雨の夜の焚き火  林とこころ

北海道のわが雑木林に、九州から古い山仲間がやってきて小屋に泊まった。九州にはない、やさしい林の広がりを、彼はこころから楽しんでくれた。

でももっとも喜んだのは、どうやら存分な焚き火だったろう。それも雨の中で。これを可能にしたのは増築したベランダの屋根だった。

焚き火の前で、人は寡黙なる。いや、言葉すくなというより、あわててものを語らないというべきか。相手が語り終わるのをゆっくり耳で確かめてから、その話題を引き取る。まるで魂で語るように、本当の自分と日常の自分が重なる。

「焚き火は落ち着く」。彼はそう書き残して小屋を去った。クリックすると元のサイズで表示します

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