冬虫夏草。
まだ未熟で種類はわからないとのこと。
一見、威嚇しているようなポーズのクモだが、本当は断末魔の叫びか?
なかなか迫力がある。
さて、こんな感じで沢を歩いているとあっという間に時間は過ぎ、観察会は終了に・・・
お目当てのヤンマタケはついに発見できず・・・
それでも、冬虫夏草はまずまずの収穫。
最後に集まっての鑑定会。
結果は・・・・
スズメガタケの仲間5,ハナサナギタケ1,クモの冬虫夏草27(うちギベルラタケ22,トルビエラ型5)
アリタケさんによると、この時期にこれだけの冬虫夏草があるのだから、7,8月頃に来たら、かなりおもしろいんじゃないか?とのことでした。
さて、帰りにはSさんの事務所へおじゃました。
事務所の片隅はフィギュア制作に使われており、シリコン型や型抜きしたキノコや冬虫夏草のパーツがたくさんあった。
制作を初めてわずか1年半とは思えない腕前で、あのK洋堂もライバル視するほどだという。
2月に幕張メッセで開催される美少女フィギュアの祭典・ワンダーフェスティバル(ワンフェス)にも冬虫夏草のフィギュアで出店するそうだ。
写真は、Sさん制作のトガリアミガサタケのストラップ。
是非ともヤンマタケを作ってほしいものだね。

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