昨年の秋頃・・縁あって群馬県吉井町の「牛伏桃林の会」という大学講座の集まりがあり、息子と参加させて貰ったのがきっかけで今でも参加させて頂き月に一度通っています。今回は10/14に在り、演題『方言にみる豊かな社会』と題して、講師に新井教授(作新学院大学講師)を招き大変為になる、聞いていてホッとする講座でした。
1960年代に国政統一の為、日本中一斉に方言追放といったような運動で標準共通語での会話という世の中になり、方言が失われつつあった時代があり、今になってそれは間違いで、方言は由緒ある伝統継承で見直して行こうというもので、少しの後悔が学会で持ち上がっているようです。確かに侘びしいものがあり、情緒が無くなり地域格差が出てきたのも、日本中言葉の統一で差がなくなって来たのも、そんな原因があるように思えてなりません。
今回は地元で取れたての”きのこ”を持って行き、地元の美味しい手作り豆腐を買っていき、大きななべで汁を作りました。心も温まりました。美味しかったです。
先日の講座は、
「ありがとうがんす」「おはようがんす」のがんすという言葉は丁寧語で、目上の人に使うのだそうです。
「チョイノマニ ハ‐ イッテキタンカイ?」…方言
「少しの間にもう行って来たのですか?」…標準語
普段何気なく使っている言葉が地方独特の言葉で、びっくりします。通訳が必要なほどの言葉があるんだと、改めて日本の広さを感じました。こんな寺子屋風の学校…南牧村のように人口の少ない所にどんどん作って、地域を知る機会が出来たら交流が出来ますね。なべ囲んで、一杯飲んで、泊まってゆっくりおしゃべりして、心の空間が持てたら、思いやりの社会が作れそうですが? 全国のHPごらんの皆様やスロ‐ネットの会員の皆さんに、是非南牧村を知って欲しいです。我が村へふるさと訪ねておいでなんし。
この南牧村には縁の深い磐戸小学校時代の校長先生でありました山崎先生の旦那様が、もう2?年前に開校した『牛伏桃林大学』という勉強会で、昔で言う”寺子屋”風の感覚でした。初めは場違いのところに来てしまったかな?と、不安のような思いもありましたが、参加して講議を聞き、雑談の中に温かみもあり打ち解けた空間は今までにない体験でした。息子がお世話になっている高崎経済大学の先生方の講義が多いようで、地域政策部という学部が設けられているほど…今の必要な教育をしています。
普段関われない人たちと逢い、改めて人との繋がりコミュニケーションの大切さを実感しました。色々な世の中の話が、講義の後に、手作りの会で酒の摘みとなり、終いには夕飯もご馳走になり和気藹々とした集まりに胸を撫で下ろしました。殺伐とした世の中に、今一番必要なことではないかと感じます。心の通う仲間が集い世間の話に耳を傾け、一人では一人の考え二人では二人の考え・・・”十人寄れば文殊の知恵”とは正に良く言ったものです。
導く者が居て導かれるものが居る!
教えるものが居て、教わる者が居る!
物作る人が居て、物を食べたり使ったりする者がいる!
みんなお互いの思いやりで成り立つ世の中なんだと、実践教育がある。そんなことを会を重ねるごとに感じます。私も二回目にはモツ煮を作って振舞いました。この南牧村に関わりの深い山崎先生が出版した本【ほんとうの学校】には自然の南牧村が紹介されています。生涯…学ぶということは必要な気がします。

例・・・
@演題『豊かな社会から潤いのある社会へ市場原理主義への反省を込めて』
A演題『日本経済と株価の動向』
B演題『中国における経済格差の問題』
C演題『日本の伝統文化と和学(尺八)』
D演題『群馬の交通と民衆思想』
E演題『小林多喜二に学ぶ』
F演題『方言にみる裕な人間性』
G演題『スポ‐ツ(サッカー)に見る豊かな人間形成』
H演題『近代社会に見る裕な人間と社会』
毎月第2土曜日にPM6:30より・・・桃林大学講座があります。身近にこんな素晴らしい講義が現役大学教授から…じかに学ぶことが出来、人間が磨かれる気がしています。今の世の中何か虚しい・・色んな凄まじい事件が多すぎる。ちょっと一息入れて、寺小屋風に昔を思い出し、お互いの思いやりのある時代にタイムスリップしたいですね。
興味のある方は『桃林大学に参加して・・みませんか??』
牛伏桃林大学主催で吉井町《群馬展覧館》において開かれます
群馬県吉井町「牛伏桃林の会」
場所:群馬展覧館(館主・倉田様)

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