2013/1/25  22:57

パティの溢れる愛に満ちた夜  音楽

昨晩はオーチャード・ホールでPatti Smithを見て来た。椅子のあるホールなれど
彼女が出てくれば、もう客席は総立ち。結局は最初から最後まで立ちっぱなしだった。
それでも席が周りからの圧力を回避してくれるので、安心して見れた。ワタシの席は
7列目の一番右端だったので、好きに踊ったりできて悪くはなかった。

1曲目は新作からPopな"April Fool"で始まった。Pattiはニコニコと歌詞の"come,come"と
いう所で手招きをする。何とLenny Kayeはギターでなく、ベースを弾いているじゃないか。
あまりに穏やかなスタートで拍子抜けする位だったね(笑)。Lennyはそれ以降はギターを弾き
ホッとさせてくれた。前半は新作からが多かったが、震災に際し作った"Fuji-san"は和太鼓の
日本人を交え、最初のハイライトだった。そう言えば今度のツアーは仙台に始まり、広島にも
行くという。行く先々でPattiは日本の痛みを感じ、我々に溢れんばかりの愛を投げかけて
くれることだろう。この日も「私は仙台へ行った...」なんて歌う曲をアコギの弾き語りで唐突に
歌った。ほんの2日前に訪れた地の歌を作ってくれたのだろうか。エンジンは徐々に上がり
"Dancing Barefoot"でフル・スロットルに入った。Pattiは三つ編みの髪をほどき、歌声も
力強さを増していた。但しこの力強い歌も、今では優しさに溢れて耳に囁かれる。初来日時の
荒々しさが妙に懐かしくも感じたものだ。Pattiは相変わらず黒のジャケやべストをまとい
曲によってはポエトリー・リーディングの色合いも強くなる。そして腕を使ったアクションが
とても美しいのだ。かってのやせっぽちって感じは薄れたが、いまでもカッコイイという言葉が
似合う人だ。「Amy Winehouseの事を歌った歌」という"This Is The Girl"は優しいバラード。
Pattiは早逝した彼女に気になる匂いを感じていたに違いない。ある種自分に似たものを。
Lennyと二人向かい合ってアコギをかき鳴らし「亡くなった人や家族の為に」と歌った
"Beneath The Southern Cross"には、正直グッときた。そしてここからが凄かった。
我がトラウマの"Because The Night"であるが、ナニクソと思いっきりサビを歌ってやった。
しかし「我が同胞よもっとデカイ声で歌おうぜ」って感じではあった。"Pissing In A River"
犬の遠吠えが楽しい"Banga"、そして本編ラストは待ってましたの"People Have The Power"。
久しぶりに両拳を天に突き上げて歌ったよ(爆)。背伸びをして解放感も抜群だ。そういや
LIVEの間に何度もPattiは「原発反対」「自由になれ」とアジってました。自由な精神は66歳の
今も変わらないって感じ。アンコールでは"Rock'n Roll Nigger"か"Gloria"をやってくれないかと
思ったら、両方やってくれました(喜)。Tシャツ姿になり、本編よりも荒々しくエレキを
弛緩したように弾く姿が、パンクの女王の面影を感じさせてくれた。最後には1本ずつギターの
弦を引きちぎって終えた。Lennyが沢山のピックを場内にまいて95分の嵐の時は平穏を迎えた。
開演間際に到着したので知らなかったが、ツアーの間被災地の為に募金を集めているらしい。
見返りに抽選で1名の方にこの日もサイン入りのドラムヘッド(?)が進呈された。
この日は33万円程集めたようだ。荒々しさよりも優しさを残して東京を去って行った。
次の巡業地でも惜しみなく愛を振りまいて行くことだろう。人間として素敵過ぎますPatti様。

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