試合ではよく、「集中しろ

」とか、「集中力を切らすな

」とか言いますが、どうもウチの選手達はボクが考えている事と違うところで集中をしているみたいです。
選手達の多くは、他の事には一切、目もくれず、耳もかさず、頭の中を真っ白にする事だと思っているようです。ある意味それが出来たらすごい事だし、それに近い状態になってる選手もいます。
野球では、例えば、ピッチャーが投げるまでの「間」があるので、野手も打者も走者も次のプレーを頭で整理する時間があります。この「間」でリラックスして、周りを見渡す余裕を作らないと、打者や走者にサインを出せません。その時間で、集中しようとしてしまうと、変に緊張して、良いプレーが出来なくなります。
緊張と弛緩、集中と分散の使い方とタイミングを教えていかなければならないと思いました。
スリーアウト目を取ったのにベンチに引き上げて来なかったり、フライを打ち上げて走らなかったり、どこか別の所に集中してるとしか思えない行動をしてしまう選手達。せっかく良いプレーをしたり、相手がミスをしてくれて盛り上がる場面に波に乗れない原因でもあります。一球のボールには集中出来ているとは思います。でもそれは、自分とボールだけの関係。試合では、次々と局面が変わります。ベンチにいる時も全体の流れを感じて、試合そのものに集中する事。ピッチャーとバッターだけ見てても全体の流れはわかりません。常に視野を広く、アンテナを張り巡らせて状況の変化を察知し、対応出来るようになれば、良いんですけど…焦らずやるしかないですね


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