2012/7/29

木をみる。  ガーデン

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暑いですね。日中の外は蒸し風呂のよう…。人間達もまいっていますが、動植物たちもまいっているようです。


うっかり水やりが遅れると強い陽射しでたちまち葉っぱの元気がなくなる。


大変大変、と、あわてて水をやってると、水の臭いを嗅ぎ付けて、たちまちアシナガバチやら蝶やらが水を飲みに現れます。特にアシナガバチは大変そう。


先日仕立てたバードバスにもホースのシャワーで洗い流しがてら水を入れ替え。暑さもたけなわになる頃、2匹のアシナガバチが代わる代わる水をたくさん飲んでは3軒向こうの軒下へと飛んでゆきます。先日は、せっかく水飲みにきたシジュウカラを押しのけていました。きっと巣を冷やすのに必死なのでしょうね。





さて、元気のないのは鬱金桜さん。気温が30度を超えた頃から、葉が数枚ずつ黄色くなってはぱらぱら落ちてしまう。


水切れか?でも、そんなに極端に切らしはしてないが。


やっぱりコントウガンシュビョウが影響してるか〜。去年コブは除いたけどな〜。やっぱり夏の暑さはダメだな〜。なんせ鉢植えだからな〜。


だがしかし。よ〜く見てみよう。確かにそうではあるのだが、全ての葉っぱがいっぺんにわるくなっているわけではない。木は全ての葉を養う体力がないので、自分の判断で成長点(枝の先っちょ)に近い葉はなんとか緑に保って、株元の方の古い葉から順に間引いているのだ。


う〜ん。体力をつけたい。まず全体的にこの葉色の薄さをなんとかしたい。あっちの堤防の桜はあんなに青々としているのに。コントウガンシュビョウでも、体力があれば、温存できるはずだ。


暑いさなかに肥料はあんまりやりたくないんだけど。しかも弱ってるときに…。とーえもんさんも「桜はあんまりあれこれいじらん方がええ」とおっしゃってるようだし。でも、鉢植えだし、肥料切れでないとも言えない。


とりあえず、なんとかの一つ覚えのように、鉄分たっぷりメネデールを薄い希釈であげてみる。そもそも去年植え替えしたとき、根がずいぶん少なかったのよね。根っこがちゃんと生育してくれれば…弱った松の木にはいつもメネデール樹幹注入液がよく効いてましたし…。


そして数日。程度は変わらず。葉っぱそのものはぴんとしているが、葉が黄色くなる比率はあいかわらず。う〜ん。このまま葉っぱが減っていったらなくなっちゃう〜。


もともとコントウガンシュビョウであった小町バラの方は、もう10年にもなろうかというのにいたって元気。同じバラ科だ。免疫をつけてあげられれば元気になるに違いない。


やっぱり、根本的な問題は暑さだな。しかも、葉っぱの部分ではなく、根鉢の部分。本来ならば、地面に埋まって熱をさほど受けないところ。


日に当たっている鉢の部分を、ちょうど膝丈程度に育っていた実生のコナラとマテバシイの鉢で寄せ鉢状態にして、日陰を確保。上の葉っぱは逆に日に当てないと栄養が作れない。


さらに確実にするために、ちょうど手元に紺色の不織布があったので、それで鉢をぐるりとカバーして日除けに。水をかけると気化熱で冷やせるし、いいかも。


さて。どうでしょうか。


2日経って、とりあえず葉っぱの黄化は落ち着いたような。鉢カバーして以来、鉢の温度も極端に上がらないせいか、水の蒸発量も減ってる感じ。後は、水切れさえおこさなければ。げんきになるんだよ〜。





そして、もう一つのちび庭の弱ったちゃんは、ナンテン。


あの、ナンテンですよ。元から植わってたヤツ。普通は伸びすぎて困る方なのに。


引っ越した当時、ボサボサだったのをいつもの調子で上の葉だけ残してすっきりと剪定したのよね。ところが、いっこうに新芽が伸びてこない。


あれ?なんだ?京都と気候が違うのか?乾燥してるから葉を取りすぎると弱るのか?でも、近所のナンテンもかなり大胆に剪定してあるのあるし。おかしいなあ。


そのうち、派手にイセリアカイガラムシがつくようになって、ほんとに弱ってきた。


おかしいなあ。ナンテンなんて強いのでもカイガラムシでそこまで弱るのか?それとも、弱ったからカイガラムシにたかられたのか?確かに、日陰のナンテンはよくたかられるけど、それでも成長するけどなあ。


と、悩み続けて数年。ミネラルをやったり、肥料を工夫したり控えたり。いろいろ聞いてみたり調べたりもしたけど、そもそもナンテンが弱るなんてあまりないのか、解決策が見つからず。ちび庭のナンテンは、いちおう新芽が出ようとするんだけれど、しばらくすると芽の頂点から茶色くしぼんでしまう。…でもある日、はたと気がついた。


そうか。樋の水が、こっちに流れ込んでるんだ。ウチが引っ越してきてから、ベランダでも水やりするから、毎日ここに水が来てるんだ。


そこは、ちび庭でも一番地面が低い場所。シダもいっぱい生えている。


そうか。根ぐされか。いくら湿った日陰が好きといっても、限度があるもんなあ。ヨシ。ちょっと高く植えなおそう。


ところが。スコップが折れてしまった(いや、オオチャクしてテコにした私が馬鹿でした)。思った以上のすごい直根。うわ〜。年数たってますねえ〜。私の力じゃ上がんないや、と、そうそうにギブアップ。


う〜ん。困ったな。実は、一昨年にもちょっと水はけを疑って、横に排水層を作ってみてたんだけど、あんまり効いてなかったのよね。高植え出来ないのは困ったなあ。


根っこは空気が欲しい…。そうか。それでいこう。


周りの掘り上げた土は腐葉土&くん炭などで改良したのはもちろん、そこにプラスα。


竹筒を30センチほど、切って周りの地面に打ち込み。そう。空気穴を確保してみた。


よく、京都のお庭で、苔のところどころに炭の丸太を打ち込んであったりするでしょ。排水のため、って聞いたのよね。


そしたら。わ〜い!あたらしいきれいな葉っぱが出てきた〜!やったやった〜!よか〜った。





「木の声を聞く」っていうけど、実際はなかなかむずかしいものね〜。ましてや、年に数回行ければいい方のお客さんちの木なんて。


そんなこんなで、散らかり放題のちび庭も、庭主にとってはやっぱり「偉大なるバックヤード」なのでした。





☆今日のちび庭気温:26〜35℃ お月さんがきれいですね。今日は浦安の方からとても大きな花火大会の音が聞こえてきました。来週はいよいよ江戸川の花火〜!(^_^)
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タグ:   植物

2012/7/11

庭を模索する  読書録

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陽射しが強くなりましたね。休日も日中は暑すぎて、昼は借りて来た本の消化です。





・丸山健二 「安曇野の白い庭」新潮社 2000年


「 良い庭というのは、そこの長時間佇んでいたいという欲求にかられるかどうかで見分けられる。」



そうそう。そうなのよね〜。


小説を書く傍ら、庭づくりの奥深さに目覚めてゆく過程がクールな情熱で綴られていて、あっという間に読み上げてしまいました。自分が庭の何に惹かれるのかを、改めて認識させてくれたように思います。


戦う庭づくり、とでも言うのでしょうか。数ある庭本の中でも、予想以上に気に入った本です。






・日本花菖蒲協会「NHK趣味の園芸 人気品種と育て方 ハナショウブ(花菖蒲)」NHK出版 1999年


おかしいなあ。ちび庭の「赤い」ハナショウブ(仮称)、ハナショウブの葉っぱにあるはずの主脈がない。花弁の付け根は黄色だけど…判別できないと生育方法が合ってるのかどうか分からない。


と、この本を借りてみましたが。たくさん載ってる品種のどこにもウチの「赤い」花色はない。花の形も「6弁とも垂れ下がっていて、うち3弁だけ付け根に黄色がある」のはやっぱり載ってない。


そんな特別な品種とは思えないんだけど…。


ネットでもなかなか引っかからなかったんだけど、「茶色 菖蒲」でようやく発見。



どうやら、「ルイジアナアイリス」というものらしい。


アメリカのミシシッピ川 流域原産の「茶菖蒲」を改良したもので、品種改良が進んで現在は素晴らしくいろんな色があるのだけれど、ウチのはどうやらその初期の品種のよう。



アメリカ産だったのか〜。色も渋くて姿がすっきりと清楚なので、てっきり「ノハナショウブ」の1変種ではないかと予想していたのですが。


ところで、気になる記事も見つけました。花菖蒲類はとても丈夫なので、気をつけないと雑草化しやすい、と。現に、西アジア〜ヨーロッパ原産の「キショウブ」はすっかり帰化して、なんと「要注意外来生物」になっているのだとか。


え〜っ!キショウブといえば、近所の側溝に群生してて、毎年きれいに咲くから楽しみにしてるんだけど。そうだったのか!!!なんと、琵琶湖でも広がってかなり問題になってるらしい…。しらんかった〜。


確かにジャーマンアイリスなんか、うんざりするほど(!)丈夫よね〜。もともと日本のハナショウブの野生種には黄色系の花はないそうです。


ウチのかわいいい自慢の花も、要注意外来生物なんて不名誉なレッテルを貼られないように、脱走に気をつけないといけませんね〜。日本中どこ行っても赤いハナショウブがはびこってる、なんてことにならないように。やっぱり日本のハナショウブは、紫よ。ね。


ー残念ながらルイジアナアイリスは載ってなかったけど、いろんな品種や特性が詳しく書かれ、うつくしい仕立て方などとてもよくわかる良い本でした。





・ますむらひろし「賢治に一番近い森 猫の事務所 どんぐりと山猫」 朝日ソノラマ 1985年



描かれているどの風景も全部好き!子供の頃育った山深い故郷のあらゆる魅力を思い出す絵本です。うわ〜っ、シリーズあるだけ、片っ端から読んじゃお〜っと。





・王軍「北京再造ー古都の命運と建築家梁思成ー」集広社 2008年


図書館の棚をざっと見ていて、つい目が留ってしまいました。


雄大な歴史の遺産である、世界に類を見ない城塞都市北京の分厚い城壁や、伝統ある胡同(細い路地)や四合院(住宅様式)を守るのか。


それとも、人民の発展のために交通や住宅の便を重視し、それらを取り壊し、新しい近代都市北京へと生まれ変わるのか。


ボリュームのある本ですが、老建築家のOld Beijinへの限りない愛情と哀しみ、都市に生活する者たちが必要とする現実とのせめぎ合いに、つい今日の京都の姿を重ね合わせてしまい、どんどんページが進みます。


まだ取り壊される前の城郭の姿に思いを馳せたり、様々な観点からの複数の都市計画案の違いなどたくさんの資料を見ると、こんなに議論を重ねて今日の北京が形作られているのかと思うと感慨深いものがあります。


きっと、日本にもあちらこちらにいろんな素晴らしい町のたたずまいがあったのでしょうね。昔に戻ることは出来ないけれど、どんな生活様式を作り出してゆくのかは、「デザイン」の一端にほんのわずかでも関わるものとして、とても興味のあるところです。





…さあ、そろそろ一番の陽射しも越えたし、畑に行くとするか…。


☆今日のちび庭気温:20〜34℃やっぱ30℃越えると、豆つるやらスイカやらシシトウやら、熱帯系の植物の伸びが違いますね。(^_^)
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タグ: 読書  

2012/7/3

びおとお〜〜〜〜〜ぷ!  ガーデン

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いよいよ夏ですね。我が家も、「夏越の祓(なごしのはらえ)」をしましたよ。6月30日にお宮さんで茅の輪(ちのわ)をくぐり、1年前半の穢れを払い後半の無事を祈る、というものです。


そして、京都で夏越祓の6月30日にだけ食べる「水無月」という和菓子が「たねや」さんで売っていたのがうれしくて、こちらもしっかりいただきました。ん〜、夏ねえ。


さて。蒸し暑くなってきますね。


ちび庭も梅雨の間にいろいろ切り戻し、ふと目を留めたハナショウブ。


小さな池を作るつもりで、プラスチックの洗い桶を土に埋め、最初はメダカもいたのですが。


日当りが少ないのと、何より置き水しても中和剤を使っても水道水のカルキがうまく抜けないのか、メダカも弱ってついにいなくなってしまったのでした。


そこへ、いただいてきたハナショウブを植えていた(もともと池の中に植えてあった)のが、これもずいぶん根がいっぱいになって蚊ばかり増える…。


ええい、別に水に浸しておく必要はないのだし、陸にあげてしまえ!と、模様替えを決断。そこで、ちょうど↓の本を読んでいたのでした。


・泉 健司 「小さなビオトープガーデン 庭やベランダで水辺の花と生き物を楽しむ!」主婦の友社 2005年


そおかあ。バードバスかあ。それもいいかもなあ。


水質に気を使う必要もないし、メダカにはちょっと小さかった浅い睡蓮鉢もあるし。その周りにハナショウブを植えとけば、水分もちょうどいい。


ということで池はあきらめ、そのあとに即席バードバスをつくったのでした。


睡蓮鉢…って、実は、大きなガラスのそうめん鉢。その中に、ずっととってあった砂利見本をあるだけ混ぜ入れ。鳥が水浴びしやすいように、水の深さは石がひたひたになる程度が良いそうです。


元「池」のまわりはアイビーが広がっているので、それよりもちょっと高くなるように、池を埋めた後に素焼き鉢を土台に(倒れないように中に土を入れ)、その上にガラスのそうめん鉢を置きました。手水鉢風に、ほんのわずか手前に傾けて。


い〜んじゃな〜い。即席にしては。


以来、毎日水やりついでにジャ〜っとシャワーで洗い流し、水浴びをお待ちしておりますが、まだそこまで暑くないせいかお客様は来ませんねえ。


でも、水面が気に入ったのか、天気が良いとトンボがハナショウブの先っちょにとまって縄張りを主張するようになりました。カナヘビもちょろちょろしています。


庭主も鳥の声に敏感になり、鳴き声がすると窓からちび庭を覗き込むことに。


なんとまあ、そうすると、昼前と夕方に決まってシジュウカラがきてちび庭の虫をせっせとついばんでいくことに気づきました。


ちび庭をぴょこぴょこ跳ね回って、かなり大きなイモムシやら蝶(蛾?)やらを捕まえては電線まで飛び上がってお食事。これを5回ほど繰り返す。


そんなに大きな虫がいくつもいるのか!とあきれるのと、よくそんな瞬間に見つけるなあ、と感心するのと。


ツツピー、ツツピー♬ と透き通る楽しげな声が聞こえると、つい窓際に駆け寄って観察してしまうのでした。


雀もチチチと連なって来てくれてますが。いつになったらお風呂屋さんは開業するのかしら…。





オススメ読書録:


・田中昭三『サライ』編集部 編 「 サライの「日本の庭」完全ガイド」 小学館 2012年


写真もすてきでしたが、中でも小堀遠州が関わったという作庭図はとても興味深いものでした。う〜う、図の中に細かくいろいろ指示書きがあります。こんな細かい設計図があったから、本人が全国を駆け回っていても作業が進んだのね。


・ますむらひろし 「ますむらひろし詩画集 アタゴオル」偕成社 1992年


まもなく映画「グスコーブドリの伝記」が公開されるとか。久々に、おもわず、図書館のますむらさん本を片っ端から読みたくなったのでした。学生時代、美術系の友達から薦められて以来のファン。アタゴにもご縁があり、うんうん、そうそう、森があるよね、と、思い入れも強し。植物のすてきなラインにいつ見てもほれぼれするのです。


☆今日のちび庭気温:20〜25℃ 抜いても抜いてもあっという間に草だらけ。いや〜ん。夏は長くて短いよ〜!。(^^;)
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タグ:   植物



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