2018/11/27

合気道は強くなるのに時間がかかるというのは本当か?  分類なし

合気道は強くなるのに時間がかかるというのは本当か?



過去の実例から考える合気道である程度強くなるまでの期間と年齢
※基本的な技を組手で決められるようになるまで
              

最短 期間半年〜1年   練習回数 週3回  強くなった年齢18歳(S君)ただし稀有な例

早い 期間1年〜2年   練習回数 週1回〜2回 才能のある方・体ができている人・他武道の有段者 強くなった年齢20代〜40代

普通 期間2年〜4年   練習回数 週1回〜2回 一般的な方 強くなった年齢20代〜50代

※毎回の稽古で組手、年2回の試合出場、技術習得のための審査受験は必須


よく合気道は技を使えるようになるのに10年かかると言う言葉を聞きます。
また、人によっては20年30年かかると言う人や極一部の天才にしか使えないという人もいますが、果たして本当でしょうか?

例えばボクシングなとはパンチ主体のため(投げや関節や蹴り等の習得に時間を取らなくてよいため)比較的早く強くなれると言われています。真面目に練習をすれば1年でプロになる人もいるようです。

また、ボクシングやキックボクシングなどの競技主体の打撃系格闘技は比較的早く強くなると言います。柔道などの組技はやや時間がかかり2年〜3年くらいは必要と言われる事が多いです。

合気道だけ使えるようになる、ある程度強くなるのにそこまで長い期間が必要なのでしょうか?


私(藤嵜)の場合は、18歳で組手や試合のある実践合気道を始めて1年半後の19歳で初優勝、20歳で2回目の優勝、21歳で3回目の優勝をしましたが、ある程度、強引にではなく的確に組手で技を掛けれるようになったのは20歳〜21歳のころです。2回目の優勝のころから的確な技ができるようになってきました。2年目から3年目にかけて技術的な伸びがありました。

今と同レベルというわけではないですが、21歳のころには自分で意識的に合気道の代表的な技をある程度使えるようになっていたかと思います。(一教は中々使いどころが難しく20代後半までかかりました)(打撃は除く、打撃を本格的に学んだのは23歳ごろから)

打撃組手や打撃の捌き組手、多人数掛け乱取り、武器取り組手などトータル的な技術が固まったのは20代後半です。(これは合気道技ができるようになった後の応用に属する物で、かつ全く新しい試合ルールの創設なども含めての事です)

私の練習回数は最初の1年目は、凡そ週3回(週2回+出稽古で週1回)、19歳で道場を開いた後は指導を含めると週9回〜14回(休みの日を入れつつ平日2回 土日3回 など) 1回の練習時間は1時間半〜2時間でした。 


ただし、まだ合気道が上手いというレベルではありませんが、単純に肘関節や肩関節を極めるだけなら19歳のころにもできました。

たしか私が19歳のころでまだ初優勝する前ですが(おそらく実践合気道1級か初段のころ)、柔道三段で学生時代に東北大会出場者の方と打撃無しの交流練習をして、私が合気道技を3回極めましたが、1回投げられた事がありました。

まだ強引な技しかできない頃ですが、肘締めと上段腕がらみで投げ、下段腕がらみに入ったところをすくい投げで投げられましたがそのまま肩関節を極めました。
(相手は合気道を知らなかったですが、私は柔道初段を持っていたので知識的には有利ではありました)

その経験から考えると19歳のころは合気道家としての技量は低かったですが、それなりに戦えるようになっていたと思います。

また、私の指導支部に高校生で入会し、10カ月で優勝した方もいます(S君)。彼は18歳で既に強かったです。彼は元々パワー系の陸上競技で区大会で優勝した経験があるので、技術を覚えればすぐに強くなりました。練習は熱心に週3回行っていました。S君が今までで一番早く強くなった合気道家です。入会半年目くらいで強くなっていたと思います。ただ、ここまで早く強くなるのは、さすがに珍しい例です。

運動神経が優れている、他武道の有段者である、体が既にできているなどして、組手の技術だけ覚えればよい人の場合は週1回〜2回の練習で1年〜2年で強くなる人もいます。

当会(覇天会)のカリキュラムでは、一般的な才能で運動経験がない人の場合は週1回の練習なら3年〜4年 週2回〜3回の練習なら2年〜3年で基礎的な技ならある程度組手で技を極めれるようになる方が多いです。

あまり例がないので確かな事は言えませんが、週5回練習すれば1年程度でもある程度強くなれる可能性もあります。

※毎回の稽古で組手、年2回の試合出場、技術習得のための審査受験は必須

週1回の練習では体つくりも含めると3年は必要だと思います。

これらをまとめると

過去の実例から考えるある程度強くなるまでの期間 

最年少18歳

最短 期間半年〜1年   練習回数 週3回  強くなった年齢18歳(S君)稀有な例

早い 期間1年〜2年   練習回数 週1回〜2回 才能のある方・体ができている人・他武道の有段者  強くなった年齢20代〜40代

普通 期間2年〜4年   練習回数 週1回〜2回 一般的な方 強くなった年齢20代〜50代

※60代以降は強くなる目的で入会する人がほとんどいないので未知数。趣味や健康目的の人が多いです。
※逆に10代の入会者は小学生が多く、本格的な組手をやる段階にない場合が多い

これらを考えると 年齢18歳 期間 半年(優勝は10カ月目)のS君が一番早く強くなった例です。ただ、年齢はともかく期間半年は他に例がないので、一般的には才能がある人が週2回練習して1年半あたりが短期間で強くなった例と言えます。

つまり、技を高レベルで使いこなす事や合気道を極めるというのであれば長期間かかりますが、基礎的な合気道技を使い強くなるだけであれば、そこまで極端に長い時間はかからないと思います。

私が試行錯誤して20代後半に出来るようになった組手技術を、今は中学生にも教えていますので、もしかすると15歳や16歳で強くなる合気道家も今後出てくるかもしれません。

現に14歳のN君は、実際に2歳年上を相手に試合で小手返しで1本を取り、同世代の相手を上段腕がらみで投げ、打撃のパンチの連打を捌き、ミットに中々鋭い当身を繰り出しています。14歳でこの動きをするかと中々感心しています。まだ、合気道組手の経験が少ないので全体のバランスはこれからですが、このまま頑張ればもしかすると16歳ごろにはかなりの合気道技を試合で使いこなせるまで強くなっているかもしれません。

合気道は組手を行えば、そこまで極端に時間のかかる武道ではないと思います。



↑21秒から武器取り 29秒から乱取りで14歳が小手返しを決める。若年層の合気道習得に期待が持てる動きをしている。
        
↓14歳で合気道技を極める。打撃の捌きも良い動きをしている。