私がガメラの腹甲を塗る時は大体この手順で行ないます。
塗料はエアブラシをいっぱいに絞って細いマジックくらいの線で描きます。かなり薄めて出方が蜘蛛の巣状にならないよう注意して下さい。
まず最初は、キャメル(黄土色)を作り、8の字を描くよう全体に吹きます。
次にオレンジを同じように吹きます。
さらに赤紫も同様に。
最後に背甲塗装に使ったボディー色にグレーを混ぜた色で、甲羅のパーツの分割線や溝部分、尖った部分などをぼかします。少し明るすぎる部分は遠吹きで色調を調整して下さい。
G1の場合は少しキャメルとオレンジを強めに、G2の場合は紫を強めに、G3はG2に準じます。塗装の色順は結構重要で、違う順番で塗るとかなり仕上がりに差が出ます。ガメラの塗装では一番の見せ所ですので、頑張って下さい。失敗した場合は拭き取らず、ボディー色を吹いて一からやり直した方がよいかも。
次は爪、牙、歯、及び目です。
まず、爪、歯、目のボディー色を溶剤を筆に着けて拭き取ります。
綿棒やティッシュだと細かい所まで行き届きませんので。
次に拭き取った爪、歯、口内、目とクリヤーパーツの舌に、下地でホワイトを筆塗りします。
特に目は慎重に。はみ出た場合は同様に溶剤で拭き取り、ボディー色でリペイントします。
次にホワイトの上からアイボリーをこれまた筆塗りで爪、歯に塗ります。このバーニアンのように成型色が黒に近い場合は、いきなりアイボリーを塗っても明るくならないからです。
そして、今度はエアブラシでクリヤーブラウンを根元に行くほど濃く重ね吹きします。
次は、舌、口内部をくすんだピンクで塗り、歯の根元はやや濃い赤に近いピンクで塗り、歯のアイボリーを溶剤で溶かしながら混ぜるようぼかしていきます。口内も同じ色でグラデーション付けます。エルボークローは半透明を活かして、バーニアのようにクリヤーの重ね吹きで仕上げます。根元は爪に使ったクリヤーブラウンで濃くします。
爪、歯、口内部、エルボークローの根元を、今度はMrカラーのこげ茶でエアブラシのグラデーション塗装します。Mrカラーは溶剤が違うので吹きすぎたら拭き取ってやり直してもソフビカラーは溶けません。舌は筆でこげ茶をウォッシング塗装します。
最後に手足の爪とエルボークローの根元をボディー色でぼかしたら終了です。
最後はいよいよ目入れです。
まず、使用するのはMrカラーのメタリックブルー、イエロー、ブラック、ブラウンです。ブラウンは瞳の輪郭に使いますが、なくても構いません。面相筆は、私は基本的に模型用の物ではなく習字用の面相筆を使っています。その方が先が細いからです。

最初にメタリックブルーで瞳の〇を描きます。このバーニアンは、上目使いなので下3分の2ほどの〇にします。

次に、イエローを載せ輪郭ギリギリまでぼかしながら光彩っぽくします。混ぜてグリーンにするわけです。輪郭は最初のブルーを残します。本来はこのブルーの外側にブラウンの線描ければベストですが、これはかなり繊細な塗装ですから自信のある方はどうぞ。

最後に、黒目を入れて白目部分の外側に血管を描けば終了です。仕上げ時にアクリルクリヤーでコーティング予定です。

頭部をボディーに接着しますが、下あごは頭部接着後に行ないます。舌の接着にはエポキシ系の接着剤を使って固定すると取れづらくゆっくりセンター決めできます。下あごを仮組みしながら行なって下さい。

下あごは接着箇所の塗料部分を拭き取って接着して下さい。接着後はみ出た顎関節ピンク部分はボディー色で上塗りします。

手足をはめ込めば、ほぼ完成です。
電飾を含めた最終仕上げは、現在注文したLED待ちですので、リアビューなど届いたら最終形態ご披露出来ます。後は2、3工程なのでほぼ出来上がりですが。
長々とお付き合い有り難うございました。
皆さん、いつも言ってる事ですが、ソフビキットは作ってナンボ!
どうか楽しみながら製作して下さい。

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