北海道とゲリラガーデナー  林とこころ

わたしの町内は7000年前は海だったところで、家から300mほど北には
急な海岸段丘があります。そこから北側は広葉樹林で、そのまま支笏湖や羊蹄山、札幌の
定山渓などにつながる一大森林地帯が広がります。

その里の部分は高圧線の鉄塔が数機建っていますが、以前から散策路があって丘の上からは
住宅地と太平洋が望まれます。が、誰の土地かよくわからないまま、近所の人々を中心に
朝な夕な散歩コースになってきました。

しかし何年か前の度重なる台風による風倒木が発生したころから林はとても荒れた感じになり、
かつ、薄暗くなって来ました。入り口の家庭菜園もおどろおどろしいものを回収して飾ったり
するため、かつてのすがすがしい林の雰囲気は失われ、歩く人も減ったような気がします。
この夏はその暗い小径にカラスの死骸がありました。

わたしはいずれ、この林こそ、所有者を探し申し出て、せめて風倒木の片付けをし、
サンショウの多い斜面、それとサンショウの大木がたつ丘の上を、もう一度展望の
効く丘にしたいと思っています。

先日、布袋に鎌とノコギリを持参し、丘のてっぺんの枯れた高茎草本とエゾヤマハギを
切らせてもらいました。おととしも藪になってしまったてっぺんの草を刈りました。
しかし、もっと定期的にしないと追いつかないようです。

土地。そこには所有権があって、それはきびしく守られています。その一方で、
土地に付随する林などの環境は、周辺の人々が利用できる環境でもあります。
フィンランドでは万人権という慣習があり、あるルールを守ればある程度自由に
他人の土地に入ることができ、ベリー摘みなどもできます。

フィンランドの環境省の方にうかがってみたところ、「それで今のところ何も問題がない」。
わが北海道も、わたしの町内でも苫東コモンズでもそれと似た状況にあります。

不在地主が放置している身近な林は、もし慣習で林の利用が行われていたのであれば
環境は「みんなのもの」という共有感覚で、手入れしながらあるかせてもらえないか。
この提案は有効ではないかと思うのです。この小さな声をいずれもう少し大きな声に
変えたい。今は、ややコソコソとゲリラガーデナーとして動きましたが、ちょっと
考えを転換すべき所にきているような気がします。





雑木林&庭づくり研究室
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/index.htm
NPO法人苫東環境コモンズ
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/commons00.html
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