2009/9/24
お好きな株間で ガーデン

先日、久々に寄せ植えしてみました。ん〜、まんぞく。
写真にしちゃうと遠近感がうまく撮れないので妙なバランスに見えますが。
ホムセンでコバルトセージに一目惚れ。か〜わい〜ぢゃないか。
んで、ついついそれにあう花を物色しているうち、気がついたら寄せ植え一つ出来てしまう品数に(それなりにお値段が…)。これも、癖ですねえ。
ここしばらく仕事場が寄せ植えを作れる状態ではないので、ちょっとストレス解消。
考えてみたら、今までずいぶん花苗に恵まれていたんですよね〜。
学校のときは、すぐ近所にサカタのガーデンセンターがあったし、藤沢にはレアものを扱うお花屋さんが多かった。京都のときは、それぞれは大きくないんだけど、いくつもの花苗の売り場を自転車ではしごすることが出来た。自由が丘に勤めていたときは、それこそ、太田市場入り放題!!!自由に好きな植物を組み合わせて、頭の中でイメージしたデザインに限りなく近い植栽をすることが出来た。
そんな環境が、どんなに贅沢だったかを思う今日この頃。
そう、よく、「ちょっとやってくれないかなあ。あなたのセンスで。」なんて気軽に言われるのですが、コンテナアレンジをするって、花壇をモダンに思い通りに植栽するって、何も「つて」のない身には単独で活動するのはかなりやっかいなのです。
今の場所は近所にあまり要件を満たしてくれる品揃えの花屋がなく、個人ではそう簡単に市場には入れないし、ましてや、車も持ってなかったりすると。なんせ、よく引っ越しをしているものですから…。
今の仕事場でも花を作ってはいるのですが、いまのところまだまだ望ましい出来の花はほとんどない…。のーえんの構成メンバーは基本的にしろーとさんばかり。のーえんで「花を作りたい」と要請されるまではいいのですが。「それで素敵な花束アレンジを売りたい」「寄せ植えの教室をやりたい」といわれると…。ごめんなさい。ムリ。ましてや、野菜の片手間に、なんて。
お好きな花束や寄せ植えのアレンジをしていただく為に、いったいどれだけの種類を育てなくてはならないか。しかも、バランスよく、常に同時期に咲かせなくてはならないなんて…よっぽどの規模を持つプロでなきゃムリよ。
ホムセンに並ぶ数々のきらびやかな花苗は、種類ごとに特化された生産者さんがあって、一つ一つが生産者さんの24時間365日の汗と涙の賜物なのです。残念ながらそ〜お簡単にできるものではありません。
それでも、希望に少しでも近づけるべく、悪戦苦闘してみる。まあ、栽培しやすいごくありふれた種類の単品しか出来ないんですけどね〜。
で、それを使ってなんとか形ばかりの寄せ植えをしてみますが…。
なんせ、周り一帯畑持ちの方々ばかりですから。
はやりの園芸店の感覚で植え込むと、「詰め込みすぎ!これじゃ窮屈で植物が育たないだろう!」との長老方のご意見が。かくて、大型のプランターに花苗3株、なんて透け透けの状態で売りに出してみますが…売れない。そうねえ。これじゃあ購買意欲はそそらないなあ…。
植物の種類の問題もさることながら、株間の問題も大変。
今はやりのポタジェ。こちらも取入れようということになってはいるのですが。
昔ながらの農家さんにすれば、花と混植なんて、非効率以外の何者でもない。野菜と野菜の間はしかるべき間をとらなくては収穫なんて見込めないし、性質の違うものを同じところに植えたら管理しづらくてやりきれない。
でも、「見ることも楽しむ」ガーデニングから入ってきたメンバーからすれば、そんなに畝間が見えるほど引き離しては景観上お洒落じゃないし、コンパニオンプランツの役割を期待する為には違う植物もいろいろ取り混ぜて植えてみたい。
これは、なかなか決着のつくものではありません。なんせ、民主主義なのーえんなものですから…。
果樹にいたっては、剪定への思いもまちまちで、とことんまで樹を大きくするのか、コンパクトに仕立てて誰にも採りやすくするのかで、当然株間の見当も変わってくる訳で。
限られた耕地にギリギリたくさん植えて収量を上げたいのか、植えるところを削ってでもトラクターを入りやすくして効率を上げるのか。
この種まき時期、のーえんのあちこちでしばらく株間の取り合い合戦が続きそうです…。
いや〜、好きな風に植えられるって、いいなあ〜。うふふ。
☆今日のちび庭気温:17〜28℃ 今日のお空は爽快でしたね。種袋に3〜4粒しか入っていないセレブな種をまいてみました…。うまくでてくれると、い〜な〜。(^^;)

2009/9/17
あたりまえのことをあたりまえに 蘇州・上海旅行

おひさしぶりでございます。庭主、蘇州&上海に行ってまいりました〜。
その旅の話はまた追々…。
なお、細かい旅行記は「ちび庭日記写真編2」
http://orange.ap.teacup.com/jardin2/
と、つれ日記
http://blog.qlep.com/blog.php/quinland/
でも公開中で〜す。
今回感じたことは、「あたりまえ」ということについて。
植栽については、前回北京のときにもうずいぶん刺激を受けていたので、今度はいくぶん落ち着いて観察してきました。
植えられているのは、どれも日本でもおなじみの植物。まあ、日本の植物は中国由来のものも多いですからね。
しかし、その見慣れた植物の使い方の素晴らしいこと。
上の写真の植物は、分かります?ヤブランの群生です。地味な印象のこの植物もこのとおり。まるでラベンダー畑のようではありませんか!手前の白花の大株が景をよく引き締めています。こんな使い方、思いもしなかったなあ〜。
意外だったのは、イチョウの主幹を途中で切って杯型に仕立てていたこと。私の先入観では、イチョウは真っ直ぐ空に向かって伸びるものだと思っていたから…びっくり。そういえば、北京でも街路樹の姿が柔らかいなあと思っていましたが、上海でははっきりと、プラタナスも杯状に仕立てられているのが分かりました。
なるほど。確かにこうすれば、ずいぶん柔らかい感じになる。あっちもこっちも、車道まで緑陰が優しい。晩秋になったら本当にすてきだろうな。こんな街路樹を見ちゃったら、日本の街路樹がほんとに痛々しい…。
そして、今回の目玉だった蘇州の水郷と庭園!舟に揺られてふと岸辺を見ると、あちらこちらに美しく萩のように枝垂れるものが。あれは…あ〜、わからない。ウンナンオウバイ???そうだとしたら、咲いたら本当にきれいだろうな〜。みてみた〜い!ふ〜ん、こんな風に使うんだ〜。本当に、青々した葉っぱを遠くから見ていると、日本の萩のようだな…。
見慣れた植物も、使い方次第でとてもすてきに見える。なにより、この生育の良さ。大切に育まれているのが分かる。ありふれた植物だけれど、愛情込めて手入れがされているんだなあ。今回もあちらこちらで植栽にタンクから水をやったり、掃除をするオジサンやらお姉さんやらを見かけました。
あたりまえの世話をかさねることが、美を生み出す。でも、それが難しいんですよねえ…。
それと。今回、庭主、海外旅行でははじめてお腹をこわしました〜!今までどんなにつれがおなかをこわしても私がこわしたことなどなかったとゆーのに。そんなに変なもの口にしなかったけどなあ。まさかインフルに気がいって、まめにうがいを水道水でしたから???今となっては分かりませんが…。
そんなこんなで、日本って水道水飲めるし何食べてもいちいち心配する必要ないし、衛生的ってことがこんなにありがたいとは…と今更感心したのでした。本当に、あたりまえでありつづけることって、大変なことだったんですねえ〜。感謝感謝。
☆今日のちび庭気温:17〜28℃ 虫のすだく音に聞き惚れています。(^_^)
