ヘビの抜け殻に思う  林とこころ

このところ、丸太小屋でヘビとの出会いが続いていることから、ちょっとどんな意味が隠されているのか、いないのか、ちょっと考えてみたくなりました。恐らくは、ただ、彼らが住みやすい環境だ、と言うことだけでしょうが…。

実のところ、里山の雑木林にあの丸太小屋を建てた当初から、空間は「ヘビ」(恐らくアオダイショウ)と縁が深かったようです。そのうちに「ヘビ」という呼称は「ヘビちゃん」というちゃん付けになり、「ミドリちゃん」という個別名称に変化しました。種類の名称ではなく、長くつきあわざるを得ないこれからのことを感じ取り、自然と愛称に変わっていった、と読むこともできます。、

ところが、「ミドリちゃん」は単一でなくやがて二つになり、今年は抜け殻が3つ発見されました。里山の雑木林は折りしも、生物多様性の宝庫と目され、その保全は国家の焦眉のように目されている傍ら、昆虫や爬虫類を含む多様世界は、決して本音で人びとに歓迎されてはいません。

「ヘビ」を特徴づけているのは、「信仰」上の扱われ方ではないでしょうか。wikipedia では、「足を持たない長い体や毒を持つこと、脱皮をすることから「死と再生」を連想させること、長い間エサを食べなくても生きている生命力などにより、古来より「神の使い」などとして各地でヘビを崇める風習が発生した」とあります。

キリスト教などでは邪悪な悪魔に仕立てられ、悪魔の化身またはそのものとされているようです。ギリシャ神話では生命力の象徴、インド神話ではナーガと呼ばれる蛇身神が宇宙の創生に重要な位置を占め、これが中国の竜のモデルの一つになったとされているようです。

欧米では医療や医学を象徴するらしく、WHOのマークになっているとか。日本についてwikipedia では、「ヘビは太古から信仰を集めていた。豊穣神として、雨や雷を呼ぶ天候神として、また光を照り返す鱗身や閉じることのない目がカガミを連想させることから、太陽神における原始的な信仰対象ともなった」とあります。男性神であったり女性神であったりしますがともかくも人の力の及ばない、ある独特の地位を与えられていることは間違いないようです。

話をぐんと身近なことに寄せてしまえば、この「長い神様」はわたしたちの小屋には無害であり、悪さはせず、片方の何でも食べてしまうネズミにプレッシャーを与え押さえてくれる益獣、益ハ虫類といったところです。

ただ、何となくの心配は、密度。冬山に訪れる無人の温泉場の浴場に、たくさんのヘビが越冬しているような、あずましい環境が好まれてどんどん増えてしまったりするのはちょっと困ります。なにせ、大勢のボランティアが行き来する作業小屋ですから、びっくりさせないことです。まして北の森カフェを開店しようというのですから、そこはどうすればいいでしょう。むしろ見える方が森らしくて自然?

そ、ミドリちゃん達の最大の欠点は、人を驚かすことができる、ということでしょう。とりとめのない話になってしまいました。いずれまた、つづきを。

雑木林&庭づくり研究室
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/index.htm
NPO法人苫東環境コモンズ
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/commons00.html
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