笹団子のひとりごと

６月１７日から２３日まで新宿伊勢丹にて開催された夏のスウィーツフェスティバルに行ってきた話しです。
今回は野菜を使った新感覚の野菜スウィーツ、フルーツが主役のスウィーツの出展があるそうです。

最初は長崎から。
愛Collectionノアというお店で主婦だった社長の田上さんが見て楽しく、食べておいしいお菓子をという思いから誕生した創作和菓子・のあ畑が看板です。

のあ畑は白あんをベースに野菜や果物を加えた野菜あんを使った練り切りです。　外見は中身の野菜あんの野菜や果物に似せて楽しく作ってあります。
　

　
最初はあずきです。
小豆の風味を生かしたお菓子で、ほんのりと甘みと小豆の風味がしました。　苦手な人でも苦にならないかもしれないですね。

　
次はかぼちゃです。
ほんのりかぼちゃ独特の甘み、ホクホク感がしました。

　
次は枝豆です。
こちらも枝豆の風味がほんのりしました。　ずんだあんと比べるとよく裏ごししてあるらしく、枝豆ならではの食感は皆無で舌触りが滑らかでした。

　
最後は季節物のオレンジです。
オレンジの酸味、風味が口の中に広がります。　甘さは４つの中では一番甘かったでした。　でも、酸味で後味はさっぱりでした。

野菜スウィーツに共通しているのですが、どれだけ個性を引き出せるか？というのが課題だと思います。　薄すぎれば「野菜の実感が無い」で濃ければ「アクが強い」と言われてしまうでしょう。　また、「濃い薄い」は個人差があるでしょう。　そこで、こちらでは最大公約数の「ほんのり」となるのでしょう。

北鎌倉駅からあじさいの明月院まで向かう横須賀線線路沿いに銀色の箱型の建物があります。　東京寄りにアクリル板でしょうか？透明な板で覆われた階段に白い猫が登っていったのを見ました。
　
そのままグルーミングを始めてしまいました。


入り口には植木鉢がたくさん置いてあって・・・。


その中に茶色の猫がいました。

猫の箱というギャラリーで画家の栗原さんの絵や絵葉書が売ってありました。　ついつい絵葉書を買ってしまいました。

白い猫はごはん君、茶色の猫はみかん君というそうです。　さしずめ、ごはん君は遠くからアピールする宣伝部長、みかん君は近づいたお客を放さない営業部長なんでしょうね。（笑）

猫の箱には他にも多数猫がいるみたいです。

お昼は週末でごった返す小町通りを抜けて鎌倉駅前の東急ストアの向かいにあった土地の人と思われる年配の人でテーブルが埋まっていた食堂に入りました。


あしなやという名前で鎌倉では老舗の中華食堂で昭和の雰囲気がします。

こちらでは看板のサンマー麺をいただきました。

　
サンマー麺はとろみのついたもやしなどの野菜、豚肉などのあんかけが乗ったラーメンです。　細めの麺に甘辛い醤油ベースのスープで暑い日には後味さっぱりです。
サンマー麺は横浜が発祥らしいのですが、横浜を中心に神奈川県で食べられているご当地ラーメンらしいです。

明月院拝観を終えて鎌倉の市街へと向かいました。


北鎌倉から鎌倉の市街地・鎌倉駅付近へは鎌倉街道を通って鶴岡八幡宮を経由するのが通常のようですが、鎌倉駅へ向かう道・切通の看板が出ていました。
人や車で混雑していた鎌倉街道を歩くより鎌倉幕府が整備したという山間を掘削した道、切通（きりとおし）を通るのも一興と思い道を右へと進路変更しました。

この切通・亀ヶ谷坂切通（かめがやつざかきりとおし）はかつては険しい山道だったそうですが、改修を重ねて今は静かな散歩道になっています。
　


坂を下りると閑静な住宅地です。


　
鎌倉は小津安二郎監督の映画の舞台になった町。　その当時と思われる住宅が残っていて中から笠智衆さんが「いや〜！　今日は暑いねぇ！」とか言って出てきそうです。

先週の週末にあじさいの名所、北鎌倉の明月院まで行ってきました。

　

北鎌倉駅はあじさい目当ての人で混雑していました。　ただ、まだ午前１０時半だったのでこれでも少ないらしく、拝観を終えて明月院を出た時には明月院には長蛇の列ができていました。　早いうちに行って良かった。


門前にもあじさいが咲いていました。

境内に入ると・・・。
　
　

早速色とりどりのあじさいです。　画像には写っていませんが、拝観に来ていた方々多数で渋滞していました。


明月院の緑豊かな境内です。


本堂の前には枯山水の庭園もあります。


本堂後庭園の花菖蒲は終わっていました。　来年は見たいですね。


あじさいの他に沙羅双樹（さらそうじゅ、ナツツバキ）も咲いていました。

たくさんの人を魅了するのがよくわかりました。

長岡の老舗・越乃雪本舗大和屋の続編です。

　

　
最後は越乃俵最中です。
戊辰戦争で灰となった長岡を復興する精神となった米百俵にちなんだ最中です。
二口くらいで食べられる大きさでさっくりした最中種の中に大粒の大納言小豆の粒あんが詰まっています。　小豆の風味がおいしいですが、遠慮のない甘さです。

越乃雪本舗大和屋は干菓子が看板なので本店の他、長岡市や新潟市のデパートの出店、東京の大手デパート、福岡の博多大丸などの全国銘菓で販売されています。　もちろん、商品によってはお取り寄せもできます。
上生菓子は本店か長岡市内の出店のみと思われますのでやっぱり長岡まで行かないとお求めできないでしょう。

長岡は松江や金沢とくらべると和菓子の世界での知名度は低いですが、レベルの高いお店があります。　また、お米をはじめ農産物の一大産地、新潟県なのでいろんなお菓子があると思います。　ここで紹介したお菓子は長岡のほんの一部でまた機会を作って紹介したいと思います。

こちらも長岡藩御用達を勤めた創業安永七年、２３０年を越す老舗です。
しかも、長岡のお殿様命名の看板商品は日本の三大銘菓の一つに数えられています。

　
越乃雪本舗大和屋です。
そばを川が流れる工場が併設された本店の戸を開けると土間になっていてその先が膝くらいの高さの畳敷きと時代劇に出てきそうな「座売り」といわれる歴史ある老舗らしい昔ながらの造りです。

こちらでも色々購入しました。


　
最初は季節物の麩まんじゅうです。
笹の葉の包装を開くと青海苔の香りがしました。　モチモチした生地には青海苔が練り込んでありました。　口に入れると青海苔の風味が広がり、舌触りが良く程よい甘さの皮むきあんが出てきました。　青海苔の風味とこしあんの甘さのバランスがいいですね。

　

　
金沢・森八の長正殿、松江・風流堂の山川、福岡・松屋の鶏卵素麺とともに日本三大銘菓の一つに数えられる越乃雪です。
越乃雪用に特注された徳島県産の和三盆糖、こちらも越乃雪用に寒晒しで加工された新潟県産の糯米、氷砂糖だけで作られた押し物です。
口に入れると舞い降りた雪のようにサーっと溶けてしまいます。
和三盆糖の上品な甘さと寒晒しの糯米の香ばしさが口の中に広がります。　後味は和三盆糖ならではのさっぱりした甘さです。

長岡市の紅屋重正では６月１６日の和菓子の日にちなんだお菓子が発売されていました。　この日は嘉祥の日とも言われ平安時代に仁明天皇が菓子や餅を神前に供えて疫病退散を祈願して元号が嘉祥になったことがはじまりだそうです。　　虎屋でもこの時期に嘉祥菓子が発売されています。

　
　
日本の四季という題目です。　四季をあらわす４つの上生菓子が入っていました。

　
最初は桜です。
桜色の練切の中にこしあんが入った春を表す桜の花びらを模した上生菓子です。
口の中に入れるとホロホロと溶けて上品な甘みが口に広がります。


こちらは琥珀です。
柔らかく煮た大納言小豆の鹿の子が入った錦玉羹です。
錦玉羹の舌触り、大納言小豆の風味がおいしい夏を表す上生菓子です。

　
次は紅葉です。
程よい甘さで口の中に入れるとすぐ溶けます。秋の紅葉をかたどった上生菓子です。

　
最後に雪輪（ゆきわ）です。
つぶあんが入った薯蕷饅頭で雪輪（雪の結晶模様）の焼き印をつけてありました。
薯蕷の生地の舌触り、モチモチ感、小豆の風味がするつぶあんの上品な甘さと小豆の皮の歯ごたえがおいしいかったでした。

もちろん、お土産にお菓子を購入しました。
こちらは創業二百年・長岡藩御用達だった紅屋重正です。

　
店舗と工場が一つの建屋のようです。　他に店舗は無く、デパートにもほとんど出店していないみたいです。　長岡へ行けない方にはネット通販などお取り寄せも可能です。



　
　
最初は「紅屋重正といえば」といわれるくらいの看板商品、大手饅頭です。
創業二百年の間に製法が変らずに作り続けた酒饅頭です。
フカフカした気泡が多い麹の香りがする生地の中に北海道産小豆をよくこした沖縄県八重山産黒糖が入ったコクのある甘さで舌の上でサーっと溶けるこしあんが入っています。
川西屋本店の酒饅頭が普段着のおやつなら、こちらは贈答向けですね。

お菓子とは関係ない記事なのですが、晩はへぎそばの小嶋屋でいただきました。



最初は八海山をチビチビしながら・・・。
八海山は甘みのあるさっぱりしたお酒なのですが、コクもあるおいしいお酒でした。


弥彦（やひこ）むすめという品種の枝豆です。
作り置きしていないらしく、最初から茹でるために時間がかかります。　アツアツはもちろん、冷めてもコリコリした歯触りがおいしいです。
新潟県産の枝豆は他に黒崎茶豆という品種もありますが、どちらも特別おいしく感じます。


こちらは今は長岡市なのですが、栃尾（とちお）の名物・油揚げです。　油揚げといっても厚揚げくらいの大きさです。
大根おろしを載せたものと味噌たれと紫蘇を挟んだものの二種です。　さっぱりしておいしかったでしたよ。
季節によって味付けを変えているとか。

酒が進みますね。（笑）


メインのへぎそばです。
長岡・小千谷が中心の海藻をつなぎにしたそばです。


つやがあってコシもある蕎麦でツルツルした舌触りとコリコリした歯触りが特徴です。


てんぷらはさっくり揚がっていて、エビはプリプリしていました。
季節の野菜が使われていて、アスパラガスが入っていました。

いや〜！　満足満足！