自分用の真空管アンプが欲しい・・・
出力はあんまりいらないけど、小音量でも低音域まで出るアンプが欲しい。
そして、できるならなるべく簡単に作れる方がいい(コラ
私が尊敬している、ぺるけ様がその願いを叶えてくれる制作例を公開してくださいました。
その名も「ミニワッターアンプ」
このミニワッターアンプというものは元々、5687や6N6P等の双三極管を使い0.2〜0.7W程度のシングルアンプやPPアンプを作ることを目的としたものです。
もちろん、制作例の中に6BM8や6GW8(PCL86も)の制作例もあるます。
他の人の制作例も
ぺるけ様のホームページから見ることができるのですが、どの制作例を見ても「音がいい」とのこと。
これはもう作るしかない!!という訳で制作に踏み切ったわけです。
実はこのミニワッターを制作する前に「6N6P」を使ったミニワッターを1台制作したのですが、実家に持ち帰ってしまい、写真も撮らずじまいになってしまいました。
そのため、こちらのPCL86ミニワッターのみ制作記を載せることにしました。
パーツを仕入れに秋葉原まで行ってきました。
秋葉原でのパーツ屋巡りの順番
秋月→千石→マルツ→海神無線→エスエス無線→サンエイ電機→春日無線
(サンエイのおっちゃんあんまり元気無さそうだったけど大丈夫かなあ?)
というわけで、購入してきたパーツ紹介(こっからピンボケ&暗い写真多し)
抵抗器&コンデンサ

抵抗器は千石で売ってる10円金皮と酸金と手持ちに会ったタクマンRAYを使用。
コンデンサは信頼性に定評のある日本ケミコンKMG。意外と高いんだよねコレ・・・
カップリングコンデンサにはASCのポリプロピレンフィルムコンデンサを採用。地味なコンデンサですがなかなかいいですよ。(後にコンデンサは大きさの関係で400V耐圧品(X363)に変更しました)
負帰還用のコンデンサはニッセイAPS。何故かGランク品・・・
あとスパークキラー。
参考にカップリングコンデンサ用フィルムコンデンサ各種
お好きな色をお選び下さい。
自分の好みで選ぶといいでしょう。(致し耐圧と容量は守ろう)
トランス類

トランスは春日無線で統一しました。
電源トランスはKMB90F。サイズは並4ラジオ向けのトランスの背を高くしたような感じ。このトランスには14Vのヒータータップがついており、このトランスのおかげでPCL86のアンプを手軽に作れるようになりました。
出力トランスはKA5730です。1次側のインダクタンスが高いトランスで高音質が期待できそうです。コアボリュームも十分。(自己満足)
参考に出力トランス各種
左からKA5730(今回使用)、東栄T1200、東栄T600Zです。
東栄T1200もオリエントコアを使用した良いトランスです。T600ZはT600のオリエントコアバージョンです。
トランスは使うものによって大分価格に差が出ます。これも自分の好みで選べばいいでしょう。ぺるけ様の推奨は東栄T1200となっています。
半導体類

整流用ダイオードは1NU41(東芝)を使用。製造中止品なので代用としてUF4007やUF2010、PS2010等を使用してもいいでしょう。
1N4007はどこにでもあるフツーのやつ。
写真には写っていませんが、1N4148も用意しました。
2SK3067と放熱器は電源の安定化用。
端子類&ジャック

電源スイッチはミヤマのLED内蔵ロッカースイッチ。
その他のパーツもごく普通のヒューズホルダ、ACインレット。
ピンジャックは金メッキ。スピーカ端子はサトーパーツのターミナルを使用。
このサトーパーツのターミナルに良く似たターミナル(というか全く同じ見た目で金メッキの物)が秋月に安く売っているのでおススメ。
ボリューム&ツマミ

ボリュームはALPSミニデテント。ツマミはリーダー電子の地味な奴(コラ)だがそれがいい。
ミニワッター用シャーシ

今回の目玉「加工済シャーシ」です。ぺるけ様に頒布して頂きました。
トランスカバーがついており、端子むき出しのトランスも安心して使用できます。
配線材・電源コード

配線材はごくフツーの300V耐圧のビニル線です。耐熱の物を推奨します。
スズメッキ線はアースライン用だけど、こんなにいらなかったなあ・・・
あとメガネインレット用のコード
ラグ板

ラグ板は20Pの平ラグ1枚と3Pの縦ラグ2枚を使用します。
真空管&ソケット

PCL86です。14Vという中途半端なヒータ電圧の球なのであまり人気はありませんが、中身は正真正銘6GW8です。個人的には6BM8よりも6GW8の方が好きです。
ソケットはタイトソケットを使用。QQQのモールドソケットでも良いです。
ネジ類

ネジ類も忘れずに買っておきましょう
全部ドーン!!
パーツは大体こんな感じです。
次回、
組み立て編に続く!!

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