iPad がすごいとすれば、指し示せるものを表示してそれを指差して相手に見せることができることだと思う。指(ゆび)を指す先が iPadの中にある。そのiPadはネットから指し示すものを取り出せるわけだ。
指でさしたいものを映し出せる板 日本語的には指先板と訳すべきだろう。中国語やフランス語的にはどうなるのだろう?
言語工学というか言語社会学的には、言語構造というシステムに明確に干渉をはじめた工業製品だ。なので、iPadは言語をかえていく可能性がある。たとえば、指でさしたものを "これ"というが iPadの中のものは本物ではないが、本ものでないものをさして、"?" というような、、、写真(プリント)をさして"これ”という言葉が作れなかった写真業界やテレビ業界がなせなかったことがiPadはできるのか?
iPadをもった狼少年は、iPadの中の走ってくる狼を指差しながら狼がきたと叫んで、村人がだまされるまでにはまだ時間がかかるとして、iPadを指してかけてくる少年にだまされる社会がいずれくるのだろう。実物ではないものを指して説明できるiPadを使えば、そういう事件がおこるのだろう。
iPadをクリックして、iPadを紹介するTV番組を指差(ゆびさ)させる仕組みが作れなかったテレビ局は、、何を紹介しているのか理解しているのだろうか?そこのところがすごくむなしい。iPadを使ってキャスターが番組を進行する番組が来週にはじまっても不思議ではない。

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