2018/8/8  15:58

大河小説の息抜き的なエッセイ  

図書館で借りてきた中から「荒野に立てば/北方謙三」を読了。
今や長編歴史小説の大家となってしまった北方謙三氏の週刊誌連載のエッセイ集である。
最近はすっかり現代小説・ハードボイルド畑からごぶさたの方であるが、
時々こうったもので自分をハードボイルドっぽく見せてくれるのが微笑ましい。
この本の副題にも「十字路が見える」とあるように、しばしばエッセイ本では
「十字路」という言葉を使う。「クロスロード、この十字路の行き先を自分で決めるのが
男の生き様」と言われているように勝手に感じている。ハードボイルドの残り香として。
20代に彼のハードボイルド小説を愛読していた身には、彼の歴史小説へと安易に移れない。
何十年もの歴史小説家としての時代に数冊出された現代小説の頁を開くのみだ。
こういったエッセイは長編歴史小説を書き続けている著者の息抜きなのだと捉えている。
個人的にはヒリヒリとしたハードボイルド小説をまた読みたい。
いまだに「逃れの街」なんかはアメリカン・ニューシネマに根差した
デッド・エンドな青春小説の秀作だと思っている。
ハードボイルド的に言えば「窓を叩く雨以上に今も俺の心には土砂降りの雨が降っている」(爆)。

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