2011/9/15
小さな場所をまもるために ガーデン

このささやかなばしょをまもるために。
土をふるって、土にもぐっていた虫をとりのぞいて、はびこった草を払って。
朝日の中、水やりをして、葉に付いた水滴を愛で。
時には暑い日差しを和らげ、霜柱から守り。
風が吹いては支柱を心配し、配置を思案し、資材を抱えて汗をかき。
芽が出ては喜び、蕾が上がっては日を数え、色つやを見ては肥料を添え。
そうして、ずうっと慈しんできた、いとしい緑たちを。
置いてこなくては、ならなかった人たちが、いるんだなあ。
どうか1日でも早く、みなさまが大切な場所に戻れますように。
¡Hola, todos! ¿Como estais? Perdoname que llevaba mucho tiempo sin veros. Estoy muy bien.
スペイン語学科のみんな〜、元気ですか〜?
ずっと連絡しなくてごめんね〜。ちょっと今余裕がなくて、みんなに会えないでいるけれど、いつもみんなのことを思っていますよ。まだ長い丁稚奉公に出ていると思って、おゆるしくださいませ。
さて。先程、なら国際映画祭のPre Fiesta2011で、「世界中のさまざまな作家に、3月11日に発生した東日本大震災にちなみ3分11秒の短編映像を紡いで貰うプロジェクト『3.11 A Sense of Home Films』」というのがあったそうです。
そこに、みんなでよく見た、あの、スペイン映画「ミツバチのささやき」の、ビクトル・エリセ監督も出品されたのです〜。
その作品中に出てきたのは、あの、主人公の女の子、アナ。
大人になった彼女が、舞台前の3分11秒の間に、私たちの「家」である地球の危機について、メッセージを語りかける、というものです。
あの、ひたむきな目で。
アナ〜。(゚ーÅ) ホロリ
うう、感傷的になってしまったね。
この短編映画は、この先東北を中心に上映されるそうです。
もし機会がありましたら、ご存じない方も、「ミツバチのささやき」と会わせてご覧くださいませ。
(きっと、さきに「ミツバチのささやき」を見ないと、このメッセージの感慨深さが分からないかも…。)
☆今日のちび庭気温:24〜34℃ 夕方になっても28℃。なんだか、軽く熱中症手前のような、このくらくら感。だんだん、「平年並み」がどんなだったか分からなくなってきましたね。(^^;)

2011/9/14
ポタジェに似合うのはどんな花? ガーデン

…ここにお花を植えてもいいですか?
とは、家庭菜園の区画の中。そうですね〜、毒のないものならいいと思いますよ。お花には、結構毒のあるものが多いんです。どんなものをお考えですか?
…アネモネなんかどうですかね?
あ〜。アネモネは、毒があるんですよ〜。キンポウゲ科は、大体毒がありますね。球根も毒のものが多いし。…そうだな…これから植えるなら、…パンジーとか、スイートアリッサムとかどうでしょう…
と答えて、ふと考えた。
そおかあ。毒のあるものは結構意識してたけど、「毒のない花」って、即答できないなあ〜。
コンパニオンプランツやハーブは植えてるけど、菜園で「花」として楽しめるものって、なにがあるだろう…。菜園向きの花、ちょっとまとめてみましょう。
<菜園向きの花の条件>
・毒のないもの→花のない時期に、葉っぱや球根を誤食しないため。
・根が強固に張らないもの、地下茎が異様に発達しないもの(=区画利用後に根などが残らないもの)→1年草など、簡単に撤去できるもの
・雑草化しないもの
・大型にならないもの→背の低いものをカバープランツ的に使えれば、地面の乾燥や雑草も防ぎやすい。
・野菜の生長を阻害しないもの
・野菜と見分けやすいとなお良し
・コンパニオンプランツ的な効果があればさらに良し
というとこでしょうか。
…なんて考えると、なんだか案外少ないぞ〜。
●菜園向きの花
アブラナ科:スイートアリッサム、ストック、菜の花…
キク科:キンセンカ、カモミール、アスター、菊、ダリア、ヤロウ、アゲラタム、ヤグルマギク、ダールベルクデイジー、マリーゴールド、ノースポール、ヒマワリ、コスモス…
シソ科:カラミンサ、コリウス、キャットニップ、サルビア、セージ、ラベンダー、タイム、ローズマリー…
その他:ナスタチウム、ゼラニウム、ボリジ、バーベナ、トレニア、チャイブ、カーネーション、キンギョソウ、リナリア、千日紅、ケイトウ、百日草、キキョウ、ペチュニア、ネモフィラ、ベゴニア…
他に良さそうな花はありますかねえ?
(ご注意!私は有毒植物の専門家ではないので、上の一覧を鵜呑みにしないように。「毒」と書いてないから「無毒」とは限りませんよ〜。植える時はご自分でよく調べてから植えてくださいね。また、間違った点があればお教えくださいませ。
そもそも、花は観賞目的であり、遺伝子組み換え等どんな改良をされているか分かりません。あくまで飾りという位置づけで、「食用」と明示されていない限りは食べないようにしましょう〜。)
さて、ここまで調べたら、畑に入れない方がいい花もあげておきましょう。
●避けた方がよい花(中には食べると命に関わるものもあるので!!!気をつけましょう。)
キンポウゲ科:アネモネ、ラナンキュラス、クリスマスローズ、福寿草、オキナソウ、シュウメイギク…
球根類:ヒガンバナ、スズラン、水仙、花ニラ、イヌサフラン、スノードロップ、ヒヤシンス、チューリップ、アマリリス、クロッカス、シクラメン、カラー…
その他:オシロイバナ、オダマキ、ジギタリス、チョウセンアサガオ、朝顔、イカリソウ、プリムラ、ケマンソウ、ホオズキ(食用でないもの)、ニチニチソウ、デルフィニウム、ロベリア、イソトマ、スイートピー、アジサイ、三色すみれ…
え!三色スミレも!ってパンジーよね。だって、エディブルフラワーじゃないの???
と調べましたら、食べられるのは特定の品種の、しかもお花の部分だけ。もともと原種は毒があるのだそうです。茎と葉っぱは食べない方が良さそうですね〜。
つまり、「菜園に入れてもいいか良くないか」という分類も、その場所の利用の仕方によるんですよね〜。そもそも植物は自分のみを守るため、多かれ少なかれある種の毒を持っているもの。例えば、ジャガイモだって緑色のところは毒だったりするけど、ちゃんとそこをはじいて食べてるでしょ。モロヘイヤも、葉っぱはおいしいけど、種には毒があるんですよ。
だから、完全にこの先もずっと自分しかその場所を使わないなら、多少毒があるのも分かってて野菜と一緒に植えるかもしれないし、むしろその毒成分を利用する手もあるかもしれない。田んぼの畦のヒガンバナは昔の人のモグラ除けの知恵だと聞いたことがあります。
逆に、子供やペットがいたり、多数の人が入れ替わり利用する場所なら、野菜と間違えて食べちゃうかもしれない。水仙を「あ、らっきょうだ!らっき〜!」なんて食べたら、命の保証は出来ません…。
植物をよく知るって、大切ですね。
すてきなポタジェが出来ますように!
☆今日のちび庭気温:24〜33℃ 写真は英国王立Kew植物園の研修生用野菜栽培区画。枯れ枝を使った支柱もおしゃれ♡(^_^)
