エアコンの効いた部屋でビールで飲みながら高校野球観戦、というのが日本の平均的おじさんの夏休みの過ごし方なんでしょうが、このおっさんは何を思ったかエアコンのない3畳(推定気温40℃+α)にこもって模型を作ってました。
おかげで1Kgの減量に成功。不健康なダイエットであります。
そんなわけで今年3台目が完成しました。

台数的にはここ数年にないいいペースです。
今回は前に直したテールのラインとタイヤ以外にも少々手を入れたところはありますが、ま、そんなことはどうでも良いでしょう。
はっきり言ってあんまり綺麗じゃないです。最後はフラフラになって作ったのであちこち少し直したいところもありますし。

(リアスポラーはデイトナの31度バンク対策で左側にしかついておりません。念のため)
この車は1969年のデイトナ優勝車ですが、信頼性の低さで定評?のあるローラがまさか24時間レースで完走、よもや優勝するとは誰も思っていませんでした。加えて2位もローラでまさかまさかのワンツーフィニッシュ。
といっても本命のポルシェやフォードGT40らが次々とトラブルに襲われる中、トラブル続きながらとりあえず完走した結果優勝してしまったというもの。しかも2位に30周も差をつけての勝利、いかに荒れたレースだったかが窺い知れます。
内容はどうあれ速くてカッコよくてすぐ壊れるマシンが優勝するというのは実に痛快なもの。
ドライバーはマーク・ドナヒューとチャック・パーソンズ(ロニー・バックナムの代役出走)。二人ともCAN-AMシリーズの常連さんです。
時々レース結果をつたえてくれていた当時の「国際ニュース」で優勝の瞬間を見て大喜びしたものです。
あれからちょうど40年・・・・かぁ。
スターター、プロバンスを作ったときは好きな車なのにあまりカッコ良いとは思えなかったのですが、これを作ってみてその理由がわかってきました。

こちらがスターター。
全長が短く寸詰まりの印象。特にテールが短いのが気になります。
この写真では分かりにくいですがテールのラインが後半気持ち悪い下がり方をしています。
ピンストライプが太めで色もライムがかったイエローでオモチャっぽくて品がない。
ナンバーサークルも小さすぎでバランスが良くない。
大きすぎるライトも印象を悪くしています。
ま、そんなこんなで迫力はあるものの一言で言って「カッコ悪い」んであります。
(原型はノーズが上がっていたため手術をした結果がコレ。そのままではとってもヘン。)

こちらはプロバンスの仕様違い。
フロントフェンダーが高すぎてBタイプっぽくない。ボディセンター部分が低すぎて貧弱なのと、テールが下がりすぎ、ルーフが丸すぎてガツンとした迫力が不足しています。一言で言って「らしくない」。

やっぱりこれが一番バランスが良い。顔もなかなかハンサム。
流麗であるけれどもP4ほどデリケートでなく、男っぽいけれどフォードGTほど粗野でないという私の持っているT70のイメージどおりです。
フェンダー上のメッシュやフィラーキャップの台座部分が別パーツになっていたりするのがフランス製レジンキットにはない魅力です。
テールは修正したものの、これだけの原型が作れるメーカーなのに時々全然似てないキットが出てきたり人様の原型をコピーしてしまうのは理解できませんねぇ。手抜きはイカンです。
ところで今年のルマンにローラ・アストンマーティンなどという名前だけでうっかり買いたくなってしまいそうな車が出ていましたね。
フロントに意識してT70のイメージを残したような感じがしないでもありませんが、あまりにカッコ悪くカラーリングもセンスないなぁ。
スタイリングは元祖の圧勝です。
オマケ

以前出ていたデルプラドコレクションのローラ特集についていた初期型MK3のミニカー。意外と形が良いです。

解説書の表2にはこんなものが・・・。
どうやら私のことらしい・・・・。

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