2010/7/26
ネジバナ

ラン科の多年草。根茎は短く、肥厚した根が数本束生するようです。
湿っていて日あたりの良い、背の低い草地に良く生育しています

別名「モジズリ」「ネジリバナ」「ねじり草」
花色は通常桃色で、小さな花を多数細長い花茎に密着させるようにつけるが、その花が花茎の周りに螺旋状に並んで咲くことからこの名があるようです。
花を螺旋状につけるものは、ほかにあまりみあたらないように思うのですが・・・
つる草類の巻きつき方は一定方向に決まっていますが、このネジバナの捩れ方は右巻きもあれば左巻きもあって一定していないのです。
このネジバナは冨美さんが住んでらっしゃる日田の田舎の方で見つけて、根ごと描かれました

ホントに一つ一つの花が小さくて描きにくいのですが、拡大鏡を使い熱心に愛おしそうに描かれていました

根を入れたことでバランスがよくなり、さらに花の可愛さがきわだったように思います。
私も大好きな花の一つです。
都会でも、芝生や雑草の中で時々出逢うこともあるけど、自然のふところでみつけた、可憐なネジバナの光景はいつまでも心に焼き付いています


2010/7/21
アフリカ浜木綿

彼岸花(ヒガンバナ)科ハマオモト属の常緑多年草
海岸に自生するハマオモト(はまゆう)の仲間ですが、花弁の花が広い種類で、公園などに広くうえられています。
最初に浩子さんが持ってこられた時には、アガパンサス


「インドハマユウ」の名で広く知られているが、正式にはアフリカ原産で「アフリカハマユウ」だとわかりました。
ラッパ状の美しい純白の花を咲かせ、描いているとほのかによい香りがします。
花びらの真ん中に濃いピンク色の縦筋があります。
おしべは最初は黄色ですが、だんだん紫色に変化しました。
花言葉は

この季節 純白な白い花とグリーンの葉っぱに癒されます
葉っぱのうねりと平行脈を描くのは技術的に難しいのですが、葉をいれたことで、一段と素敵に仕上がりました


この草花の花束も浩子さんがご自宅のものを摘んでもってきてくださいました。
猛暑のこの時期になんとも嬉しいプレゼント

ミントの爽やかな香りが清涼感を運んでくれます


2010/7/14
ブラックベリー

今年もべりー類の季節になりました。
このブラックベリーは去年の作品展にみやこさんが出品され、賞をいただき、東京の日展会館に展示された作品です

この作品にはみやこさんも私も特別な思い入れがあります。
東京に送らなければならない最終日の朝、他の方々の梱包はすでに終わり、あとはみやこさんが作品を持って来られるのを待つばかりでした。
玄関のチャイムがなり、入って来られたのはみやこさんと宅急便のおじさま。
おじさまに「すみません!あと少し待ってください」と言うなり、みやこさんと作品の手直しと細かい部分の仕上げを無我夢中で


さすがにいつもは待ってくれないおじさんも、二人のただならぬ熱気を感じ「待ちますからどうぞ」と行ってだまって待っていてくださいました。
待たせること20分、急いで額に入れ おじさんにお礼を言い、作品を託したのでした。
この作品が賞をとった時は感激もひとしお

みやこさんのねばり勝ちでした

時間のかかった力作です。
今年もブラックベリーの季節になり、今他にも三人の方々が描かれています。
オレンジ色から赤・ブラックに変化するのが可愛い、ベリーでジャムにするのが楽しみです。
今年もみやこさんは山あじさいの大作に挑戦中です。
今年は少し余裕で仕上がるとよいのですが

期限が迫った方が気迫のみなぎる良い作品になるのかも とも本気で思ったりもする今日この頃です。

2010/7/9
オーケストラ!

現在フランスで大ヒット中のフランス映画「オーケストラ」http://orchestra.gaga.ne.jp/review/index.htmlを大分のシネマ5で昨夜観ました。
予想以上の感動でした

喜劇であり、悲劇であり、社会派映画であり、そしてなによりも情熱的な音楽映画なのです

とにかく、身体ごと、引き込まれてしまってました。
時間をこえて、流れ続ける名曲が人の心をつないでいきます。軸になるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ソリスト アンヌ・マリーを演じる唯一パリ生まれの「メラニー・ロラン」の美しさが特に際だちました


ホントに美しくてうっとりしました。
特にラスト12分は圧巻です。まるで私もこの場所にいるように感じました。
奏でた者のみが知る、心の絆のようなものを感じ羨ましくもありました。
映画館をでたら夜。心地よい風を感じながら すがすがしく、幸せな気持ちで帰りました

是非、ご覧になってくださいね

2010/7/6
輝ける時

先日の日曜日に友人の「愛野由美子」さんhttp://blog.goo.ne.jp/piano-no-neiroのピアノリサイタルに行ってきました。
愛野さんは武蔵野音楽大学ピアノ科卒業で米国ニュージャージー州に8年間滞在し研鑽をつまれ、様々な演奏活動を行っていらっしゃる、素敵な方です。
お友達をお誘いして久しぶりにピアノのみの調べを堪能させていただきました

iichiko総合文化センター 音の泉ホール満席でした

一か月ほど前にお会いした時は、今回の初リサイタルの意気込みと夢をお聞きした中、多少の緊張感も感じられましたが、当日は堂々とされ、凛とした美しさに見とれてしまいました

まずはラフマニノフのプレリュード・ベートーべンのピアノソナタ28番そしてショパンのバルカローレ(舟歌)
ショパンの人生を水の流れに浮かぶゴンドラに託した、晩年最後の大曲
これは聴く人に勇気をあたえてくれるような素晴らしい演奏でした。
そして後半は30分以上かかる大曲モデスト・ムソルグスキーの「展覧会の絵」
急死した親友の建築画家ガルトマンの遺作を題材に、10曲ほどの多彩な曲(それぞれの曲が(絵)に当たります)からなる成る多様性と ムソルグスキー自身が「絵」の間を歩く様子を表現しているプロムナードによる統一感が共存している構成だということです。
あとでお聞きしたら自分の生きてきた道をさらけ出し、放出できたそうです。
未来に向かうエネルギーを感じ素晴らしかったです

紫のドレスと水色のドレスがとても映えて、輝いていました

そして、われんばかりの拍手の後のアンコールは、シューマンの「トロイメライ」とショパンの「子犬のワルツ」でクールダウン
その余韻で皆さんでお茶を飲み、楽しい話に花が咲き、気持ちよく一日を終えることができたことに感謝です。
