森林と人の時間スケール  林とこころ

先週中日は、年休をとってNPOの立場でコモンズフィールドや造林の現場を
土地所有者と巡りました。

それらはわたしが30年前に手がけた、台風の復旧造林地などで、当時、台風
被害は150haほどありました。それを激甚災害の指定を受け、補助金で
風倒木処理から造林まで行ったのでした。

現場検討というのは、それらの造林地をどう手入れするのか、という方針について
の意見交換です。保安林のために間伐できる割合は20%なのでもとよりさほど
選択肢があるわけではないのですが、収穫と将来の姿のイメージは大事です。


巡り終わってからシミジミ気付きました。わたしはあれから、サラリーマン
生活の濃厚な部分をくぐり、還暦を迎え、やがてリタイヤするところ
ですが、樹木等は、まさにこれからゆっくり成人を迎えます。手入れ不足で、成長が
止まったままのアカエゾマツも多かった。わたしの数十年など、まるで目じゃない、
という感じ。

この時間スケールの違いは、あらためて驚きです。1年2年のタームで森林を見ていても、
森林の流れは見えてこない。今回のように30年というような区切でみてはじめて林の
進もうとしている将来像が見えてきます。こちら側にそのような尺度が埋め込まれて
いないと林の相手ができません。

そしてサラリーマン生活で見届けることのできる森林は1世代のそのまた一部だけで、
これを継続して誰かが交代でケアするという仕組みがどうしても必要なわけです。
これが上手く伝達できるのか。人間の生きている間が短いのか、樹木が長いのか、
ちょっと立ち止まったことでした。

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雑木林&庭づくり研究室
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/index.htm
NPO法人苫東環境コモンズ
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/commons00.html
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