この記事では、2011年2月WFにて販売した、究極版G3レジンキットの製作方法を掲載しておきます。ご購入頂いた皆様には遅くなって申し訳ありませんでした。
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「究極版G3レジンキット製作方法」
先ず、キットご購入で製作される方は、同梱のパーツ説明図でパーツに不足がないかご確認下さい。
最初は、どのレジンキットもそうですが、パーツを専用洗浄液か中性洗剤やクレンザー、またはスプレータイプの自動車用ブレーキクリナーなどで、丹念に洗って表面のシリコンスプレー皮膜を落とします。何度洗っても落ちづらいものですが、専用プライマーなども販売されてますので、塗装前に吹くのも良いでしょう。

まず、ボディーパーツですが、甲羅側面部分にパーティングラインや段差があると思いますので、リューターやデザインナイフ、耐水ペーパーなどでライン消しとエポパテ修正を行なって下さい。小さい気泡なども合わせて修正します。

エッジ裏の凹み部分にも気を付けて画像のように修正します。
お持ちの方は当時のムック本など見ながらやると形が確認出来ます。

次は、別パーツの左、右、中央部の甲羅のエッジ処理です。この部分は端っこがかなり薄くなっていますので注意して下さい。また、中央部の透けているような部分は、裏からエポパテで補強して下さい。四角いでっぱりは、連結部分なので切り落とさないよう気を付けて下さい。

次に、手足、尻尾、頭部パーツも同様に処理します。リューターの細ビットで削るのが簡単な方法ですが、お持ちでない方は先の尖ったタイプの金属ヤスリでこまめに行ないます。後でサーフェイサー吹いて気になる箇所はまたその際に修正します。
ここまでがパーツの下処理です。これから組み立てに入ります。

尻尾、足、腕、頭部は、3mmの軟鉄線か真鍮線を補強として使用します。
まず、尻尾の太い部分から取り付けます。

接着にはエポパテ、ポリパテ、怪物屋さんで売っているマジックスムースなどを使用してます。マジックスムースが無い場合はエポキシ系接着剤でも構いません。
まず、ボディー股関節部分に硬化剤混ぜた直後のポリパテを盛ります。

すぐに両足をはめ込み尻尾の接地面や水平を意識してパテが硬化するまでじっと我慢の子です。この時は足甲は接着せず仮組みです。足甲は硬化後に接着します。前傾姿勢の角度変えたい方はこの時点で決めます。

硬化後はダボの角度が決まりますのでその後接着します。足側にワセリンなど塗ると取り外しが簡単ですが、ポリパテはそれほど接着能力はないのでそのままでも構わないとは思います。

次にボディー背中側の凹み部分の足付け根裏から、アタリを付けてから電動ドリルで若干ハの字気味に穴を貫通させます。その後足をはめ込み固定して3センチほど足部分まで穴を貫通させます。

鉄線をはめ込んで長さを決めてカットして補強します。

これからは塗装に移りますが、ボディー腹甲部分は足、腕の接着前に取り外して行なっておくと塗り易いです。全部接着してからだと手で持つのにかなりの重量となりますので。画像股間節にはパテ見えませんが既にサーフェイサー吹いてます。

別パーツの甲羅達を塗装していきます。ヒンジ部分はピンバイスで穴を開け2mm硬線を左右5mmほど出して固定しておきます。

拡大するとこんな感じです。

ボディー背中甲羅部分には受けとなる溝をリューターで掘り込みます。リューターは必須アイテムですので、安い物でもよいので用意してほしいです。ヒンジを付けた別パーツ甲羅は大きさとヒンジ位置で順番確定出来るはずですが、注意しながら仮組みしてみて下さい。また、動かしてみて干渉部分があれば多少削って下さい。

爪以外の別パーツを全て塗装します。

爪はクリヤーレジンを活かして塗装します。別甲羅以外を組み上げます。
爪も一本一本2mm硬線を通して接着固定します。

最後に甲羅別パーツを取り付けていきます。

ヒンジ部分にワセリンを塗り溝にはめてエポパテで埋め込みます。

全て取り付け、動きを確認後、パテ部分を甲羅と同じ色で塗装します。

この後は、手に入る方は2液性ウレタンスプレー(ナガシマ)で全体をコーティング後、甲羅以外のボディー部分はつや消しスプレーで仕上げれば、完成となります。

こちらは、私がソフビ用に製作したG3用眼球です。瞳は透明樹脂でレンズ状に仕上げてます。頭部を裏からくり抜いてはめ込む勇気がある方がいらっしゃればお分けします。
以上で組み立て塗装説明書は終了ですが、わからない箇所やもっと詳しく知りたい方は、個別メールにてお問い合わせ下さい。
普通に製作しても2〜3ヶ月はかかると思いますので、じっくりやって下さい。

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