どぉなんじゃろ?  お仕事

先々週ぐらいから、一人の生徒が学校を休むようになった。
ちょうど他の小中高が夏休みになりだしたころ。

彼の名前はHerinton ご両親は離島のミリ環礁に住んでいて、彼はおばさんのお家にお世話になっている。
彼いわく、
「ティーナ(叔母さん)がぼくを追い出した。」 

家庭内暴力がよくあると耳にするマーシャル。
この子も被害者か・・・彼が普段教室で大人しいこともあり、深刻に捉えてしまった。

とりあえず来なくなり始めて3日たったところでマーシャル人カウンセラーに相談し、その日のうちにカウンセラーには保護者のティーナに連絡をとってもらい、Herintonには学校の帰りに会うことに。
ティーナとは連絡がとれず、私のほうはというと・・・


Herintonが学校の近くに住んでいることもあって、ぷらぷら探しながら歩いているうちに見つけることができた。

「何やってんの?」

私を見た彼は、にやり。

んー、あんまりかんばしい表情じゃないなぁー。
悪いことがばれた時に見せる子供独特の
「あ! ごめんなさい!!」 というあれではない。

「とりあえず次の日は学校に来るんだよ。」
「うん。」

Herintonとはこんな約束をして別れ、彼の言葉を思い出す。
「どうしてティーナが怒っているのかがわからない。僕はティーナが大好き。」

う〜ん、ティーナってどんな人なんだろう。
アポ無しですが、カウンセラーのところにティーナから電話がかかってくるとも思えず、彼女の働いているレストランまで行ってみることに。

てくてくてく。 ぐー・・・   腹へった。

ということでツナサンドとアイスティーを注文。
ウエイトレスのおねえちゃんに、

「マーシャル高校から来ました。うちのカウンセラーが電話をかけたと思うのですが、ティーナさんとお話しすることはできますか?」とちょっとかっこつけて言ってみた。

ティーナがどんな人かわかんないもん。 こえーがな。

日本だったら仕事中に先生が会いに来るなんて体裁も悪いし、仕事先にも迷惑をかけてしまうところ。

ここはマーシャル♪

しばらくして空腹も極限に達したころ
「ちょっと、おねえさん。こっちきて!」
と通されたところは厨房。

「えっ! どこ!?」

と思っていたら、裏手にある大き目の部屋に太ったおばちゃんと一緒に通されました。


どうも彼女がティーナらしい。

ティーナと話したところ、意外な事実がわかってきた。
Herintonには離島に両親がいること。
しかし彼らはHerintonのためのお金を送ってこないこと。
Herintonが夜遊びをして何度言っても家に帰ってこないこと。
出席日数の関係で退学になった生徒と一緒に飲酒や喫煙をたまにしていること。
家で面倒を見ているのに、友人宅で寝泊りしてティーナの家に帰ってこないこと。

どっかで聞いた話だ。プチ家出。

そこで三者面談を試みてみた。
ティーナに次の日学校に来てくれるようにお願いした。
Herintonとはさっき約束した。
マーシャル人カウンセラーのマリーナはいつだって話しを聞いてくれる。(マリーナ、いつもありがとう♪I love you!!!!!)

いける♪   と思ったのだけれど・・・、

Herintonが現れなかった。
結局その次の日は学校に来たけれど、先週はそれっきり。
私は私で自分の心の整理で精一杯で、これに関して熱いうちに鉄を打っておくような対処ができなかった、気がする。

明けて月曜の今日。
あと3日で学校が終わる彼は来ない。月〜水はテスト期間。
けっして悪すぎる成績でないわたしのホームルームの生徒、Herinton。
しかもカワイイだな

本人にその気がないのかもしれないが新学期10年生になってくれればと思う。

明日は朝から学校に連れて行く予定。
見つけられない気もするし、今日Herinton探索しただけでも3人の酔っ払いに会った。
あそこの住環境ではこの国の邦人がなかなか目にしない光景が垣間見える。

まぁいいや。
試験じゃよ! 試験!!
Herinton, 私からお前にしてやれることはなんじゃい
横っ面を張り飛ばすことが、甘えてるお前に効果はあるか?
それとも「もう少しだから学校いこう♪」って励ますことが必要なんか?

何もしないって選択肢もあるにはある。
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