今年2011年、アトリエG−1をごひいき頂いた皆様、誠に有り難うございました。
今年はあの忌まわしい災害により多くの方が悲しい思いをされたと思います。
それに伴う2次的3次的な負の連鎖による多くの経済的閉塞感から、ジャンルを問わずどなたも苦しい生活環境に見舞われた事は如何ともし難い事実でしょう。
G−1も同じで、個人で活動している身としては尚更厳しい状況でした。
アトリエG−1というプロメーカーを立ち上げて15年、怪獣一筋でこれまで続けて来ましたが、現時点ではそれ一本を生業として続ける事は厳しい環境となってます。
もちろん、他メーカーさん、個人ディーラーさんも条件は同じで頑張っているとは思いますが、バックボーンがある方や本業があって活動している方と違いG−1は造型を生業としているので、そちらが立ち行かなくなった場合、世の中の情勢に合わせて舵を切る事や新しいジャンルへの挑戦もやらなくてはいけないと思います。
リアル怪獣造形物は「版権」というどうしてもクリヤーしなければならない条件があります。しかし、ウルトラマンの円谷さん以外は、もう数年も新作もなくただでさえ厳しい物販条件の中で、あれはダメ、これはダメと、現状規制だけは厳しいままです。
版権所有している企業サイドがキャラクター知名度上げる努力は何もしないで、過去の実績やノスタルジックに任せているだけの状況では、この業界に未来はあるのでしょうか?
もちろん、怪獣に対する愛情に変わりはありませんが、活動続けていく上で誰かに迷惑がかかる状態で続けて行く事は本意ではありません。
ですので、また過去の良かった状況に近づくまで、来年からはいろいろな創作活動模索の年として、しばらくリアル怪獣物の新作は「様子を見ながら」とさせて下さい。
自分に商才がないのが一番の原因だとは分かってますが、やはり私奥田は職人でしかありえないのかもしれません。
心も折れていませんし、腕も鈍ってないと思ってます。造りたいものもまだあります。
アトリエG−1辞めるわけでもありませんし、これまでリアル怪獣でご支援頂いてきたお客様へ今後の活動に疑問を持って頂かない為にも、総括と今後の展望は伝えておきたいと思いました。
新年からは、前だけを見て初心の頃のように自分に出来る事を一歩づつ進めて行きたいと考えておりますので、今まで同様温かい眼で見守って頂ければと思います。
尚、現在でも依頼物件お待たせしている方はご心配無きようお願いします。
あと、この記事に対する応援やご意見がある方はは、コメント欄ではなくG−1奥田まで直接メールにてお願いします。匿名やハンドルネームでのご意見は誤解の元にもなり兼ねますので。
それでは、今年も本当に有り難うございました。
皆様、良いお年をお迎え下さい。
アトリエG−1 奥田 茂喜

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