林のリラクゼーション  林とこころ

この冬、管理する雑木林では年配のプロの協力を得て約2ヘクタールの間伐を終えました。おかげでかなり広い里山イメージが生まれてきました。これはかつてない変化をにおわす芽であり、今までよりもこのフィールドの潜在的な素顔がググッと見えてきたという感じがしています。

これまでは「雑木林」とか「里山」とか一般的なイメージの中で漠然と「それらしさ=里山の雑木林」の拡大を淡々と図っていたのです。でも、ここの特殊性やオリジナルな長所をそんなに表現できていたのかな、という反省がありました。どうも地域のいい面をもっとわかりやすく見えやすく風景や雰囲気に映し出していくべきではないかという思いを静かにが膨らませていたのです。ここへきて、行くべき先がよりはっきりと見えつつあります。

それは右肩あがりの経済を目的とした開発的インフラではないもので、営みや暮らしの素顔のままで世の中の役に立つような状態、目指すとすればそんなところ。いってみれば、理想的な暮らしの環境の一面を作り出してみたいという欲求です。間伐材という木質エネルギーをもっと効率よく使いたいし、木質エネルギーを生む出す働き手の仕掛けも、複雑な消費ルートも解決しなければならない…。そして結果として生み出される今までにない林の景観、林の雰囲気…。

それは実はほんもののリラクゼーションの世界だといえます。森林セラピーの研究が進む中で、少なくとも今ハッキリしていることは、人は林の中でリラックスするということであり、病気などの治癒効果はこのリラクゼーションから始まっていることだけは確かです。だから、自然の養生を求める人は、身近なところにリラックスできる林をもつこと。それが出来るところは、どうも大都市ではなく地方しかない。エネルギーも養生も環境も、いろいろな山積した問題の多くを一挙に解決する社会モデル(そんなものはすぐにはないのですが)にそろそろ本腰で近づいてみる必要があるのではないか。そこに雇用も地域再生の芽も隠れているように見えます。現在の雑木林のフィールドから必要な特殊解をあぶりだせないだろうか…。2005年のmy field、マイ・雑木林を見ながら、そんなことを意識し始めました。
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