2020/8/30  10:19

本棚の隅から「望郷の道/北方謙三」を読了  

「望郷の道/北方謙三」上下巻を再読、昨日読み終えた。
今や歴史小説しか書かなくなってしまった北方氏。ハードボイルド時代の愛好家は寂しい。
そんな氏が日経新聞に連載していた新聞小説をまとめたもの。
曾祖父をモデルとしており、時代は明治時代の九州と台湾を舞台にしている。
侠客っぽい賭場の夫婦が九州をお人払いになり、台湾で菓子屋として身を立て凱旋するという
ある種立身出世伝。ヒリヒリする場面も多く、別な形でのハードボイルドとも捉えられる。
夫婦愛や家族愛を打ち出している辺りはちょっと北方ワールドのテイストとは外れるか。
2009年単行本で刊行されたものを2013年の文庫版刊行の際に読んだものだが忘却の彼方。
まあ、それだからこそ再読の価値もあるというもの(笑)。
これ以降は氏は歴史小説しか書いていないはずだが、また氏の現代劇を読みたいと強く感じる。
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2020/8/25  9:16

カナダの男のくせ者人生  

ディスク・ユニオンで買った中古本でダニエル・ラノアの「ソウル・マイニング」を読了。
2013年にみすず書房から出された本だが、新刊四千円超では手が届かなかった。
ずっと中古市場をチェックして、やっと1,846円で手に入れる事ができた。
同時に筒美京平の「HISTORY Vol.2」CD4枚組も1,936円で手に入れられて美味しさ倍増(喜)。
到着すると中古とは思えない位に綺麗な状態でまた嬉しくなった。
内容は文句なし。少年時代から兄貴とスタジオを構えて若くしてのし上がっていく様が凛々しい。
この人、ギタリストでもあるが、かなりエンジニア的な色合いの強いプロデューサー。
その秘密が頁を捲るたびに明らかになってくる。
名前を見るようになってから続々と大物ミュージシャンのアルバムを手掛けているが、
相手を見ながらやり方を変えていくのも気に入られている秘訣なのか。
完成はともかく途中の工程は様々な形を取っている。まあ、カナダ人らしい陰りも持ち味か。
彼の作品はかなり聴いて来ている。そしてバンドを引き連れて、ビルボード東京へも
2度来ていると思う。名ドラマーのブライアン・ブレイド等をバックにペダル・スティールを
弾いて独特の音空間を作っていた。ミュージシャンとしても面白い奴だった。
やっと読めたこの本だが、なかなか素晴らしかった。満足度高し!

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2020/8/16  10:09

「テイキング・ストック/ピーター・バラカン」を読了  

ピーター・バラカンの新刊「テイキング・ストック」を読了。
副題にあるように21世紀になっての愛聴盤を紹介した本である。
先月、長濱治とピーター・バラカンのイベントに行った際にアナウンスされていたものだ。
その時にバラカン氏本人が言っていたように、ボリュームの割に値段が高いか。
まあ、新刊を買うのも業界への貢献ですから。
52作の紹介盤は21世紀になってからリリースさりたものだが、こちらもおすすめの104作は
21世紀リリースのくくりを外している。さらに以前に挙げていた愛聴盤もリストアップし、
総計707作を掲載している。但し551作は巻末の小さな文字で挙げてありちょっと辛い。
メインの52作の内、持っているもしくは過去に持っていたものは丁度半分の26作。
こちらもおすすめの104作では43作の41.4%。まあ、持ってる方なのでは(笑)。
その他の551作は文字が小さいしジャケ画も無いのでチェックする気にはならず。
この本の良さはジャケ画を含めカラーで構成されている点。
その他の作品にはベスト盤の類も多いが、オリジナル盤を麗賛する業界において
ファンの購買の視点からすれば優しくて好感が持てる。金が無い時代はベストやライヴ盤は大事。
しかし問題が無い訳でもない。ボリュームの少なさもそうだが、アーチスト名等の表記が
基本口語体で記されている。かっての中村とうようもそうだったが、基本流通している表記と
異なっていると誤植なのかと戸惑う。まあ、ネイティヴ・スピーカーのバラカン氏なので
正しい発音に近い表記とするのは理解できるが、ここはレコード会社の表記に譲るべきでは。
最近は国内盤が出ないものも多いので、そういう場合の表記は早い者勝ちになっちゃうのか?
全部原語表記では出版社も困ってしまうのかもしれませんね。
そうは言っても趣向的には重なる部分の多いバラカン氏の各盤への思いを
楽しく読ませて頂きました。未聴のものを今後聴く可能性は有りだと思います。
音盤紹介は勿論だが、カバー写真のバラカン氏の部屋が気になるワタシです。

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2020/8/10  10:43

「僕の読書感想文」を読了  

湯島の中古レコ屋で買ってきた「僕の読書感想文/近田春夫」を読了。
「家庭画報」に10年に渡って掲載した書評コラムを1冊にまとめたもの。
そんな訳で1話が短く、適当な時間に少しずつ読んでいた。
近田氏は色々な所で文章を書いているので、本業の音楽家とまた違った顔を見せてくれる。
何より文章表現が綺麗なのがワタシにとっては気に入る所です。
この本を読むといかに沢山の出版社がある事に気付く。
但し出版されたのが2008年12月だけにもはや干支も一周。
この間の出版不況を考えると、どれだけの出版社が生き残っているのかは怪しい。
それでも幾つか気になった本もあるので、古書店等でチェックしてみるのもよろしいかと。
新聞購読をやめて以来、書評を読んで購入する機会が無くなった事にも気づかされた。
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2020/8/2  17:01

まあまあか....  

下北沢ユニオンで中古で買った書籍「音楽家 村井邦彦の時代/松木直也」を読了。
以前に村井氏の「LA日記」を読んでいたので、第三者の視点での確認作業の様なものだった。
内容的にはまあまあか。アルファ・アメリカが金を垂れ流したのが凋落の始め。
それでも常に海外を意識し、YMOを海外進出させた功績は消えるものではない。
今でもLAに住み続けている所を見ると、村井氏の人生は楽しいものであるに違いない。
それにしても2015年のアルファミュージックライブは楽しいイベントだった。
こういった文章を読むよりも、あのライブを体験した方がアルファと村井氏を理解できると思う。

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2020/7/10  23:05

Blues Again!  

facebookのコピペでの手抜きにて失礼致します。

久しぶりに電車に乗ってお出かけ。渋谷のBAG ONEでのブルース写真集「Cotton Fields」
発売記念の長濱治&ピーター・バラカンのトークイベントへ行ってみた。
本自体は星氏の書き込みで知り2月に両者のサイン入り本を入手済み。
コロナ禍でプロモーションの期間もあまりなく、仕切り直しなのだろうか。
思えば30年前に長濱治&北方謙三で同趣向の「魂の十字路」が発売されて購入し、
これは今でも本棚の隅に鎮座している。北方氏のロードムービーのような文章に比べ、
バラカン氏はたった4頁のテキストと拍子抜けの感はある。
文化的匂いのプンプンする書店の2階のスペースで10分押しの19:40スタート。
長濱氏の興味深い話とバックに流れる本未収録のスライド写真に見惚れる。
モノクロ写真は南部の風景と黒人をよりドス黒く捉える。
本題とは外れるが60年代初渡米のSFでDeadやJeffersonのLIVEを観ている事に
まずはのけぞった(笑)。バラカン氏はほぼ聞き役に徹していたね。
質問コーナーで早速「このシリーズはモノクロで一貫して撮っているのか」と問いた所、
「リクエストが無い限りどの商業写真もモノクロで撮っている」との返事。
「年を経てプリントミスしたものや経年劣化したものもモノは味がある」との事。
何かうなずけた。約90分で終了。
階下のバーでバラカン氏のDJもやるようだったが、これはスキップして帰る事に。
バラカン氏の新刊本が8月に出るそうです。

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2020/7/7  6:46

トーク・イベント  

7/10に写真家・長濱治のブルース写真集「Cotton Fields」の発売記念トーク・イベントが
渋谷であるのを見つけたので参加申し込みをして1,500円のチケットを買った。
トークの相手は本の中で文章を書いているピーター・バラカン。
たった4頁のテキストだが彼のネーム・バリューを利用したのか、
以前に出した北方謙三とのコラボ「魂の十字路」にちなんだ続編的なものにしたかったのか。
コロナ感染者が増加している東京都だが、外へ出ないと前へ進めないから行ってみます。
本自体は2月頃に出版されており、既に両者のサイン本を入手している。
会場のBAG ONEで購入した方にはサイン会ありとの事だが、今サイン会をやるのって感じ。
イベント終了後のアフター・パーティでバラカンのDJもあるようだが、それは当日の状況をみて。

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2020/6/27  11:44

「運命のコイン」読了  

中古本で買ったジェフリー・アーチャーの「運命のコイン」を読了。
ロシアから亡命した主人公をロンドンとニューヨークとの2ルートの選択肢があるのを
両方のストーリーとして書くという新機軸。う〜ん、アーチャーも色々と考えるね。
それぞれのラストもショッキングで読み応えあり。流石です。
後書きによるともう次作(4部作)をリリースし始めているらしいので、近々読めるのかな。
今年80歳になるアーチャーだが、まだまだ創作意欲は衰えを知らない。
この人も死ぬ直前まで書き続けそうだ。長生きして楽しませて欲しいです。
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2020/6/14  11:01

今度こそ「さらばパーカー」  

ロバート・B・パーカーのサニー・ランドル・シリーズ「虚栄」と「殺意のコイン」を読了。
これにてパーカー再読の旅も今度こそお終いだ。さらばパーカー。
昨日一昨日でジェフリー・アーチャーの2組3冊の文庫本が届いたので次はこれを読む。
終わったら手持ちの彼の小説を再読するとしよう。まだまだ手持ちの書籍は豊富だ。
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2020/6/12  8:26

あらら......  

昨日、文庫本の棚を覗いていたらロバート・B・パーカーのサニー・ランドル・シリーズの2冊
「虚栄」と「殺意のコイン」が出て来た。このシリーズは文庫でしか出ていなかったが、
資産保有していたのね。この女流探偵、名前がギタリストのサニー・ランドレスに激似(笑)。
という事でこれから再読にしました。まだまだパーカーとは切れない。

Webをチェックすると読んていないジェフリー・アーチャーの本が2冊あった。
短編集の「嘘ばっかり」と「運命のコイン」(上・下)で2018年と2019年に出されたもの。
共に今の住まいに移ってからのものである。転居してから新聞を定期購読していないので、
新刊の発売広告や書評からは遠ざかっており、見逃していた。
数少ない出たら読む作家の生き残りであり、楽天で送料無料の古書店から購入する事にした。
文庫も今や千円オーバーが当たり前であるが、ちゃきちゃきの新作ではないので古書で十分。
図書館が通常開館するまでのストレスは避けた。今日明日には届くはずだ。
東京アラートが終わりステップ3に入るとの事。ライブハウスも6/19から再開らしいが、
どういったスタイルになるのかは分からない。今年はもっと本を読む機会が増えそうだ。
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2020/6/7  19:44

残りのスペンサー・シリーズ6冊を読了  

本日、読み残していた単行本小説「春嵐」を読了。これでスペンサーシリーズも読み終えた。
本来ならば5月中の単行本小説読了を目標としていたが、1週間超過でやっと終了。
スペンサーシリーズの作者であるロバート・B・パーカーが亡くなったのが2010年1月。
もう10年の月日が過ぎてしまった。ワタシが10代の頃から読み続けた米作家。
突然の心臓発作での77歳の出来事だったが、死後も書き溜めたものでパーカーや
ジェッシィ・ストーンのシリーズやヤング・アダルトものやウエスタンものと
暫く楽しませて頂いたことを記憶している。その辺りの晩年の作品を今回読み直していた。
「春嵐」のあとがきにスペンサーシリーズはエース・アトキンス、ストーンシリーズは
マイケル・ブランドマンが引き継ぐとの記述があり、チェックしてみた所
共に数作がリリースされているが、日本で翻訳出版はされていないようだ。
長年リリースを続けた早川書房でもパーカー一代記と捉えているのかもしれない。
正しい判断だと思いたい。とは言えパーカー自身もチャンドラーのマーロウ物の続編を
書いたこともあったのだが(笑)。シリーズものではないが、アイルランド移民の一族を綴った
パーカー作「過ぎ去りし日々」(1995)に大きな感銘を受けたものである。
アイルランド移民は警察官や消防士などの危険を伴う仕事にしかつけなかった何て事を知った。
単行本小説を読み終えたので、今度は書棚の文庫本小説の頁を捲るとしよう。
ここにもジェフリー・アーチャーなどの小説が眠っている。
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2020/6/2  15:31

ジョージ秋山逝く  

漫画家のジョージ秋山が亡くなっていたことが昨日報じられた。享年77歳。合掌。
「パットマンX」でいかにもの子供漫画を描いた後に「アシュラ」と「銭ゲバ」を
出して来た時には、流石に子供心に恐れを感じたものだ。何か見てはいけないものを見た感じ。
以降も色々な作品を描き続け、徐々に大人向けへと流れて行った感じがする。
代表作とされる「浮浪雲」では何とも禅問答的な感じで長くビッグコミックオリジナルの
末尾を飾っていた。圧倒的なストッパーだった。同誌では水島新司の「あぶさん」と
長く二本柱だった。両作が終わると共にワタシも定期的に漫画を読む事を終えている。
思えばビックコミックにはちばてつやの「のたり松太郎」、さいとうたかおの「ゴルゴ13」と
長い作品が同時期に掲載されていた。「ゴルゴ13」に至ってはいまだ連載中とは驚きだ。
発行元の小学館にとっても栄光の時期だったのだろう。ジョージ秋山はその一翼を担っていた。
存命の3人は80の坂を超えている。一番若いジョージ秋山が先に逝ってしまった。Thanksでした。
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