「パール判事の日本無罪論」  林とこころ

(今頃、この本に出合ったおのれの不明を恥じた。)



国際法学者で、東京裁判の11人の判事の一人だったインド人のパール博士は、国際法によらず

事後法によって行われたあの裁判を、戦勝国による「リンチと何ら変わらない復讐」と非難し

た。目からうろこの指摘の数々。今まで秘めてきた様々な疑問に対して、論理的に、ひとつ

ずつ答えが見つかっていく。大東亜戦争につながる、教科書で習ってきた日本とは違うもう

一つの日本が描かれている。それは自虐的だった日本の見方を希望につなぐほど画期的な

ことが含まれている。あの裁判の真の被害者は「法の真理」だという見識にほっとする。

第1次大戦後、有色人種に対する白人による人種差別の撤廃を訴えてきた日本の見識も勇気ある

先見であった。文庫本の帯には「ゆがんだ贖罪意識にメスを入れる不朽の名著」とある。まさ

に。



話は変わるけれど、2014年8月5日と6日、朝日新聞は従軍慰安婦問題に関して間違った記事を

発信したことを認めた。ほどなくして、福島第一発電所の事故当時、現場の東電社員たちの

ほとんどが現場を逃げ出したという、吉田所長からヒアリングしたという朝日のスクープ報道が

うそだったことも判明した。日本人は危険に際した場合、上司の命令も聞かずに現場から

逃げ出す国民だといち早く世界に発信したわけだ。これも嘘だったとなれば、

報道の方針が基本的に日本人を貶めることに狙いがあるといわれても仕方がない。



数日前の新聞では、朝日に連載中の池上彰氏のコラムが、その「朝日に問題あり」とする

池上氏の内容が問題だとして、連載記事掲載を拒否したことがわかった。9月4日には大っぴらに

なってしまったこの事実の収拾のためか、一転して掲載となって朝日の言い分も書いてある。

なんとも謝ってばかりだ。もう読者は見てしまったかもしれない。



雑誌は騒然とするほど朝日の今とこれまでを批判しているようだ。放置してきたメディアも

国民もいるわけだが、潮目が変わるのは避けられない。日本人の自虐から自信へとつながって

行くことは国益と国の進路にとっては、遅すぎたが小さくない。遅すぎた処置に、

実に遅すぎたかもしれない修復に、これから向き合っていかなくてはならない。朝日のトップが

国内と国際社会に間違いを謝罪するところにまずは潮目変化の一歩がある。


雑木林&庭づくり研究室
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/index.htm
NPO法人苫東環境コモンズ
http://homepage3.nifty.com/hayashi-kokoro/commons00.html
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