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2015/8/8

「コスト」「品質」「納期」  ビジネス

「コスト」「品質」「納期」
この三つはどれも重要な要素ですが、あえて順番を付けるとしたらどれが一番重要なんでしょうか?
今回は、これについて考えたいと思います。

取引先が一番重視するのは「コスト」です。
「高品質の金型を納期通りに完成させる」というのは、取引先からすれば「それは当然でしょう」という事なんです。
そもそも過去の実績から「品質」と「納期」において合格点を取れている金型メーカーに見積もり依頼しているわけですから、コストが他社より「目立って」高ければ、仕事は受注出来ないんです。
初めての取引の場合はもっと単純で、コストしか比較する手段がありません。
他社との価格競争は不可欠であり、これに勝ち上がって仕事を獲得しなければ、品質の良さをアピールする事も出来ないのです。

仕事が決まり金型の製作に進むと、当然取引先は「納期」を重視します。
我々も納期に間に合うように工程管理して作業を進めます。
単に「納期」だけを考えるのではなく、当然「コスト」と「品質」も考えながら作業します。
加工ミスは防ぎ、無駄な時間や工程を削減し、時間をかける必要がある工程はじっくり作業します。
100%内作では納期に間に合わないのならば、コストを考慮しながら外注加工も利用します。

金型が完成し、納期通りに取引先に納入し終えると、最後は「品質」段階になります。
まずは問題なく鋳造出来て、品物が無事に取り出せるかという事が重要です。
試作が中止になってしまうようなトラブルが発生しては、取引先に多大なご迷惑をお掛けしてしまうのですから。
無事に品物が取り出せたら、次は測定検査待ちとなります。
我々としては一発合格を目指していますが、たとえ図面通りに金型が出来ていても、アルミの収縮率の誤差により多少の修正箇所は出てしまいます。
とにかく修正箇所を早急に改修し、金型を合格させ、出来る限り早く量産に入れる事を目指します。

どんな事でもそうですが、一番重要なのは「結果」です。
取引先の納得出来る「コスト」と「納期」であったとしても、試作が中止になってしまったり、5回くらい試作と修正を繰り返してやっと合格するような金型では、お客様は評価してくれません。
「あの金型屋は安いけど駄目だ。もう頼まない」となってしまうでしょう。
つまり、中長期の視点で見れば「品質」が最も大事なんです。
高品質の金型を作り続ければ取引先からの評価も上がるわけですし、たとえコストが他社に負けていたとしても「金額は高いけど、良い金型を作るから」と仕事を頂けるようになるわけです。
それに、質の良い金型を作れるという事は、コストパフォーマンスやタイムマネジメントに関してもしっかり管理されているはずなんです。

さて、「コスト」「品質」「納期」の三つの重要性について考えてきましたが、実はもっと重要な事があります。
それは「意識」です。
ただ闇雲に仕事しても、何も考えずに同じことを毎日繰り返しても、良い仕事は出来ません。
「コスト削減」「品質向上」「納期短縮」を常に作業者が意識して仕事するからこそ、それらが実現するわけです。

仮に「コスト」「品質」「納期」のすべてが全く同じ金型メーカーが複数あったとします。
こんな時、どこに依頼するのか迷ってしまう事でしょう。
ただ、「コスト」「品質」「納期」が全く同じでも、中で働いている人は違います。
ここでも「意識」が重要で、営業担当者の仕事に対する姿勢や熱意などから「この人になら仕事を任せられる」と取引先から評価される事で、仕事の受注につながるのです。
そのためには、常日頃からコミュニケーションを取ることを「意識」する事が重要なんです。

仕事に限らずどんな事でも「夢」や「目標」を持ち、それを実現さるせためにはどうするべきかを「意識」して行動しましょう。
そうしなければ、「夢」も「目標」も永久に実現しませんから。




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2015/6/29

「オールラウンダー」と「スペシャリスト」  ビジネス

私は小学5年から高校2年まで、器械体操をやっていました。
今から30年くらい昔の話ですが、月面宙返り(後方2回宙返り1回ひねり)なんかもやっていました。
今は当時より20キロくらい体重が増え、体も硬くなり、なにより腰痛や肩こりもひどくて、け上がりやバク転さえ出来ません。
日々のトレーニングを続けていればと、今さらながら後悔しています。

そんな器械体操ですが、選手は「オールラウンダー」と「スペシャリスト」の2つに大別出来ます。
内村航平選手のように、オリンピックや世界選手権で個人総合の金メダルを獲得するためには、全ての種目で15点以上の演技が出来る「オールラウンダー」でなければなりません。
一方の「スペシャリスト」は、個人総合ではメダル圏外なのに一部の種目に関しては驚異的な演技で高得点を獲得出来る選手の事です。
今年のNHK杯を例にしますと、「床」で内村選手は15.60の高得点をマークしていますが2位でした。
優勝したのは「4回ひねり」で有名な白井健三選手で、16.15という驚くべき高得点の演技を披露したのです。
白井選手は個人総合では上位30位迄の中にも入っていないのですが、「床」に関しては2013年の世界選手権でも史上最年少金メダリストとなりギネス世界記録にも登録されました。
彼は誰もが認める「床のスペシャリスト」です。

さて、長々と体操を例にしてきましたが、これは別に体操に限った事ではなく、他のスポーツはもちろん、あらゆる仕事、学問、趣味など、人間生活の全てにおいて「オールラウンダー」と「スペシャリスト」という区分は存在すると思います。

私の仕事である金型製作を見てみましょう。
「営業」により仕事を受注し、「設計」によって図面や加工プログラムを作り、マシニングセンタ、旋盤、フライス、放電、研磨、ボール盤などの「現場作業」により製品を加工して、金型は完成するわけです。
「現場作業」だけを見ても、あらゆる機械を操作できる「オールラウンダー」もいれば、「研磨」の技術に関しては素晴らしい精度を出す「スペシャリスト」もいるわけです。

「オールラウンダー」と「スペシャリスト」の定義も人によって様々でしょうが、私は次のように考えています。

「オールラウンダー」・・・あらゆる作業に関して、80点以上の仕事が出来る者。
「スペシャリスト」・・・ひとつの作業に関して、120点以上の仕事が出来る者。

あらゆる機械の操作が出来ても60点くらいの中途半端な仕事しか出来ない者は、「オールラウンダー」とは言えません。
旋盤専門でやっている作業者がいくら80点の仕事したって、誰も「スペシャリスト」とは認めてくれないでしょう。

自分がいったいどちらのタイプなのか、そして何点くらいの仕事が出来るのか考えてみて下さい。
おそらく、ほとんどの人が自分はまだ「オールラウンダー」でも「スペシャリスト」でもないと自己採点すると思います。
重要なのは、自分がどちらのタイプを目指すのかを、明確に意識する事です。
そして「オールラウンダー」又は「スペシャリスト」になるためにはどうするべきか考えるのです。

特に難しい事をする必要はありませんが、どうして良いのかわからないならば、まず「どうすれば早く加工出来るか?」を考えましょう。
今までの加工方法や段取りを見直し、無駄な工程を除去してみましょう。

時間はありません。意識を変え、今すぐ行動しましょう。
今まとで同じやり方の繰り返しでは、永久に「オールラウンダー」にも「スペシャリスト」なれませんよ。


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2013/6/19

タイガー・ジェット・シン方式  ビジネス

私は小学生の頃からプロレスファンです。
ここ10年くらいは全然会場にも観戦に行っていませんし、テレビ中継も年に数回しか見ませんが、昔の試合のネット動画やDVDは、今でも頻繁に見ています。
猪木、馬場、鶴田、藤波、ハンセン、アンドレ、ブロディ、ホーガン、ブッチャー、タイガーマスク、マスカラス等々、彼らの戦いは今見ても興奮してしまいます。

私がプロレスファンになったきっかけは、アントニオ猪木VSタイガー・ジェット・シンの試合でした。
それまでは、毎週金曜日の夜8時は日本テレビの『太陽にほえろ』を見ていたのですが、たまたまテレビ朝日『ワールド・プロレスリング』を見て、猪木とシンが血だるまになりながら戦いを繰り広げている姿に熱狂した事を今でも覚えています。

先日、『達人に学ぶ 知的生産の技術』という本を読んだのですが、その中で脳科学者の茂木健一郎先生が、「タイガー・ジェット・シン方式」なる言葉を使用していました。
面白いなあと思ったので、ここに引用したいと思います。

僕の中で一つのモデルとしてあるのは、ケンブリッジのトリニティカレッジのハイテーブルです。
ダイニングホール奥の一段高いところに教授用のハイテーブルが置いてあって、そこに様々な分野の先生たちが集まり議論を闘わせるのですが、挨拶もなしにいきなりボティブローを打ち合う感じです。
会って一秒目から、いきなり本質に入るのです。ケンブリッジの先生を僕が久しぶりに訪ねていっても、「ケン、最近は何をやっているんだ」といきなり科学の議論を始めます。
あの感じというのは素晴らしい。要するに実質にしか興味がないのです。

僕はこれを「タイガー・ジェット・シン方式」と呼んでいます。

プロレスラーのタイガー・ジェット・シンはサーベルを持って入ってきて、花束贈呈の最中からいきなり殴りかかっていましたよね。
一秒目から無駄にしない。僕は講演会などではそれを貫いています。
「一秒目から本質的なことをいう」これが、僕のスタイルです。


プロレスに全然興味のない方は、タイガー・ジェット・シンとは誰?ということになるでしょうね。
「インドの狂虎」の異名で一世を風靡したインド人の悪役プロレスラーなんですが、言葉で説明するよりも見てもらった方が理解しやすいと思いますので、ネット動画で検索して、一度御覧になってみて下さい。

とにかくタイガー・ジェット・シンというレスラーは、入場とともにサーベルを振り回し観客にも容赦なく殴りかかり暴れるだけ暴れ、リングに登場すると花束贈呈の最中でも関係なく、対戦相手にもいきなり殴りかかりサーベル(つかの部分)でめった突き。
ゴングがなっても凶器攻撃と反則技を縦横無尽に繰り出してまともに戦わず、最終的に反則負けになるか対戦相手がボロボロになるかで試合が終了し、入場と同じスタイルで観客席に乱入しながら嵐のように退場して帰っていく。
という試合スタイルを初来日から現在まで、ずっと貫き通しているんです。

「いきなり本題に入り、やると決めた事をすべて遂行し、完了したらすぐ次に行く」というタイガー・ジェット・シンの試合スタイルは、茂木先生の推奨する「いきなり本質に入り、一秒目から無駄にしない」というものと全く一緒です。
仕事でも、勉強でも、家庭生活でも、どんな事にもこれはあてはまるスタイルですし、「なんか、うまくいかないなあ」と思っているならば、あれこれ悩まずに「タイガー・ジェット・シン方式」でいきなり一秒目から本質的なことを実行すればいいんですね。
まあ、「いきなり本質をつく」のが難しいというか、そもそも「何が本質なのか」がわかっていないからうまくいかないんでしょうけど、悩んでばかりで前に進めないよりは、とりあえず思いついた事を実行するべきではないでしょうか。
それが結果的に失敗であったとしても、「この方法では駄目なんだ」という事を学ぶ事が出来たわけですから、無駄な時間ではないと思います。

最凶悪レスラーのタイガー・ジェット・シンが、なんか凄く格好よく思えてきました。

達人に学ぶ「知的生産の技術」



アントニオ猪木全集7 ライバルとの死闘 其ノ壱 [DVD]




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2013/4/24

社内改善  ビジネス

早いもので、もう四月も後半ですね。
まだまだ寒い日もあるようですので、体調を崩さないようにしたいなあと思います。

さて、ここ数ヶ月は「社内改善」というものに取り組んでまいりました。
「社員の意識改革」を目標として掲げ、まずは「5S活動」と「工程管理の見直し」の2つにポイントを絞ってやっています。

「5S活動」に関しては、まずは不要な物を処分する「整理」を徹底的に行っております。
工場内には、「何かに使えるかも」「いつか使うかも」という理由で、10年以上未使用のまま保管されている物が多数あります。
目につく場所に置いてあればいいのですが、ほとんどの物は物置の奥やあまり開けない棚の中等にしまってあるため、使うチャンスがあったとしても誰も気がつかずに忘れ去られている物ばかりです。
過去の大掃除などでも処分しなかったような物も、今回はかなり思い切って処分しました。
「何かに使えるかも」「いつか使うかも」というのは、結局は何も根拠がないわけで、言い換えれば「無くても困らないもの」なんです。
まあ、まれに処分したあとで必要になるケースもありますが、そういうのはかなり低い確率ではないかと思います。
むしろ「無くても困らないもの」を大量に保管しているために「必要なもの」を置くスペースがない方が困るのではないでしょうか。

「工程管理の見直し」に関しては、まだ試行錯誤の真っ最中です。
そもそも、今まで社内規格化された「工程管理表」というものが特になかったので、そういう所から考えていかなくてはなりません。
他の会社ではどのような工程管理表を使っているのか非常に興味がありますが、なかなか他社の情報を入手するのは困難です。
なので、かなり低レベルの工程管理表かもしれませんが、とりあえず実行してみようということで、かなり簡略化した工程管理表を作ってみました。
三ヶ月くらいはこれを使ってみることで、使い難さや別のアイデア等も出てくると思いますので、徐々に改定していきたいと思っています。
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2012/1/28

改善  ビジネス

新年を迎えたばかりだと思っていたのに、もう1月も終わりです。
年齢を重ねると、時間の経過が早く感じるのは、私だけでしょうか?

「作業工程の改善」という今年の目標を意識しながら毎日仕事をしているのですが、改善するのって大変だなあとつくづく感じます。
思いついた方案を取り入れてみたり、無駄だと思う工程を省略してみたり、色々と試しているのですが、今のところ改善には結びついていません。
まあ、そんな簡単に改善出来るとは思ってはいませんが、良案だと思っていたものが、あまり効果がなかったりすると残念ですね。

一応、「このような状態にしたい」という目標レベルは設定してありまして、世間的に見た場合でも決して高すぎる目標レベルとは思っていません。
ですが現状から考えると、まだまだそのレベルに到達出来るような状況ではないのです。

まだ2012年は11ヶ月あります。
目標レベルを達成出来るように、試行錯誤していきたいと思います。
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2012/1/6

今年の目標  ビジネス

昨日から、2012年の業務がスタートしました。
新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。

昨年は「タイムマネジメント(時間管理)」を1年間の目標として掲げておりました。
「納期を厳守するためにはどうするべきか」を考えながら仕事をしてきました。
私が実践したものは、「時間割」を活用する方法です。
まず、自分の担当する業務を、簡単な表に書き出します。
その時に、大体の優先順位も決めておきます。
次に、その表からそれらを作業する日時を手帳の月間予定表に書き込みます。
あとは、その予定表の通りに作業を進めるだけです。

ここで重要なのは、作業内容にバランスを持たせることです。
集中力の持続はなかなか難しいので、例えA社の金型が最優先であっても、「午前中はA社の図面で、午後の1時間くらいはB社の図面、その後A社の図面に戻り、最後の1時間はC社の図面」といった具合に予定を決めていきました。
小学校の時も、1時間目から5時間目まで全部「算数」なんて時間割はありませんでしたよね。
1時間目「算数」2時間目「社会」3時間目「体育」・・・みたいに様々な教科をバランスよく振り分けていたからこそ、勉強への集中と気分転換が上手く出来たのだと思います。

1年間実施しての自己評価としては70点くらいですね。
すべて予定通りに進むとは最初から思ってはいませんでしたが、緊急な図面や加工プログラムが入ってきたり、現場作業者の工程の関係上、優先順位を変えたりすることも多く、予定通りは難しいなあと実感しました。
でも、ほぼ納期厳守は達成出来たので、今年もこの方法は継続しようと思います。

さて、2012の目標は「作業工程の改善」です。
特に無人加工プログラムに関して、コスト意識を持って作業し、効率化を図りたいと考えております。
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2008/11/8

鬼十訓  ビジネス

鬼十訓

一、仕事は自から創るべきもので人から与えられるべきものでは無い

一、仕事とは先手先手と働きかけて行く事で受身でやるものでは無い

一、大きな仕事に取り組め小さな仕事は己を小さくする

一、難しい仕事を狙え、そしてそれを成し遂げる処に進歩がある

一、取り組んだら離すな殺されても離すな目的完遂までは

一、周囲を引きずり廻せ引きずるのと引きずられるのとでは永い間に天地
  の開きが出来る

一、計画を持て長期の計画を持っていれば忍耐と工夫とそして正しい努力
  と希望が生まれる

一、自身を持て自信が無いから君の仕事には迫力も粘りもそして厚みすら
  無い

一、頭は常に全回転八方気を配って一分の隙もあってはならぬサービスと
  はその様なものだ

一、摩擦を恐れるな摩擦は進歩の母 積極の肥料だ でないと君は卑屈未練
  となる

これは「広告の鬼」と言われた電通4代目社長吉田秀雄氏により1951年につくられた、電通社員の行動規範です。
10年前、私が東京の某広告代理店に勤務していたころ、毎朝これを従業員一同で唱和してから仕事にとりかかっていました。

広告代理店と金型製造業では、全然業種は異なりますが、私は今でもこの「鬼十訓」を時々心の中で唱和しています。

仕事って、そういうもんではないでしょうか。
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2007/11/17

旋盤  ビジネス

前回、金型製作において旋盤は必要不可欠な機械であると書きました。
しかし殆どの金型製作企業において、MCや放電による加工が作業工程のメインになっているため、旋盤の設備投資は後回しになっているケースが多く見られます。
また、各種ピン加工専門の企業が数多く存在しているため、自社に旋盤を置かず、ピン類はすべて外注という金型製作企業も最近は多くなっています。

当社においては直径が18ミリまではNC旋盤で製作出来ますが、それ以上の直径のピンになると、汎用加工をするか、外注を利用することになります。
経費削減のためには、出来る限り社内製作する方が良いのですが、寸法精度と納期を考えると、どうしても外注を利用する必要性が出てきます。
直径100ミリくらいまで加工可能なNC旋盤を導入することも一時期検討しましたが、使用頻度を考えると外注を利用した方がコストがかからないと上司は判断されたようです。

現時点で、3社のピン加工業者と取引していますが、各社ともに得意不得意があるため、どの会社に製作を依頼するか毎回悩みます。
依頼方法も、紙図面だけでOKの会社、2Dデータが必須の会社、拡大図が必要な会社と、3社すべて違います。
選定ミスにより出来上がった品物がNGだった事もあり、「これはあっちの会社に出せば良かった」と後悔することもしばしばあります。
また熱処理や表面処理の方法なども各社異なるので、追加工や修正など後々のことも考慮しなければなりません。
なるべく早く、3社の使い分けを管理出来るようにする事が私の課題ですね。

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2007/10/11

旋盤の歴史  ビジネス

 リンゴの皮をむくという動作を思い浮かべて下さい。
右利きの人は左手にリンゴ、右手にナイフを持ちますよね。
そして、左手でリンゴを回転させ右手でナイフの角度を調節しながら皮をむくはずです。
 円柱形状部品を加工する旋盤も、実はこれと同じなんです。
工作物(リンゴ)を回転させバイト(ナイフ)を移動させる事により切削する(削り取る)機械です。

 近代産業における旋盤は産業革命期のイギリスで1780年頃モーズレという人によって発明されました。この旋盤は土台も含めて全て鉄製で、ネジ切り機構が付いていることが大きな特徴です。第一号機は主軸が右側にありましたが第二号機以降は主軸が左となり、現在と同じ配置になりました。

 工作物を回転させて何らかの加工を施すものを広い意味で旋盤と定義すると、ミケーネ文明の出土品から旋盤で加工されたと思われるものが出土していますし、エジプトの壁画には2名で操作する旋盤が描かれていますので、古代文明期から、すでに存在していたことがうかがえます。
 旋盤は14世紀の時計の発明とともに大きく発展し、精度の高い歯車などの加工を行いました。時計用の小型旋盤は王侯貴族の間で流行ったローズエンジン(卓上型の旋盤&形削り盤)へと発展し、様々な機構が試みられました。
ルネッサンスの天才レオナルド・ダ・ビンチはネジ切り機やクランクを利用した足踏み旋盤を考案しています。
 16世紀のイギリスでは木工旋盤(ポール旋盤)を使った装飾性の高い家具製造が広くおこなわれていました。モースレの旋盤が登場する前には、水車の力を利用した大形のシリンダー中ぐり盤(水車小屋の壁た基礎がそのまま機械のベースになっているウィルキンソンの中グリ盤)などがすでに存在していましたが、精度はまだまだ不十分でした。
 蒸気機関の効率改善をはかるために高精度の加工機械が求められていると共に、機械設備や工場を作るには「ネジ」が大量に必要でした。それを実現したのがモーズレの旋盤であったわけです。

 旋盤の刃物をバイトと呼んでいます。
この「バイト」の語源には諸説あるのですが、モーズレが旋盤を発明した頃、まだ鋼の性質が十分理解されておらず、旋盤作業に適した刃物も模索が続きました。そんな中で、石切場の石ノミを使うと良い事が知られるようになりました。特にドイツ製の石ノミが流用されたことから、ドイツ語の石ノミを表わす言葉である「バイト」が自然に旋盤の刃物をさす言葉として定着したのではないかというものが最も有力視されています。

 金型製作においても旋盤は必要不可欠な機械です。
しかし我が社では、旋盤加工において色々と問題を抱えています。
次回は、それについて書きたいと思います。
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2007/9/18

紙図面  ビジネス

金型製作に限らず、あらゆる製造業において「紙図面」は非常に重要な要素です。
何を製作するのか、大きさはどのくらいか等、作業者は「紙図面」に記載されている情報によって品物を作るわけですから、「紙図面」がなければ仕事になりません。

ところが、最近は「紙図面」が減少傾向にあります。
「紙資源の節約」もその理由の一つですが、一番の理由は「3次元データによる無人加工」が加工の主流になってきたからでしょう。
パソコンで製品の3次元モデルを作成し、そのモデルから無人加工プログラムを構築し、オペレータが加工機にワーク材と刃物をセットして、あとはスタートさせるだけです。
複雑な形状も3次元データによる加工ならば容易に作成出来るので、今後益々3次元データによる無人加工化が進んでいくことでしょう。

しかし、「紙図面」がないことで問題点も多々あります。
一番大きな問題は、現場の作業者による寸法の確認が出来ない事ですね。
紙図面があれば3次元モデルの寸法ミスや加工忘れを見つける事も出来るのですが、紙図面がないために一切寸法確認が出来ません。

一番理想的なのは、「紙図面」と「3次元データ」の両立です。
我が社も、出来る限り両立させる方向でいますが、取引先は「3次元データ」優先という傾向が強まっています。
3次元データから紙図面を製作すれば良いのですが、これが莫大な時間を消費してしまいます。
今後の課題としては、いかに短時間で3次元データを紙図面化させる事が出来るのかという事ですね。
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