洋箪笥の戸棚の一つを占領しているカメラ。
親父の生きている頃からそのまんまだ。
いつかは整理しなければいけないと‥親父も思っていたはずだ。
寒くて巣ごもり状態の先日、思い切って全部引っ張り出してみた。
一眼レフのペンタックス4台、コンタックス、ミノルタ。
ミノルタは僕が買ったものだが他はすべて親父の遺品だ。
親父ははなぜかペンタックスが好きだった。
私が会社で営業を始めたころは精密業界の担当だったのでペンタックスにはよく通った。
親父がペンタックス、ペンタックスとよく言ってたせいもある。
そういえばそんなTVコマーシャルもあったなぁ〜。
常盤台の駅を降りで住宅街を相当歩いた記憶がある。
社屋はブランドの割にはとても古くてびっくりだったが、当時はニコンとかもおんなじだったのを思い出す。
学生時代に親父のカメラを借りてレンズの端をぶつけて曲げてしまって怒られた記憶もよみがえる。
そんな思い出があっても3代目になればただ迷惑なごみでしかなくなる。
ただ捨ててしまうのも切ないので中古市場をネットで調べてみた。
二束三文の物も多いがちょっとはいい値が付きそうなものもある。
いずれにせよ、カメラのキタムラに持ち込んで引き取ってもらおう。
その前にきれいに汚れをふき取って電池も交換して動作確認してみた。
カメラの中には撮りかけのフイルムが入っていました。
何が映っているのだろうか・・・?
いいよな、もういらないよな?! おお父さん!

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