トーナメント前日のプラクティスが終わった後、試合用のタックル整理。
ここシャンプレインでは、スモールマウスバスのディープパターンかシャローのラージパターンを組んでくる選手が多いためどちらにも対応できるタックルを用意し、取出しやすいメインタックルボックスに整理する。
スモールマウス用には、主にキャロやドロップショットで使用するワーム(ジャバロン90やジャバスティック)、ラージ用にはクランクやスピナーベイト(IK50、クリスタルSディーパーレンジ)等、日本から持ち込んだタックルをメインにする。
そして前日に行われるミーティング会場へ出発。
ここではエリア説明や翌日のプロとコアングラーとの組合せ抽選が行われるため少々緊張気味。
ミーティングにはエントリー開始時間と締切り時間があるのだが、私とクラークが到着したのは開始5分前なのだが、駐車場は閑散としている。
「さすがアメリカ人だなぁ」なんて思いながらエントリーの列に並ぶと、雑誌で見たことのあるFLW有名プロの姿に交じって、深江さん、大森さん、桐山さんの姿も見受けられる。
いよいよ初のチャレンジが始まることを実感しながら、パートナーに決まったレイ(RAY SCHEIDE)とミーティングを終わらせて、
今回のアメリカ初のディナー(前夜祭)へクラークとその友人とともに向かう。
地元のレストランなのだが壁にはバスの剥製や絵が飾られ、改めてバスフィッシング大国アメリカを思い知らされた。
そして、当日の朝、パートナーとウォールマートで合流しボートランプへ。
まだ真っ暗なのだがすでに多くの選手で大混雑していた。
無事にランチングを終え、いざスタート地点となるマリーナへ出発。
到着すると今度はスタートフラッグを受取り湖上で待機するがかなり荒れている。
そうこうするうちに国歌が流れ、いざスタートへ。
南へ一直線に向かうパートナーのボートはRANGER Z21 +YAMAHA 250HPDI。
ラフウォーターの中フルスロットルで約50分。
途中、日本でも有名ゲーリーヤマモトさんの愛艇レジェンドボートとの競合いになったが、なんとか振切りポイントに到着した。
レイが選んだ場所は、レイクのかなり上流で川のようなロケーション。
水も濁っており完全なラージマウスパターン。
ショアーラインには所々ウィードフラットがあり、アウトサイドには明確なエッジがある。
レイのパターンはそのアウトサイド上を進みながら、シャロークランクをボート進行方向に向けてキャストしていくというものであった。
コアングラーの私は彼がキャストしてボートが通り過ぎた後にキャストすることしかできなかった。
自分としてはシャンプレインの定番であるディープでのスモールマウスのゲームを期待していたので少々期待外れ。
結局この日は、レイ自身もパターンを外しており、リミットは揃えたものの110位前後、私は3匹のキーパーに止まり黒星スタートとなった。
そして2日目、前日と同じように、ウォールマートで待合わせするも、あろうことかパートナーが寝坊。
スタート時間から1時間遅れてのスタートとなった。
この日は朝からストームに見舞われ超激荒れの中でのスタート。
琵琶湖の3倍くらいの高さとピッチがあったように感じた。
パートナーのボートはRANGER Z20 +EVINRUDE E-TEC 200。
平水では素晴らしい走りをみせるが、このラフォーターの中では全く歯が立たず全身ずぶ濡れ。
しかし全く恐れることなく走る走る。
おそらくこんな乗り方をしていたら一年でボートやエンジンはダメになるだろう。
それでも彼らはトーナメントを全力で戦うために、リスクを承知で賭けに出ていった。
私は日本では考えられないこの光景に唖然としながら、自分がFLWやBASSトーナメントに出るためには何が必要かを悟っていた。
結局この日も、1キーパのみのウェインとなり2日目が終了した。
そして迎えた最終日、大逆転で賞金圏内に滑り込もうというもくろみは見事に外され、大会は中止。(中止の理由は、前日に負傷者が出たことと、当日のもかなりの荒天が予想されたため)
あっけなく私今年のUSAチャレンジが終了した。
今回はアメリカのトーナメントにボーターとして参加するために何が必要なのかを探しにきた。
自分の力量や日本のバスを取り巻く環境、業界の置かれた現状を考えると、自分がトーナメントに出るのは果てしなく遠い道のり。
しかし1歩ずつだが、ほんの小さな積み重ねしかできないけれど、前に向かって続けていくしかない。
自分の目標に向かって、しっかりとアメリカの地に根差しながらやっていこうと思う。
今回、渡米前に応援のメッセージやご協賛をいただいたメーカー様、誠にありがとうございました。
特にホームページからメールをくださったファンの皆様、心強い応援メッセージ大変ありがとうございました。
応援してくれる方がいる限り浅野大和は絶対にあきらめません。
2008年春、次のステップとしてテキサス州に行ってきます。
今回以上に大きな収穫をして帰ってきます。
そして、来年は琵琶湖でガイド、ガイド、ガイド。
これからも浅野大和をよろしくお願いします。

前日ミーティング会場のステージ、これがカッコいいんです

トーナメント当日のスタートボート、アメリカ国歌が流れていよいよスタート

いよいよスタート、ドキドキです

初日、記念すべき一匹目はイマカツIK50でキャッチ

初ウェインのバス。成績はいまいちでしたが・・・・

超激荒れの中、決死の撮影。見てくださいこの荒れ方

優勝のギドヒブドンです。彼の頬には歓喜の涙が流れていました。ちなみにこの後ギドファミリーの優勝パーティー(夕食)にお邪魔しました。

ギドのウィニングルアー、やはりギドバグがあります。はっきりいってこの釣り方は素晴らしかったです。(琵琶湖でこっそり練習します)

アメリカ最終日の夕食、バスのフライ。美味しかったです。

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